先月末のこと、ハンディトランシーバー用のシガレットライターケーブルを購入した時点では短期間に多くの買い物をしてしまったため、当面はこれ以上の出費を控えることにして、これらの機材を使って細々と楽しむと書いていたのですが、新たにモービル機を追加購入してしまいました。
いずれこうなることは予想されていたものの、あれからまだ数週間しか経っていませんので、少し展開が早過ぎるような気がしないでもありません。
車にアマチュア無線用のアンテナを取り付けた時点では、使いたい時だけハンディトランシーバーを車に持ち込めば良いと思っており、実際にそのようにしてきたのですが、何度か同じことを繰り返している内に、アンテナや電源の切り離し、接続の作業が煩わしくなってきました。

その程度のことは我慢すれば良いだけなのですが、ハンディトランシーバーでは送信出力が小さいこともあり自宅での使用には少々力不足を感じていましたので、比較的安価なモービル機を新たに購入して固定機として使用することにしたものです。
尚、ハンディトランシーバーについては常設場所を車内にして、必要により車から持ち出して屋外でも使えればと考えています。送信出力についてはモービル機としても力不足であることに変わりはないものの、これまで使ってみた感じでは近隣の方々と交信するのに支障は無いようです。

新たに購入したのはアイコムのIC-2730Bという製品で、同社が販売中のモービル機の中では最も安価な機種になります。この製品にはディスプレイの違いにより、2014年発売の液晶がホワイトのモデルと、2024年に追加された液晶がブラックのモデルがあり、このブラック液晶のモデルは少し値段が高くなるのですが、ディスプレイの視認性はかなり良くなる感じです。
また、液晶がホワイトのモデルにもブラックのモデルにも第四級アマチュア無線技士が扱える送信出力20ワットの製品と第三級以上が必要となる50ワットの製品があります。
『たぬきおやじ』は第三級アマチュア無線技士ですので、資格としては送信出力が大きい50ワットの製品でも問題なかったのですが、出力が大きいと近隣の住宅への影響も気になりますし、電源についても大きな容量のものが必要になりますので、購入直前までかなり悩んだのですが、20ワットもあれば十分だろうという判断に至りました。価格差は4,000円ほどだったと思います。

この無線機は楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonでも販売されており、当初はこのいずれかの最も安価なショップで購入しようと考えていたのですが、いろいろ調べてみると、岐阜県にあるCQオーム(アマチュア無線機器の専門店)さんにて会員価格で購入するのが最も安価だということが分かりましたので、こちらで会員登録のうえ注文することにしました。
このCQオームさんで販売されている無線機には、液晶保護シートが無料で付いていますし、エアバンドの各周波数が予めメモリーに登録されているという特典があります。また今回の購入品にはオプションであるコントローラー/本体一体化ブラケット(MBA-4)がプレゼント品としてセットになっていて販売価格は34,963円でした。ブラケットの希望小売価格は1,650円ですので必要な方にとってはお得なセットではないかと思います。ちなみに滋賀県への送料は660円でした。

無線機本体と操作部(コントローラー)を分離することが出来る機種が増えたのは昭和から平成に変わる頃だったように思うのですが間違っているかもしれません。今ではこれが当たり前になっていますので、無線機本体は助手席のシートの下やトランクルーム内などに設置して、操作部のみを運転席周辺に取り付けるのが基本となっていて、近年のアイコム製品では無線機本体と一体化するブラケットはオプションとなっています。
先ほども書いた通り、今回はこのコントローラー/本体一体化ブラケット(MBA-4)がプレゼント品としてセットになっていましたので、これを使って本体にコントローラーを取り付けます。

こちらがコントローラーと本体を一体化した状態になります。『たぬきおやじ』がアマチュア無線を始めた昭和の時代はこの形態が当たり前でしたので、運転席から操作出来る場所に大きな無線機を取り付けるのはかなり大変で、設置場所を見つけるのに苦労した記憶があります。

こちらの写真の左側が今回購入したIC-2730Bに付属のマイクロホンになります。ここからも音量や周波数などの操作が出来るようになっていますので、ハンディトランシーバー用として購入したスピーカーマイクロホン(写真右側)に比べると1.5倍くらいの大きさがあります。
こちらは純粋なマイクロホンですのでスピーカーは内臓されていないのですが、これまでの習慣から耳を近付けて聞いてしまいそうな感じです。

では、ここからは設置作業について簡単にご紹介したいと思います。車載用の無線機ではありますが、今回は固定機として自宅で使用しますので、この写真のオシロスコープの下あたりに取り付けることにしました。固定機として販売されている無線機であれば、本体の下部にゴム足やスタンドが付いていますので、そのまま机や棚の上に置くだけなのですが、車載を前提としたモービル機の場合はゴム足などもありませんので、車に取り付ける時と同じように、このオシロスコープを載せた台の下にぶら下げる形で固定してやります。

こちらは無線機本体を取り付けるためのモービルブラケットになります。先ほどご紹介した本体とコントローラーを一体化するブラケットもオプション品でしたが、このモービルブラケットも同様に付属していませんので別途購入が必要になります。
以前であれば付属品の一部だったと思うのですが、無線機を購入される方の使い方もいろいろありますので、設置方法に合わせて必要なものだけを購入するスタイルにすることでコストを抑えているのではないかと思います。
こちらも希望小売価格は1,760円ですので高価なものではないのですが、先ほどの場所に取り付けることが出来るかを事前確認するために、無線機の購入よりも先にAmazonで販売されていた中国製の互換品を購入してしまいました。当初はホームセンターでも手に入るL字型のアングルで固定しようかと考えていましたので、それよりは良いかなという感じです。

サイズ的にはオシロスコープの下でも問題無いことが確認出来ましたので、モービルブラケットを固定する位置を確定させた後、ドリルを使って取り付けるための穴を開けてやります。

今回購入したモービルブラケットには固定用のタッピングビスが付属していたのですが、長さが台の厚みよりも少し長くて先端が突き出てしまいますので、厚さに合わせて長さが20ミリの皿ネジとナットを購入して取り付けました。ステンレスのM5×20ミリが4本セットで248円でした。

こちらの写真が無線機を取り付けてみた状況になります。今回は皿ネジを使用しましたので台の上にネジの頭部が飛び出ることもなく、オシロスコープを置いても邪魔することはありません。

無線機を取り付けた台を元の場所に戻した状態がこちらの写真になります。オシロスコープを使用する時も邪魔になりませんし、高さ的にも丁度良い感じです。
今回の無線機の追加購入にあたっては、7MHzや21MHz、28MHzといったHF帯にも対応した機種も選択肢としてはあったのですが、最低でも10~15万円の出費になりますし、周波数が低くなるとアンテナもかなり大きくなって設置場所の問題も出てきます。
アマチュア無線を始めて間もない頃はまだ若かったこともあり、これらの周波数帯を使って不慣れな英語で海外の方との交信を楽しんだ記憶もありますが、もうやることは無いかと思い、ハンディトランシーバーと同じ144MHz/430MHzの無線機になりました。

これまで使用していたハンディトランシーバーは送信出力こそ5ワットと小さいものの、D-STARというデジタル通信にも対応していましたし、モノクロディスプレイですがフルドット液晶パネルのため漢字も表示することが出来ます。また、ウォーターフォール表示に対応したバンドスコープも内臓されているなど機能面ではかなり優秀な機種になります。
今回購入したIC-2730Bにはブラック液晶が採用されていて表示もカラーですので視認性はかなり高いのですが、車の警告灯などと同じように決まった表示しか出来ません。機能設定のメニューも周波数表示部を使った英語表示にしか対応していませんので、日本語のメニューが使えるハンディトランシーバーの方が使い易かった印象です。
デジタル通信にも対応していませんし、機能面では非常にシンプルな無線機ではありますが、高度な使い方をする訳でもありませんので、送信出力が5ワットから20ワットになって安定した通信が出来るだけで十分に満足しています。新たな無線機の増設について電波利用電子申請を使って届出も済ませましたので、これからはこの無線機をメインに楽しみたいと思います。


