ミライの補機バッテリーがあがりました

整備記録

昨日の朝の出来事になります。久し振りにミライに乗って出掛けようとしたのですが、ドアロックの解除までは特に問題は無く、いつものようにブレーキペダルを踏みながらパワースイッチをONにしたのですが、READYインジケーターが点灯せず、メーター部分にはイグニションONと表示されています。

これはFCシステムが起動していないことを意味しており、すべての電装品は使用可能ですが、走行することは出来ない状態です。一旦パワースイッチをOFFにして、その後も何度かパワースイッチを押してみたのですが、FCシステムが起動することはありませんでした。

それだけではなく、マルチインフォメーションディスプレイに「安全な場所に停車してPスイッチを押してください」と表示され、以降は何の操作も出来ない状態になってしまいました。

走行用のモーターを動かすための電力はFCシステムによって作り出されますが、エンジンを積んだ車と同様に、燃料電池自動車にもFCシステムの起動や電装品用として補機バッテリーが搭載されており、どうやらこのバッテリーがあがってしまったようです。

補機バッテリーは後部のトランク内にありますので、トランクを開けて充電をしようとしたのですが、残念ながらバッテリーがあがっていると開けることが出来ません。電子キーに内蔵されているメカニカルキーを使ってみても開けることが出来ず、取扱説明書を読んで救済方法を確認してみたところ、ボンネット内に救援用端子が存在することが分かりました。

救援用端子はヒューズボックス内にあり、写真の赤い丸印の位置にある赤いカバーを開けると端子が見えるようになっています。

エンジンを積んだ車と同じように別の車のバッテリーからブースターケーブルで接続し、数分間の充電をした後に再度パワースイッチをONにしてみたところ、無事にFCシステムが起動し、READYインジケーターが点灯するようになりました。やはりバッテリーあがりが原因だったようです。

先月の下旬あたりから体調がすぐれなかったこともあり、2~3週間このミライに乗ることが無かったのですが、それ以前から週末の買い物等に利用する程度でしたので、十分な充電量が確保出来ていなかったのだと思います。

水素を使って自ら発電する車でもバッテリーあがりには対処が出来ないようです。今回は軽トラのハイゼットに助けてもらうことになりました。

このままFCシステムからの電力を使って充電を続けても良いのですが、排ガスは出ないものの水素が勿体ないですし、一般的なバッテリー用の充電器を使って充電することにしました。

補機バッテリーはトランク内の右側、この赤い丸印の場所にあるカバーを開けたところに搭載されています。

取扱説明書を読んでも補機バッテリーの充電方法は記載されていませんでしたので、こんな方法で充電して良いのか分かりませんが、バッテリーの端子を外した場合の方が影響が大きいと思いますので、とりあえずこの方法でしばらく充電してみることにしました。

充電を始めた時点では電流計の指針が赤い位置にありましたので、電圧が相当低下していたのだと思います。その後、充電を3時間ほど続けたところでやっと黄色い位置まで来ました。

劣化の進んだバッテリーの場合、このまま充電を続けても黄色い位置から電流値が下がらないことが良くありますが、今回は6時間程度の充電で緑色の位置まで来ましたので、バッテリー交換までは不要ではないかと思っています。

無事に充電も終了し、FCシステムも問題なく起動出来るようになりましたので、確認のために自宅の周辺を少し走行してみたのですが、RCDがOFFのままの状態で、何度操作を行ってもONにすることが出来ず、メーター内の表示も点滅のまま消えない状態でした。また、マルチインフォメーションディスプレイには「リアカメラ検知 現在使用できません」と表示されています。

この車にはいろいろな運転支援装置が装備されているものの、英語の頭文字を並べた名称のものが多く、表示を見てもすぐには何の機能なのか、どのような不具合が発生しているのかが良く分からない状態で、未だに十分に使いこなせていないのだと思います。

取扱説明書で確認してみたろころ、RCDはリヤカメラディテクションという装置で、車両後退時にリアカメラが歩行者を検知すると、ブザーとマルチメディア画面上の表示で注意喚起をしてくれる機能だそうです。

補機バッテリー脱着時などに「リアカメラ検知 現在使用できません」と表示された時は、ハンドルを左右いっぱいに回してくださいと書かれていましたので、説明書の指示に従って操作を行ってみたところ、写真のようにRCDがONの状態になり、マルチインフォメーションディスプレイの警告表示も無くなりました。

しばらく乗らないと今回のような苦労をまたすることになりそうですので、今後は週に1度くらいは必ず乗車するように心掛けたいと思います。