「鉄道模型」の楽しみ方

「鉄道模型」の楽しみ方はいろいろとあります。蒸気機関車や電車などの車両を製作したり集めたりする人もいれば車両を走らせるための情景製作を楽しむ人もいます。
この鉄道模型を走らせるための情景模型は「レイアウト」と呼ばれています。プラモデルの場合と同じようにジオラマと呼ぶこともあるようです。

「鉄道模型」には縮尺と軌間によりいくつかの規格があり、その代表的なものが、Gゲージ(軌間45ミリ)、Oゲージ(軌間32ミリ)、HOゲージ(軌間16.5ミリ)、Nゲージ(軌間9.0ミリ)で、最も狭いのがZゲージ(軌間6.5ミリ)になります。
軌間は左右2本のレールの間隔のことで、NゲージのNは軌間が9ミリのため英語のNineの頭文字をとってこう呼ばれています。

日本では、新幹線や私鉄などで国際的な規格である標準軌を採用しているのに対して、旧国鉄時代から在来線ではレールの幅が標準軌よりも狭い狭軌が使用されています。
鉄道模型の世界では、Nゲージの場合、新幹線車両は縮尺1/160で、在来線では縮尺1/150が採用されています。一般的な模型ではスケール(縮尺)が統一されているものですが、日本では新幹線も在来線も同じ9ミリのレール幅で走行できるように異なったスケールが採用されたようです。

『たぬきおやじ』がレイアウトと呼べそうなものを作り始めたのは1980年頃になります。
その後10年程はレイアウト作りを楽しんでいたのですが、それ以降は転勤の度に引越しがあり自宅に戻れなくなったこともあって鉄道模型の世界からは長く離れたままになっていました。

それから20年近くが経過した2007年頃のこと、NHKの教育テレビで鉄道模型を紹介する番組が放送され、それを機にレイアウト作りを再開することとなり、完成の日を迎えることのないまま現在に至っています。

Nゲージ1畳レイアウトの製作

レイアウト製作に決まった順番というものはなく、大きさを決めたらまずは線路の配置を考えて材料を集めるところから始めます。今回のレイアウトは定尺のベニヤ板(1,820ミリ×910ミリ)1枚分という比較的大きなサイズになっています。

初めて作った古いレイアウトを解体した時に残していた部品や以前に購入して眠ったままになっていた材料などをフル活用し、これらの材料が可能な限り使用できる線路配置としました。
レールはKATO製ユニトラックの基本セット(エンドレスのオーバルコース)が1組と電動ポイント(4番)が2個残っていましたので、これに不足する分を追加する形で材料を調達しています。

このレイアウトも製作開始から数年が経過したところで作業を中断してしまい、それ以降はそのままの状態で放置しており、最初に製作した部分の劣化も始まっていたことから再び手を加えることはないと思っていたのですが、何となく鉄道模型にも手を出してみたくなり、2017年11月に改造作業がスタートしました。

Nゲージミニレイアウトの製作

2008年6月に製作を始めたNゲージ固定レイアウトも完成という状態には至っていないというのに、家電量販店の模型売り場で見掛けたトミックスのミニレールセットを衝動買いしてしまい、このレールを使ったミニレイアウトを新たに製作してみることになりました。

購入したのは、半径140ミリと177ミリのミニカーブと長さ140ミリの直線を組み合わせたもので、基本セットと呼ばれているものです。
通常のNゲージレイアウトの場合、最小半径は280ミリ程度になりますので一般的な楕円コースでもかなり小さなサイズになります。
この小さなカーブを走行できる車両は限られるため、今回はバンダイから発売されてるBトレインショーティーと呼ばれる車両を使用することにしました。

Nゲージミニジオラマの製作

地元の100円ショップで以前に購入したディスプレイ用のケースを使って、田舎風ミニジオラマを製作してみたものです。
特にイメージしている風景などがある訳ではなく、とりあえず田舎風と表現しています。

これまでに製作してきたNゲージレイアウトは車両が走行できることを前提にしていますが、今回はあくまでディスプレイ用ですのでジオラマと表現し、お気に入りの車両などが展示できるようなスペースと考えています。

Nゲージ保有車両のご紹介

『たぬきおやじ』が保有しているNゲージ車両を簡単にご紹介したいと思います。
レイアウト製作が中心となっており、保有している車両台数は僅かしかありません。

Bトレインショーティーの組み立て

Bトレインショーティーは、バンダイが販売している組み立て式の鉄道模型です。その名前が示す通りレールのサイズは通常のNゲージと同じものの長さ方向が約半分に短縮されており、車両の前後にあるカプラーを含めても全長が70ミリ程度しかありません。

接着剤不要の組み立てキットとして販売されており、各パーツは塗装済みとなっていますので誰でも簡単に組み立てることが出来ます。
そのままでは動力装置がありませんので、走行させるための専用動力ユニットも販売されており、これを組み込むことで通常のNゲージ車両と同じように走行を楽しむことができます。
(Bトレインショーティーの販売は終了しています。)