自宅のリフォーム時に玄関ホールとリビングの照明器具だけは古い器具をそのまま流用することにしたため、その時点で既に設置から35年ほどが経過していました。
リビングの天井に設置しているペンダントライトだけは数年前に調光回路の改造を行った際に内部配線の点検も実施し、被覆の劣化などが無いことを確認しているのですが、同じ時期に設置されている壁面のブラケットライトについてはそのままになっています。

こちらの器具も昭和の時代に製造された白熱電球仕様のもので、LED電球には交換してあるものの内部の配線などは40年近く前のままですので経年による絶縁不良等が心配になります。
この器具の外装パーツは全て金属製のため、経年による多少の色褪せなどはあるものの、樹脂製品のような劣化や強度的な心配はなく、内部配線に問題がなければ継続使用が可能だと思います。

壁面から器具を取り外して内部配線の状況などを確認して行きます。分解途中の写真を取り忘れてしまいましたが、電球を取り付けるソケット部分からパイプの中を通っている電線も調査し、絶縁被覆にひび割れなどが無く、柔軟性も有していることを確認しました。
尚、白いソケット部分も最近の器具のように樹脂製だと経年による劣化が気になりますが、こちらは陶器製でしたので心配する必要はないと思います。

こちらは壁面に取り付ける台座部分の裏側です。電源ケーブルと接続するこの白いコネクタ部分については樹脂製ですが、風化して脆くなっているような感じは全くなく、今すぐに使えなくなるといったことはなさそうです。
台座周辺を分解してみると内部にあるネジに緩みが生じている箇所もありましたので、この機会に改めて締め付けを行い、内部に溜まっていた埃なども掃除してやりました。

こちらの写真は元の状態に戻して点灯させてみたことろです。電気回路や構造面にも問題ないとは言うものの、このブラケットライトも天井のペンダントライトも昭和の時代の照明器具であることには変わりがなく、いつまでもこのレトロな雰囲気のままとという訳には行きませんので、機会をみて新しいLED仕様の照明器具への取替えを考えたいと思います。

最初にも書きましたが玄関ホールの天井にあるこの照明器具も同じく40年ほど前の製品です。ここは吹き抜けになっていて天井が高く、1階の床面から取付面までは5.5メートル程度あるため、取り替えるとなると足場の準備まで必要になるため容易ではありません。
この器具の場合、天井部分から電球までの配線は吊り下げられたチェーンに通してあるだけで外側から見ることが出来るため、劣化度合いを時々確認するようにしたいと思います。今のところひび割れなどもありませんので、もうしばらくは大丈夫なのではないでしょうか。