自動車の保管場所の確保などに関する法律の改正に伴って、今年の春から保管場所標章、いわゆる車庫証明シールが廃止になっているそうです。

2025年4月より以前に購入された車であれば、こちらの写真のような保管場所標章(ほかんばしょひょうしょう)がリアガラスなどに貼られていたと思うのですが、これまでも表示の義務はあったものの罰則の規定は無かったため、以前から貼っていないという方もあるかもしれません。
近年では警察のデータベースの整備が進み、車のナンバーを照会するだけで所有者や保管場所などの情報が分かるようになったため、昨年の法律改正で保管場所標章が廃止されたそうです。
廃止されたからといって剥がす必要がある訳ではありませんが、見た目にも格好の良いシールではありませんし、無い方がスッキリしますので剥がしてしまいたいと思います。

この車も購入からそれなりの期間が経過していて、保管場所標章の表面に貼られた透明のシールも劣化が進んでいますので、爪などで簡単に剥がせるような状態ではありません。
落書きを消したりシールを剥がしたりする時に使っている「消っし隊!PRO」を上から吹き掛けた後、車用の内張剥がしをヘラ代わりに使ってシールの端の方から剥がそうと試みたものの、細かく破れるだけで剥がれそうな気配は全くありません。

作業を始めて5~10分ほどが経過したところで、とりあえず保管場所標章の表面部分だけ剥がせたものの、糊の付いた裏側はガラス面に強力に貼り付いていて、剥がすというよりも削り取っているような感じです。

ガラス面に傷を付けたくなかったため金属製のヘラの使用は控えていたのですが、内張剥がしでは限界を感じましたので、パテ埋めなどに使っているヘラを使って剥がすことにしました。
ネット上にパーツクリーナーを使うと剥がしやすいという情報がありましたのでそれも試してみたのですが、糊が柔らかくはなるもののガラスの表面に付着してしまいますし、使い過ぎて塗装面に影響が出ても困りますので、パーツクリーナーの使用は止めて、金属製のヘラを使って端から順に削り取るような形で地道な作業を続けました。

こちらが作業後の状況になります。金属製のヘラを使ってシールを削り取った後は、ガラスの表面に残った糊の成分やシールの残骸を「消っし隊!PRO」を使って拭き取りました。
ここまでに要した時間は20~30分だったと思いますが、想像していた以上に手間の掛かる作業でしたので、どうしても剥がしたい人以外は手を付けない方が良いというのが正直な感想です。

こちらは作業後に周辺を洗車した時の写真になります。良く見るとシールが貼られていた所に丸い形の跡が残っているのですが、拭き取ればほとんど分かりませんので、何とか綺麗に剥がすことが出来たのではないでしょうか。
先ほども書いたとおり簡単に剥がせると思っていると中途半端に汚い状態でシールが残ってしまいますので、スッキリさせたい方は必要な準備をした上で作業に着手されることをお勧めします。


