庭にある散水栓を立水栓に交換しました

作業・修理

今月の中旬くらいから庭にある散水栓を立水栓に交換する作業を始めました。この散水栓は洗車や庭の水やりなどに使用していますが、金魚やメダカを育てている水槽の清掃や庭仕事で使った道具類を洗う時にも立水栓があると便利だろうということでDIYでの交換に挑戦しました。

水道管の工事はこれまでにも何度か経験をしていますが、立水栓を設置する作業は今回が初めてのことになります。

こちらが作業前の状況になります。散水栓には巻取り式のホースを接続して使用しています。ここに立水栓を設置するとなると水受け(パン)も必要になりますが、設置スペースが限られていることや、排水管の工事も必要になってきますので、今回は少々手抜きをして既設の排水桝を水受けとして利用してみたいと思います。

上手い具合に散水栓の右隣に雨水用の排水桝が設置されていますので、水受けの一部として活用が出来る位置に立水栓を設置する予定です。

散水栓までの水道管や排水桝からの配管がどうなっているのかが分かりませんので、まずは周辺の砂利や土を撤去しました。水道管については適当な位置で切断をして新たな管を接続すれば問題はなさそうでしたが、排水桝からの配管の周囲にはコンクリートが敷設されていました。

このままではこのコンクリートが邪魔をして立水栓が設置出来ませんので、設置位置に近い箇所のコンクリートだけをディスクグラインダーにダイヤモンドカッターを付けて切断してやりました。想定外の作業のためなかなか大変です。

こちらが新たに購入した水栓柱とそれに使用する蛇口(水栓)になります。地元のホームセンターを数軒回って見てみたのですが、蛇口が二方向に取り付けられる水栓柱が無かったのと、使用する蛇口についても欲しかった仕様のものが見当たりませんでしたので、今回はモノタロウで購入することになりました。

水栓柱は東栄管機の70A-900-HI13という品番の製品になります。モノタロウでは品番が異なっていますのでオリジナル製品なのかもしれません。高さが900ミリで、左側に補助蛇口が設置出来るタイプになります。価格は4,719円でした。

蛇口については、左側がカクダイ製のガーデン専用水栓で、品番は701-212-13、価格は6,039円です。右側は散水用ホースがワンタッチ接続出来るもので、品番は701-362-13、価格は7,359円でした。ここまでの資材費の合計は18,117円になります。

こちらは既存の水道管と接続するための資材になります。塩ビパイプが298円、バルブソケットが58円、そしてエルボ継手が4個で192円、塩ビパイプ用接着剤は228円でした。合計776円です。これらは全て地元のホームセンターで調達してきました。

これ以外に蛇口の取り付けにシールテープも必要になりますが、以前に使用したものの残りがありますのでそちらを使用することにしました。

こちらが塩ビパイプを所定の長さに切断し、エルボ継手を取り付けた状態になります。塩ビパイプの切断については、先日、ネズミ対策として天井に点検口を設置した時に購入した引廻し鋸を活用することとし、新たに塩ビパイプに対応した替え刃のみ購入しています。価格は620円です。

水栓柱に蛇口や水道管を取り付けたら排水桝の隣に設置します。もう少し排水桝側にしたかったのですが、取り付けた塩ビパイプのエルボ継手が邪魔をしていてこの位置が限界でした。

続いては給水バルブを閉めて断水を確認した後、既設の蛇口につながる配管を切断し、そこに今回の新たな配管を接続します。接着剤を塗る時に塩ビパイプが土などで汚れると困りますので、配管の下に紙を敷いて作業を行いました。

接着剤はすぐに乾いてしまい塩ビパイプに塗った後は時間にあまり余裕がありませんので、エルボ継手の取り付け角度などは事前に良く確認しておく必要があります。

この後は接着剤が完全に乾いて必要な強度になるまでしばらくそのまま放置します。本来であれば数時間レベルで放置するのが良いのかもしれませんが、あまり長時間の断水は難しいため、今回は30分後に給水バルブを開けて漏水の有無を確認しました。水道メーターの指針が動かなければ問題なしです。

水道メーターの確認では問題が無かったのですが、立水栓側から順に接続箇所の漏水状態を確認してみた結果、残念なことにこちらのエルボ継手の右側の部分で僅かな漏水が見つかりました。水道メーターは回転していませんが、数秒間に1滴程度の水が垂れてきます。

漏れた箇所以外は塩ビパイプ側に接着剤を塗って接続したのですが、ここはパイプの下側に接着剤を塗るのが難しかったため、継手側に塗って接続していました。どうやら上手く塗れていなかったようです。後悔しかありません。

再度断水をした後、接着剤の重ね塗りなどを試みたのですが、水漏れを完全に止めることは出来ませんでしたので、漏水している箇所に自己融着テープを巻いて応急処置を行い、修復作業については翌朝に持ち越しとなりました。

こちらが翌朝に漏水箇所の手直し作業を行った後の状況になります。一旦接着してしまった継手は再利用が出来ませんので、新たにエルボ継手2個とソケット継手2個を購入して接続しました。

ここだけ継手だらけになってしまって見た目は良くありませんが、土の中に埋まって見えなくなりますので水漏れが無ければ問題なしです。追加の材料費は192円でした。

断水中は食事の準備や後片付け、歯磨きや洗顔、トイレなどなど、いろいろなところに支障が出ますので、家族の了承を得るのも一苦労です。今回は接着剤も多めに使って慎重に作業を行いましたので、再び漏水することはなく無事に配管の接続作業は終了となりました。

続いては立水栓の位置を確定させる作業になります。真っ直ぐに立っていることを確認するために久し振りに古い水準器を使おうと思ったのですが、劣化してしまって垂直の確認が出来る状態ではなかったため、新たにこちらの水準器を購入しました。建築現場などで使用する訳ではありませんので、Amazonで最も安価だった高儀の製品にしてみました。価格は395円です。

当初は立水栓の下部をモルタルで固めてしまう予定でいたのですが、今後、劣化などによって交換が必要になった時に面倒な作業が必要になりますので、とりあえず土や砂利を元に戻して踏み固めるだけに留めることにしました。真っ直ぐになっていることを確認して作業は終了です。

こちらが現時点での状況になります。上部にある蛇口を立水栓として使用し、下部の補助蛇口にはこれまで通り巻取り式のホースを接続して使用します。アダプターも不要でなかなか便利です。

水栓柱はアルミ製の高価な製品もありますし、レンガなどを使ってオシャレに仕上げたものも良く見掛けますが、ここにはこの程度の製品で十分ではないでしょうか。

まだ雨水用の排水桝を水受け用のパンとして利用する作業が残っています。とりあえず適当な石だけ集めてきましたので、この後は桝の周囲にこの石を並べてモルタルで固めることで水受けの役割を果たせるようにして行く予定です。

天気予報では今日からしばらく雨の日が多くなるようですので、天候が回復して以降、改めてこの続きの作業を進めて行きたいと思います。