和室の照明器具を蛍光灯からLED仕様に変更

作業・修理

蛍光ランプを使用した照明器具は既に製造が中止されていて、交換用の蛍光ランプもパナソニックの場合は2027年9月末に、ホタルクス(旧NEC)では同年12月末の生産終了が発表されました。

この話題はこれまでにも何度かご紹介しており、国内での生産だけでなく輸出入についても禁止になることから、我が家でも各部屋に設置された蛍光ランプを使用した照明器具をLED仕様の器具に順次取り替えてきました。

最後まで悩んでいたのが和室にある照明器具です。我が家にある和室のうち一部屋はリフォームの段階でLED仕様の器具に交換していますが、残りの二部屋はまだ蛍光灯のままになっています。

この和室の照明器具は、一昨年の年末の大掃除のタイミングで10年以上も蛍光ランプの交換をしていなかったことに気づき、その時にLED仕様の器具への交換も考えたのですが、二部屋分の交換となるとそれなりの出費にもなることから、蛍光ランプの交換だけで済ませていました。

次に交換するタイミングではLED仕様の器具への変更が必要になるものの、これでまたしばらくはこの器具が使い続けられると考えていましたので、まだ5年や10年はこのままでも大丈夫だったのですが、結局は二部屋とも交換してしまうことになりました。

この二部屋の和室は先ほどの写真のように竿縁天井になっていますので、使用する照明器具は和風のペンダントライトに限定されています。販売されている種類も洋風のシーリングライトのように多くはありませんし、近年では昔ながらの木造建築が少なくなり、和風の照明器具も天井から吊り下げるのではなく直接取り付けるシーリングライトが主流になっており、各メーカーのカタログを見ていても和風のペンダントライトは選択肢が限られている感じです。

また、販売されている和風のペンダントライトも、パナソニックの場合であれば秋田杉を使用した製品は数十万円という価格が付けられていますし、白木調のプラスチック枠であれば比較的安価な製品もありますが、白木に和紙といった組み合わせになると5~10万円くらいの価格帯です。

今から5年先、10年先がどうなっているのか分かりませんが、更に選択肢が狭くなっている可能性もありますし、蛍光ランプの生産終了が近付いて照明器具の取り換え需要が増えると、価格の上昇や品薄状態になることも考えられますので、今が取り換え時という判断に至りました。

取り換え作業については簡単で、天井に付いている角型引掛シーリングから古い方の器具を外した後、新しい器具を接続するだけですので配線作業といった電気工事は必要ありません。

尚、古い方の器具は竿縁部分に吊り下げ用のプレートが木ネジで固定されていましたので、新しい器具を取り付ける前に外してやりました。木ネジの跡が気になるところですが、残念ながら器具のカバーでは隠れなかったものの、下から見ると目立ちませんでしたので問題なしとします。

今回の購入品はオーデリックのOP252687Rという品番の製品になります。これまでと同じような感じの白木の枠の製品にしようかと思ったのですが、先ほどもご紹介したように凝った造りの製品はかなりの高額になりますし、また、5~10万円クラスの製品の場合、白木の組み合わせ方が変わるだけで見た目の雰囲気は同じような印象ですので、今回はこの六角形の製品にしてみました。

枠材として使用されているのは桐で、表面はオイルステイン仕上げになっていますので以前の器具に比べると落ち着いた色合いかと思います。この照明器具のデザインと部屋の雰囲気がマッチしているかと言われると微妙なところではありますが、これまでの器具と同じような見た目だと昭和の時代からあまり変化していない感じがしますので、こういう形状や色合いも存在感があって良いのではないかと勝手に思っています。

ちなみに皆さんはオーデリックというメーカーをご存知でしょうか。家電量販店やホームセンターでは見掛ける機会が少ないため、あまり認知されていないのではないかと思うのですが、我が家のダイニングやキッチン、玄関ホールや縁側、そしてトイレや脱衣所の照明器具は全てオーデリックの製品を使っています。1951年6月設立の日本の照明器具メーカーで、オーデリック(ODELIC)という社名は、旧社名のオーヤマ照明(OHYAMA)、楽しみ・喜び(DELIHT)、生活(LIFE)、創造(CREATION)という4つの言葉の造語だそうです。尚、旧社名が似ているアイリスオーヤマとの資本関係は一切ないとのことです。

ここは先ほどの部屋の隣にある和室で、仏壇や床の間がある部屋になります。妻からはこの器具を購入する時にもっとシンプルで存在感のないデザインの方が好みだと言われたのですが、取り換え後も変わり映えしないのは避けたかったため、最終的にこちらの器具を選んでしまいました。特に違和感はないと思うのですが、好みの問題は判断が難しいところです。

どちらの和室も8畳ですが、これまでに取り換えをした他の部屋と同様に少し広めの12畳用にしています。以前にも同じことを書きましたが、LEDは白熱電球や蛍光ランプに比べて長寿命ではありますが、年数が経過すると明るさは減少してきますし、途中でランプを交換することも出来ませんので、最初は明る過ぎるくらいの器具を設置して、気になる場合は調光機能で暗くして使うようにしており、部屋の畳数+2~4畳くらいを目安に選定しています。

器具のサイズは、横幅が620ミリ、高さは185ミリです。以前のものは幅550ミリ、高さ130ミリですので少し大きくなっていますが、六角形の形状ということもあり、それほど大きくなったようには感じません。定格消費電力は44ワットで、古い方の83ワットに比べると省エネです。

今回は、年末に脱衣所暖房機を購入した時と同じYahoo!ショッピングに出店のショップで購入しました。税込み価格は87,780円の製品ですが、購入価格は32,117円、2台で64,234円になります。尚、この器具のヨドバシ.comでの販売価格は1台65,840円ですのでその半額です。

この照明器具は本体に引き紐スイッチが付いていて更にリモコンも付属しています。他のメーカーの場合はリモコンが付属する器具には引き紐スイッチが付いていないことが多い感じです。田舎の木造建築では、和室は四方が障子や襖になっていて壁がないため、照明用のスイッチを取り付ける場所がなく、我が家でも和室の器具は引き紐スイッチのみの操作になっていました。

これまでは部屋に入ってから暗闇の中で引き紐スイッチを探していましたが、これからはリモコンを使って点灯や消灯は勿論のこと、明るさの変更や調色も出来るようになりましたので、使い勝手としてはかなり良くなったのではないかと思います。

このリモコンには調光・調色機能の他、写真では見えないかもしれませんが時計も内蔵されているため、タイマー機能を使うことで設定した時刻に点灯、消灯させることも可能です。どちらの和室も現在の使い方を考えると不要な機能かもしれません。尚、引き紐スイッチで全灯(白色)、メモリー点灯、常夜灯、消灯の順に切り替え操作が可能になっていました。

これで主要な部屋の照明器具は全てLED仕様への変更が完了しました。以前にもご紹介したと思いますが、玄関の軒下灯だけはまだ古い器具をそのまま使用していて器具内には円形の蛍光ランプが付いていましたので、使用頻度も高くないため点灯しなくなってからかもしれませんが、また改めて交換作業を行いたいと思います。尚、古い方の照明器具については、蛍光ランプを交換してからまだあまり日が経っていませんので、これよりも更に古い電球形蛍光灯が使われている離れの納戸に移設して活用したいと考えています。