リフォーム第三弾は意外に短期間で終了しました

作業・修理

自宅を全面的にリフォームしたのが今から4年程前の2020年のこと、そして第二弾として寝室の窓の交換とカウンターの設置工事を行ったのが2年程前の2022年になります。

今回のリフォームは縁側にある掃き出し窓とリビング南側の出窓の交換です。今から思えば最初のリフォーム時に一緒に済ませておけば良かった内容ではありますが、予算との関係もあるため判断に迷っていた箇所でもあります。

以前のリフォーム時と同じ工務店さんに工事の見積もりを正式にお願いしたのは年明けすぐのことになります。屋根裏に出没したネズミに食い荒らされてしまった断熱材を交換するために、資材の調達を工務店さんにお願いする機会があり、その時に今回の見積もりも依頼していました。

今回のリフォームは先進的窓リノベ2024事業として補助金の申請を行うため、受付開始を待っての工事着工ということで、4月25日に工事が始まりました。

作業初日は縁側に設置された掃き出し窓の交換作業です。昭和の時代に建て替えた田舎の木造住宅ですのでそれなりに長い縁側があり、掃き出し窓の上部には明り取り用の欄間窓も付いています。

こちらは建物内の縁側から見た状況です。初回のリフォームではこの縁側の床板も張り替えていますので、その時に一緒に作業した方が良かったことは重々承知していますが、この長さの掃き出し窓になると費用面の負担も大きくなるため、この時期になってしまいました。

見た目にはまだまだ大丈夫そうな感じではありますが、窓ガラスが固定されているパッキンが劣化して隙間が大きくなってきていますし、当時はペアガラスではありませんでしたので冬場の結露が酷く、レースのカーテンにカビが生えることが度々ありました。

もう一つの工事箇所がこちらの出窓になります。昭和から平成の初め頃に建てられた住宅には田舎でもこういった形の出窓が設置されていることが多かったように思います。

最初のリフォーム時にリビングやダイニング、キッチンにあるここ以外の窓は全て新しくなっているのですが、この出窓だけは下部にタイルが貼られており、この外壁の改修まで同時に行うとなるとかなりの予算追加が必要だったため、その時点の判断としては見送りにしていたものです。

今では省エネを目的に断熱性能が優先されますし、建物の外観もスッキリとしたデザインが好まれるため、数年前からこういうタイプの出窓を販売しているメーカーは無くなってしまいました。

我が家のリビングも外観デザインがどうこうという建物ではありませんが、この窓だけペアガラスではないため冬場は周辺が非常に寒く、朝になると窓の下に結露した水が溜まっているという状況になっていました。

これまでは我慢をしながら過ごして来たのですが、今回の工事で縁側の掃き出し窓を交換することにしましたので、これに合わせてこの出窓の交換も行うことにしたものです。

縁側の工事は既設サッシの撤去作業から着手です。朝8時頃から作業が始まり、約2時間後にはご覧のような状況になりました。

写真では良く分かりませんが、サッシの上部に使用されている木材には経年によって反りや歪みが生じていますし、下部は現在のようなコンクリートの基礎ではなく、天然石の上に柱や束が乗せられており、沈下による高さのズレも生じていますので、ここに新しいサッシを真っ直ぐ取り付ける作業はなかなか大変そうです。

こちらは苦労の末に何とか新しいサッシの取り付けが終了し、建具や雨戸などの建付けを調整している段階です。掃き出し窓の上にある欄間窓の交換も無事に終了しました。

こちらが作業を終えた段階の状況です。この日の作業が終了したのは17時を少し過ぎた頃だったと思います。こうして見ると交換前と見た目はあまり変わりませんが、新しくなってスッキリとした感じになりました。

こちらは建物内から見た状況です。交換前はアルミサッシでしたので内部も外側と同じブラウン色でしたが、交換後はアルミと樹脂の複合サッシで、内部を白木の木目調にしましたので縁側が以前よりも明るくなった印象を受けます。

ちなみに、上部の欄間窓にはオール樹脂サッシを採用しており、掃き出し窓に比べると断熱性能が高く、こちらの方が補助金も少し高額になっています。

尚、この古びたカーテンや長年使用してきたカーテンレールは後日交換の予定をしており、こちらについてはDIYでの対応を考えています。

縁側のサッシ交換は1日目で終了しましたので、2日目の朝からはリビングにある出窓の撤去作業に着手しました。まずは窓の周辺にある壁を電動のカッターで切断して取り除きます。

ここに置いていたソファを前日の夜に妻と二人で別の部屋に移動させたのですが、かなりの重量があり、元の位置に戻す作業のことを考えると気持ちも重くなってしまいます。

室内側の準備が出来たところで続いては外側の作業です。こちらは作業前の状況としてご紹介した写真を拡大したものですが、赤い丸印の辺りは窓枠にサッシを固定している耳のところまでタイルが貼られています。

この昭和の良き時代に造られたタイル貼りの壁をこの機会に改修出来ると良いのですが、それなりに大掛かりな工事が必要となり費用も嵩みますので、今回は何とかサッシの周辺にあるタイルだけを割らずに剥がし、サッシ交換後に貼り直すことになりました。

タイルが貼られているのはサッシの左右だけでなく下部も同様ですので、今回のリフォームの中ではこのタイルを剥がす作業が最難関となります。

こちらが既設のサッシを撤去した後の状況になります。剥がすタイルの周囲にあるモルタル部分を電動カッターで切断し、端から順に少しずつ力を加えながら剥がして頂いたそうで、剥がさなくても良い範囲まで剥がれてしまった箇所はあったものの、何とか無事に難関を乗り越えたようです。

こちらが新しいサッシを取り付けた後の状況です。一般的な住宅であればこのサッシの周囲は外壁材で覆われるため問題ないのですが、弁柄塗の柱に白い漆喰壁という田舎の住宅のため、サッシの周囲が剥き出しにならないように弁柄色に塗った木材で囲ってもらいました。

既設サッシの撤去作業時に数枚のタイルにひび割れが発生してしまったようですが、弁柄色に塗った木材で囲ってもらったことでタイルを貼る面積が少し減りましたので、何とか無事に修復出来るのではないかと思っています。

尚、このタイルの修復工事については、先日から作業をお願いしている土留めブロック工事と同じ左官工の方が対応してくれるそうですが、ご多忙のためブロックの作業も中断中ですので、こちらの作業完了も少し先のことになりそうな感じです。

こちらは室内側の状況です。壁紙はまだ剥がされた状態ですが、サッシの交換に伴って撤去されていた壁の石膏ボードも元通りに戻っています。

出窓からの交換にあたっては、新たにどのような仕様の窓を採用するか少し悩んだところではありますが、良くあるタイプの引き違い窓にするのも平凡過ぎますので、今回はウインドキャッチ連窓というものを使用してみました。

中央のFIX窓の両側に縦すべり出し窓が付いているもので、窓を開けた時に外気が取り込みやすくなるため換気量がアップするというものです。実際の効果はまだ分かりませんが、交換前の出窓に比べると新しくなった感じがして良いと思っています。

クロス工事の方もご多忙で、作業に来られたのは17時頃でしたが、ボードの隙間やネジのパテ埋め作業から始まり、その日の19時頃にはクロスの張り替え作業も終了となりました。

最後に外してあったプリーツスクリーンを再度取り付けて室内の作業はこれで終了です。この写真は翌朝に撮影したものですが、以前からこういう状態だったという感じに仕上がりました。

作業開始から僅か2日間で縁側とリビングのサッシ交換が終了し、室内のクロス工事まで完了したことには少々驚かされましたが、工事中は生活面でも何かと支障が出ますので、早く終わって頂いたことに感謝したいと思います。

残るのは外壁のタイル工事とカーテンレールなどの交換作業のみです。こちらについては作業終了後に機会があれば改めてご紹介をさせて頂きます。