襖の引き手を新しいものに交換してみました

作業・修理

今年も残り僅かとなってきました。まだ年末の大掃除というレベルではないのですが、部屋の中を整理している時に、古いままになっている襖の引き手が目に留まりました。

数年前のリフォーム時に、和室にある襖は全て張り替えをしてもらったのですが、その時に引き手の交換についてはお願いするのを失念しており、襖自体は綺麗になったものの、引き手だけが古いままという状態になってしまいました。

どこかのタイミングで交換しようと思っていたのですが、なかなか手が付けられないまま放置してしまいましたので、とりあえず今回は引き手の痛みが酷い4本分の襖について、裏表8カ所を新しいものに交換してみることにしました。

この襖については、十数年前に自分で張り替え作業を行ったことがあり、その時に引き手もホームセンターで購入したものに交換してあったのですが、安価な製品だったからなのか引き手の内部に塗られたシルバーの塗装が剥がれ、ご覧のようにかなり見苦しい状態になってしまいました。

こちらの写真は交換作業の時に使う道具類です。引き手の交換時に最も苦労するのが固定用の小さな釘(鋲)を抜く作業ではないでしょうか。

先ほども書いたとおり以前に張り替え作業を行った時に購入したもので、ペンチのような形をしたものが鋲抜き(びょうぬき)や引き手釘外しと呼ばれているものです。ホームセンターやAmazonなどで購入が可能ですので、交換を考えておられる方は購入されると良いと思います。

左端にある釘抜きのようなものは、右端の金属の棒状のものと合わせて引き手取替えセットとして販売されていたもので、先ほどの鋲抜きで代用が可能です。この金属の棒状のものは引き手を固定する釘を打つためのもので、金槌で引て手を痛めないためにもあった方が良いでしょう。

では、まずは引き手の取り外し作業から進めて行きます。襖を張り替える場合は無理やり外しても問題ないのでしょうが、今回は引き手のみの交換ですので、襖紙を汚したり傷つけたりしないように注意して作業を行います。

引き手を固定している釘が先に抜ければ良いのですが、そのままではペンチなどを使っても釘の頭を掴むことが出来ませんので、引き手と襖紙との間に薄いヘラのようなものを差し込んで引き手を手前側に少し引っ張り出します。今回は先ほどの写真にあるパテ埋め用のヘラ(スクレーパー)を使って隙間を広げた後、そこに鋲抜きの柄の部分の先端を入れてテコのような感じで引き手を手前に出しました。

引っ張り出した引き手を元の位置に戻してやると、この写真のように釘が少しだけ抜けて引き手と釘の頭との間に隙間が出来ます。これで引き手を外す準備は完了です。

今度は釘抜きの形になった鋲抜きの柄の先端を使って先ほどの釘を抜き取ります。今回は下側の釘から作業を始めましたが、引き手と襖紙との間に隙間が作り易い方から作業を始めれば問題はありません。尚、どちらかの釘が抜ければ、後は引き手ごと引っ張れば外れると思います。

こちらが引き手の取り外しを終えた状況です。最初に釘の頭を少し出すまでの作業がなかなか面倒ですが、その後は比較的簡単だと思いますので、とにかく襖紙を汚したりしないように慎重に作業を進めることが大切だと思います。鋲抜きの柄の部分も綺麗にしてから使いましょう。

こちらの写真が新たに購入した引き手になります。サイズは襖側の穴に合ったものを購入する必要があり、1寸(約30mm)や1寸6分(約49mm)、2寸(約60mm)のものなどがあります。

既設の引き手を取り外してサイズを測定したところ約50mmでしたが、販売されている製品の多くは49mmでしたので、今回はこのサイズのものを購入しました。

色やデザインもいろいろありますので好みで選べば良いと思うのですが、価格も材質などによって数百円程度から数千円のものまでありますので、今回はAmazonで1個590円で販売されていたものを購入しました。同じものは楽天市場などでも購入が可能で品番はOK802になります。尚、単価は楽天市場の方が安価だったのですが、今回はポイント利用のためAmazonで購入しました。

こちらの写真の左側が新しい引き手で右側が古い引き手になります。少し洋風な感じの引き手を選んでみましたが、和風な山水画の襖でも特に違和感はないようです。

同じデザインのもう少し色が濃いもの(OK801)ゴールドに近い製品(OK803)もあったのですが、この襖にはこれくらいの色味が丁度良かったのではないかと思います。

古い引き手を外して新しいものに交換したら、上下にある穴に釘を打って固定して行きます。垂直になっていることを確認しておかないと少しの傾きでも気になるものですので、釘で固定するまでに良く確認しましょう。

尚、襖の穴は交換前の引き手のサイズ50mmに合わせて開けられており、49mmの製品だと1mmだけ大きいため少し緩いかと思いましたが、新しい引き手を実測してみたら49.5mmでしたので特に問題はありませんでした。

では釘を打って行きます。ここで活躍するのが先ほどご紹介した道具類の中にあった金属の棒状のものです。そのまま釘の頭を金槌で打つと引き手を傷つけてしまいますので、筒状になった方を釘に被せたら、筒の中に棒状のものを入れてその頭を金槌で叩きます。

下側の釘を打つ時は良く見えますし、金槌も下向きに叩くため作業も簡単なのですが、上側の釘は正面からは良く見えないのと、釘を打つ時に使用する金属の筒や棒状の道具が落下してしまいますので、手で押さえながら金槌で打つ必要があり、下側に比べると少々手間が掛かる感じです。

こちらが交換作業を終えた引き手になります。写真ではその違いが上手く伝わらないのですが、色が違うだけで部屋の中が明るくなったような印象を受けますし、デザインも古い方に比べると高級感のようなものがあって良いのではないかと思います。

今回はとりあえず見苦しい状態になっていた4本の襖について引き手の交換を行いましたが、別の部屋にもまだ襖が8本と天袋が4本分残っている状況です。

一部が綺麗になると他の部屋も全て交換してしまいたいという思いにはなるものの、今回交換したものに比べればまだまだ綺麗な方だと思いますので、もう少し汚れや錆びなどが目立って来るまではこのまま様子を見ることになりました。

マグロのようなタイプではないため止まっていられない訳ではありませんが、時間があれば何かをやりたくなってしまうという感じです。来年もまた作業や修理のネタを見つけてご紹介出来ればと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。