寒かった脱衣所にヒートショック対策として暖房機を設置したのは昨年末のことになります。入浴の10~15分前くらいに暖房を開始すれば寒さを感じることもなく快適な入浴タイムです。
この暖房機の適応範囲は0.75~1坪までの洗面所や脱衣所となっており、我が家の場合は約3.0平方メートル、0.9坪くらいの広さですので暖房能力的にはピッタリだったと思います。

今回の作業はこの暖房機の電源コードの手直しになります。付属していたプラグ付き電源コードが長過ぎたことから途中で切断して短くして使っていたのですが、接続箇所の絶縁処理はシッカリと行っていたものの長期の使用に対して接触不良や過熱といった心配も残りますので、棒形絶縁圧着端子を使用することで切断前の元の状態と同じような形で接続し直したいと思います。

こちらの写真が現在の状況です。赤い丸印のところが電源コードを途中で接続した箇所で、より線同士を接続したところはハンダ付けも行っていますし、熱収縮チューブで絶縁処理をした後に更にその上から不織布テープも巻いて保護してありました。
絶縁処理としてはこれで全く問題は無いと思うのですが、やはり電源コードの途中には接続箇所を設けない方が安心感も高まるのではないかと思います。

今回の手直しに使用するのはニチフ端子工業の棒形圧着端子です。暖房機本体への接続に使われている棒形端子がどこの製品かは不明でしたので、長さや太さなどのサイズから同等品だと思われるものになります。
Amazonやモノタロウで販売されているのは100本入りの商品が多いのですが、今回の作業で必要なのは2本のみのため、オーム電機が5本入りで販売している商品を楽天市場にて注文しました。尚、この圧着端子の品番はTMEVTC2-16ですが、既に生産終了品になっているようです。
こちらの圧着端子を注文したのは昨年末の最終の営業日でしたので、取り寄せの手配が年始の営業が始まってからになってしまい、今日の10時過ぎにようやく自宅に届きました。

こちらが電源コードの先端部分、暖房機本体への接続箇所に棒形絶縁圧着端子を圧着したところになります。絶縁被覆付の端子の場合は、電線の圧着部分とコードの被覆がある部分の双方で圧着が必要になりますので、圧着ダイスが二重になったタイプの圧着ペンチを使用すると作業が楽で確実だと思います。

この写真は『たぬきおやじ』が所有している各種圧着ペンチになります。どれも見た目は同じような感じではあるのですが、それぞれ使用する目的が異なっています。
左端の少し大きいのは電気工事用で電線同士を接続する圧着スリーブなどに使います。最近は差込形の電線コネクタが普及していますので使用する機会も減っています。その次はギボシ端子などを圧着するものです。電線の切断や被覆の剥ぎ取りが出来るようになっているためサイズが少々大きくなっています。中央の小型のものはコネクタ類の端子を圧着するために使用します。かなり細い電線にも対応出来るようになっています。
その次の首が少し曲がったものが今回も使用した絶縁被覆付の圧着端子に使用するものです。圧着ダイスが電線部分と被覆部分の二重構造になっています。最後に右端にあるのはLAN端子や電話のモジュラージャックの圧着用で、使用頻度としてはかなり低いのですが、これが無いとLAN配線が出来ないため仕方がありません。いろいろとやっている内にこんなに多くの圧着ペンチを所有するようになってしまったという感じです。

暖房機を取り付けた時点で棒形絶縁圧着端子の手持ちがあれば、当初からこの方法で接続していたのですが、残念ながら手元にあったのは絶縁被覆付で無かったことや、サイズも少し異なっていたため、注文していた棒形絶縁圧着端子が届くまでの間は、暖房機の使用開始を優先するために電源コードを途中で接続することになってしまいました。
一応、最初に電源コードを切断した時点で今回の作業内容を想定してコードの長さを決めていますので、途中の接続を止めて棒形絶縁圧着端子に変更しても長さが不足する心配はありません。電源コードの途中に接続箇所があっても暖房機本体の内部に隠れますので外側からは全く見えないのですが、今回の作業で途中の接続箇所が無くなったことで気分的にスッキリとした感じです。
これで電源コードが短くても接続方法自体は製品の元の状態と同じになりましたので、これからも安心して使って行きたいと思います。この暖房機を取り付けてからは脱衣所が暖かいため、孫達を含めて家族もお気に入りの設備になっています。