新型ミライのご紹介

愛車紹介

フォルクスワーゲンのパサートからの乗り換えにあたり、輸入車を含めた複数の候補の中からいろいろと悩んだ末に購入を決断しました。
候補としては同じフォルクスワーゲンならアルテオンになりますが、息子からはアルファロメオのジュリアを、娘からはジャガーのXEを薦められました。
内装を重視するとボルボのS60、ディーラーまで距離が比較的近いのがプジョーの508、国産車ならトヨタのクラウンかまたは新型が登場したばかりのミライでした。
どの車にもそれぞれの魅力があります。カタログや雑誌を眺めながら、価格は勿論ですがデザイン面や装備などを何度も比較検討した結果、最終的にこちらのミライということになりました。

ミライは2014年にデビューした燃料電池自動車:FCV(Fuel Cell Vehicle)です。量産車としては世界初の車両になります。燃料は水素です。ガソリンのように水素を燃やすエンジンだと思っている人もあるようですが、水素と空気中の酸素を反応させることで発電をしており、モーターで駆動する電気自動車の一つです。
今回購入したのは2020年12月にフルモデルチェンジされたばかりの2代目のモデルになります。

グレード体系は標準のGと上級のZの2グレードが基本です。両グレードともに電動サンシェードやアシストグリップ、イージークローザーといった後席廻りの装備が充実したエグゼクティブパッケージの設定があります。またGグレードにのみデジタルインナーミラーや駐車支援機能などが追加されるAパッケージもあります。
標準グレードは710万円、上級グレードのエグゼクティブパッケージだと805万円とかなり高価です。先代のモデルが約740万円だったことを考えると車格アップや装備の充実などもあって妥当な金額かもしれません。
今回はパッケージオプションの無いZグレードを購入しました。追加したのはプレシャスメタルのオプション塗色とフロアマットのみと非常にシンプルです。

エクステリアデザイン

フロントビュー

この車の中で最も好みが別れる部分がフロントマスクのデザインではないでしょうか。クジラのようなイメージと表現される方もありますが何となくカムリに似た感じがあるような気もします。

くじらのようなイメージのフロントビュー

写真では細かなプレスラインなどが分かり辛いものの実物を見ると思ったほど悪い印象ではなく、それなりに迫力もありますしシンプルで良いのではないかと思います。
LEDヘッドランプはオートレベリング機能付きのアダプティブハイビームシステムになっており、先行車や対向車を避けて前方を照らしてくれます。Zグレードの場合は2眼タイプです。
Gグレードには1眼タイプが採用され、ロービームとハイビームの自動切換えになっています。
ヘッドランプの上部にはデイタイムランニングランプがあって昼間も点灯します。ヘッドランプの下にあるのはウインカーでかなり横長のタイプです。最近見掛ける機会が多くなった流れるタイプではありません。
欧州車に多く見られるヘッドランプウォッシャーは付いていません。フォグランプもありませんのでバンパー下部は比較的あっさりとしたデザインです。

サイドビュー

国産セダンは数が少なくなっていますが、クラウンなどと同じようなファストバックスタイルで、ルーフからトランクに掛けて緩やかに傾斜したデザインが採用されています。
サイドのプレスラインもとてもシンプルです。

ルーフからトランクに掛けて緩やかに傾斜したファストバックスタイル


タイヤのサイズは235/55R19、8J×19のアルミホイールを履いています。
こちらは標準品になります。245/45ZR20のタイヤと8.5J×20のアルミホイールはセットでオプションです。径が大きくなると高価になりますので、今回は後々の交換費用も考えて見送りました。

ボディ色はプレシャスメタルというメタリックグレイになります。今回も白系のプレシャスホワイトで検討していたのですが、家族から代わり映えしないという反対意見があってこの色に落ち着きました。白系や黒系のボディに比べると汚れもあまり目立ちませんし、落ち着いていて品のある色でしたので良い選択だったかと思います。窓枠のメッキモールが下端にしかないのもデザイン的に気に入っている部分です。

リアビュー

こちらがこの車のデザインで最も気に入っている部分になります。横一文字のテールランプはハリヤーなどとも共通するデザインかもしれません。これまでのトヨタ車ではあまり見掛けなかったものでスッキリとした感じがとても良いと思います。

この車のデザインで最も気に入っているリアビュー

トランクリッドの下部にはMIRAIとFUELCELLのエンブレムが貼られていますが、ここにグレードを示すものは何もありません。
パサートのトランクは565リットルもあって大容量でしたが、ミライはリアシートの背面に駆動用のバッテリーやモーターを搭載しているため広くはありません。しかしながら開口部が広いため荷物の出し入れが不自由ということは無さそうです。尚、トランクリッドにはイージークローザーが付いているものの残念ながら開閉は電動ではありません。
当然ですがマフラーは無く、バンパーの下部にあるのは吸気口で、駆動用モーターの冷却に使用されています。

インテリアデザイン

先代のミライのように先進性を強調したようなデザインではなく、高級感も十分にあるものとなっています。
運転席から助手席に向かって伸びているサテンクロームの加飾はこれまでのトヨタ車には無かった感じがしますし、各所に組み込まれているアンビエントライトも高級感につながっていのではないかと思います。ちなみにこのライトの色は設定画面で8色から選択が可能です。

運転席から助手席に向かって伸びているサテンクロームの加飾に高級感がある

センターには12.3インチのワイドタッチディスプレイが装備され、ナビ画面の表示やエアコンなどの各種設定がここで行えるようになっています。
メーターパネルは8.0インチですが、左右にある警告灯の表示画面と一体化されており上手くデザインされていると思います。

エアコンやシートヒータなどはタッチディスプレイ以外にも専用スイッチから操作が可能です。
デザイン的には高級感に欠ける印象はあるものの助手席に乗る方にも分かりやすいですし走行中にも操作が容易です。
シフトレバーはプリウスなどと同じようなもので、こちらもデザイン面ではもうひと頑張りして欲しいものの使い勝手は悪くありません。電動パーキングブレーキも付いています。

その他に、各種運転支援機能や駐車支援、デジタルインナーミラーやヘッドアップディスプレイ、アダプティブクルーズコントロールにパノラミックビューモニターカメラ、前席のパワーシートに前後席のシートヒーター&ベンチレーションなどなど、最近の車で考えられる装備はほぼ全て付いている感じです。

全席に本皮シートを採用(ブラック)

このグレードでは全席が本皮シートになります。内装色はこのブラックの他にホワイト&ダークブラウンを選択することも出来たのですが、ホワイトのシートは汚れが目立ちそうでしたので今回は素直にブラックを選びました。

全長は4,975ミリ、車幅は1,885ミリ、ホイールベースが2,920ミリとかなり大柄なボディです。
しかし、残念ながら後席シートの下部やセンタートンネルの中には水素タンクがあるため後席は決して広くありません。人を乗せる機会も殆んどありませんので特に問題はないかと思います。
またエグゼクティブパッケージを選択するとリアウインドウには電動式のサンシェードが追加されるのですが、前のパサートの時も使用する機会がほぼありませんでしたので無くてもよい装備かと思います。

ギャラリー