間もなく89歳の誕生日を迎える高齢の母親から、転倒防止のために離れの玄関ホールにも手すりを設置して欲しいという依頼を受けました。

今回の作業はこちらの写真の赤い丸印の箇所になります。ここは木製の腰壁になっており、上部には見切り板がありますので、ここに手すりの取り付けが可能です。
ただし、中央にあるニッチ部分には棚板がありますので、ここは手すりを上手く握れない可能性がありますが、棚板の左右にはそれなりの長さがあるため問題は無いと思います。

こちらの写真は数年前に玄関引き戸側にある腰壁に取り付けた手すりになります。今でも同じ製品を入手出来るかは不明でしたが、とりあえず近隣のホームセンターにて同じような感じの手すりを探してみることにしました。

ホームセンターで手すりを調達してきました。コメリのオリジナルブランドである「K+」の製品で、価格は1本1,980円と比較的安価で、以前に使ったものと全く同じ製品でした。
天然木の無垢材が使用されており、手すりの太さは32ミリ、長さが800ミリの製品です。自宅から最も近い店舗に行ってみたのですが、残念ながらここには在庫が1本しかありませんでした。
長さの異なる600ミリや450ミリの製品であれば在庫がありましたが、店の方が同じ長さの在庫がある店舗を調べてくれましたので、更に数キロ離れた店舗でもう1本調達出来ました。

作業中の写真は割愛しますが、腰壁の見切り板の部分にドリルで下穴を開け、付属の木ネジで両端を固定すれば作業終了です。
左端から右端まで1本の手すりにすれば見た目も良くなるとは思いますが、800ミリが2本でもそれほど違和感は無く、継ぎ目の位置もニッチ部分の棚板の下側ですので問題ありません。

こちらは別の角度から撮影したものです。母親が生活している部屋の引き戸を開けてすぐのところに手すりを設置することが出来ましたので、使い勝手も悪くないと思います。
古い家のためバリヤフリーではありませんので段差も各所にありますが、少しでも歩きやすくなるように、必要に応じて手すりやステップなどの追加も考えたいと思っています。