11台目の愛車「ニュービートル」のご紹介です。人事異動で単身赴任を始めて以降、車を使用するのは休日のみに限定される、また子供達が大きくなってしまった現在、8人乗りのファミリーカーはもう不要!という上手い言い訳を考えた『たぬきおやじ』は、妻との交渉の末、子供たちの理解もあって晴れてこの「ニュービートル」を購入しました。
ニュービートルが初めて日本に導入されたのは1999年になります。先代のビートルが何十年にも亘ってモデルチェンジがなかったのと同様に、こちらのモデルも以降10年以上もの間、大きな変更がないまま時が経過しました。
そのニュービートルも2010年にはついに生産が中止され、2011年の春には新型のザ・ビートルが発表されていますが、残念ながら新型に乗り換える日は訪れませんでした。
ニュービートルがデビューした当初は、2.0リッター、1.8リッター、1.6リッターの3種類のエンジンを搭載していましたが、2005年のマイナーチェンジではターボ搭載車であった1.8リッターが廃止となり、このタイミングでバンパーやホイルアーチなど外観デザインも一部変更されました。
『たぬきおやじ』が乗っていたニュービートルは、2005年以降に製造された後期モデルで、エコカーブームということもありEZと呼ばれる1.6リッターのモデルになります。
本当はサンフラワーと呼ばれる黄色のモデルが欲しかったのですが、家族の猛反対によりディープブラックパールエフェクトという黒に落ち着きました。
この車にはサルサレッド(赤)や欲しかったサンフラワーなど明るめの色が良く似合うと思うのですが、『たぬきおやじ』には不釣合いという厳しいご指摘により断念しました。
エクステリアデザイン
フロントビュー
もうお馴染みの顔ですので改めてご説明することもないと思いますが、この小さなボンネットの中に1.6リッターのエンジンが収納されています。
空いたスペースはほとんどない状態で、2.0リッターエンジンの場合は更に厳しい状況になっているのではないかと思います。
外観的には発売初期のモデルと比較するとバンパー下部のエアインテークやウインカーのデザインなどが変更されています。
また、ヘッドライトもプロジェクタータイプのものに変更されていますが、見た目ではその違いはほとんど分かりません。
ちなみに先代のビートルは空冷のリアエンジンでしたのでフロントにエンジンはなくスペアタイヤが積まれていました。
この小さなボンネットの中にエンジンが押し込められているために、運転席内部のダッシュボードが異常に広くなっていますし、狭いボンネット内ではバッテリー交換なども一苦労です。
また、ヘッドライトの球切れ時にはライト部分を手前に引き抜いてから電球を交換するようになっています。
サイドビュー
全体が円をモチーフにしたデザインで大きな半円に小さな半円のホイールアーチを2つ重ねて伏せたようなスタイルになっています。
前半分と後ろ半分に同じデザインが採用されていることもあり後部座席は非常に狭く、天井がリアウィンドウといった印象です。
勿論その天井も相当に低いため、小さな子供でも不満が出そうな感じです。
実用性を求める車ではありませんので、これはこれで良いのではないでしょうか。
そういう人しか買わない車だと思います。
リアビュー
リアにもフロントと同じデザインが採用されておりヘッドライトの代わりにテールライトを埋め込んだようなスタイルになっています。
テールライトの中にある丸い白い部分はバックランプではなくウインカーになっており黄色く光ります。バンパー下部の左側にはバックランプ、右側にはリアフォグランプが付いています。
こちらも初期のモデルと比較すると、ウインカーのデザインやナンバープレートの位置などが変更されていますし、給油口の蓋の形状が四角から丸型に変更になっています。
この車はとにかく実用性よりもデザインが優先された車ですので、運転席からの視界も相当に悪いものになっていますし、使い勝手の面では劣りますが、どこから見ても他の車と見間違えないところが最大の特徴ではないでしょうか。
インテリアデザイン
内装も至ってシンプルで、今時の車には珍しくエアコンもマニュアルですし、勿論、カーナビなんかも付いていませんでした。
こんな車でもスピードメーターは240km/hまで刻まれていますので、さすが欧州車という感じではありますが、1.6リッターのエンジンは加速も悪く、高速道路ものんびり走行していました。