自宅をリフォームした時に、吹き抜けになっている玄関ホール以外の照明器具は全て新しいものに取り替える予定にしていたのですが、予算的な関係もあって娘からここだけ昭和感があり過ぎると言われながらも古い器具を継続して使用することになりました。
こちらの写真が古い器具をそのまま流用したリビングの照明になります。36年ほど前の製品です。本来はLED仕様の器具に取り替えるべきだったのですが、壁面にあるブラケットと同じシリーズになっており、新しいカタログを見ていても良い組み合わせの器具を見つけることが出来ず、金額的にもそれなりに高価だったこともあって取り替えないままになってしまいました。
古い器具ですので元々は白熱電球が使用されていて調光機能を内蔵しています。中央にある引き紐の操作によって点灯時の明と暗、消灯を切換えるようになっています。
現在はLED電球に取り替えて使っており引き紐の操作はしないようにしていましたが、誤って引いてしまうと白熱電球用の調光機能が動作することになります。調光対応のLED電球を使ったとしても、これだけ古い器具の白熱電球用の調光機能ですので本当に問題ないのかという不安が残りますので、器具内の配線を改造して調光機能を切り離すことにしました。
この写真が照明器具の内部になります。上の赤い丸印が調光用の基盤で、下の赤い丸印が引き紐用のスイッチになっています。
回路を確認してみたところ、引き紐の操作によってスイッチを切換えることで電源に直接接続されたり(明)調光用基盤を通して接続されたり(暗)するようになっています。
現状では点灯、消灯の操作を壁にあるスイッチで行っているため、この器具のスイッチ自体を無効にする選択肢もあったのですが、今回は簡単に元に戻すことが出来るように調光用基盤への配線を外して直接接続することにしました。
こちらの写真が調光用の基盤から外した配線を直接接続してビニールテープで絶縁処理した状態になります。引き紐の付いた操作スイッチも元の位置に戻してやりました。
これで引き紐の操作によって消灯も可能ですし、点灯時にうっかり調光機能が動作してしまうことも無くなりましたので、LED電球への影響を心配する必要もありません。
古い器具ということで分解のついでに内部配線の劣化状態も確認してみましたが、絶縁被覆が固くなっているということもなく、まだしばらくは現役で活躍してくれそうな感じです。
照明器具とはいえ内部配線の変更は自己責任になります。こんなに古い器具をご使用の方は少ないかもしれませんが、同様の改造作業をお考えの方は十分ご注意を頂きたいと思います。