滋賀県北部の鶏足寺と石道寺で紅葉を楽しんできました

旅・電車

早いもので11月も今日で終わり、今年も残すところ1ヶ月となりました。年齢を重ねるごとに月日の経つのが早くなると言われていますが、過ぎてみるとあっという間という感じです。

昨日のことになりますが、妻と二人で滋賀県の北部にある鶏足寺(けいそくじ)と石道寺(しゃくどうじ)周辺で紅葉を楽しんできました。

出掛ける前にネット上の観光案内を確認したところ、今年の紅葉散策受入期間は今月27日で終了となっていましたが、個人での自由散策は可能とのことでしたので行ってみることになりました。

当初は石道寺の駐車場に車を止めるつもりで自宅を出たものの、ナビの指示に従って進んでいる間に道が分からなくなってしまい、結果的に己高閣の駐車場に止めることになりました。駐車料金は無料ですが、己高閣や世代閣の拝観料として一人500円を支払います。

こちらは己高閣の駐車場近くに植えられたモミジになります。雨が降り出しそうな天候だったこともあり綺麗な写真は撮れていませんが、ここだけで満足出来るほど紅く色付いていました。

紅葉を楽しむことが目的ではありますが、拝観料も支払いましたのでまずは世代閣(よしろかく)に入ってみます。ここ世代閣には奈良時代の薬師如来像や平安時代の地蔵菩薩像、石器時代以降の文化財などが保存されています。ちなみに収蔵庫内は撮影が禁止されていました。

続いては己高閣(ここうかく)に入ります。ここは昭和38年に滋賀県下では初めて国庫の補助により建設された文化財収蔵庫とのことで、内部には鶏足寺の御本尊である十一面観音像や七仏薬師像などが収蔵されていました。

こちらは己高閣の前に立てられた鶏足寺の鳥瞰図になります。ここが栄えていた頃はこの図のように多くの建物が立ち並んでいたようですが、今はすべて焼失してしまっているようです。

己高閣や世代閣の拝観を終えたところで鶏足寺に向かいます。駐車場から700メートルほどの距離だそうですが、山の中を上って行きますのでなかなか良い運動になりそうです。

鶏足寺までは石畳の遊歩道が整備されていますので、途中で小雨が降ったものの、歩きづらくなるような山道ではありませんでした。

鶏足寺までの遊歩道の途中には茶畑もあり、亀の甲羅のような形状のため亀山茶畑と呼ばれているようです。ここで栽培されるのがこだかみ茶で、毎年5月に茶摘みのつどいもあるようです。

こちらは鶏足寺の近くにあった周辺の案内図になります。地図の中央付近にある川は高時川の支流の大谷川で、天然記念物であるオオサンショウウオの生息域でもあるようです。

この写真は鶏足寺に向かう途中で撮影したものですが、天候さえ良ければ赤や黄色に色付いた葉が更に綺麗だったのではないかと思います。天候だけでなく撮影者の腕の問題もあるでしょう。

鶏足寺に向かう階段を昇って行きます。何段あるのかは数えていませんが、駐車場を出てから上り坂が続きましたのでここに到着する頃にはそれなりの運動量になります。

現在はここが鶏足寺の本堂とのことですが、先程もご紹介したように御本尊は己高閣の中に収蔵されていますし、周辺案内図を見ると旧鶏足寺跡と書かれた場所も別にあるようです。

この写真は鶏足寺に向かう参道を本堂側から撮影したものです。バックが青空だと更に良いと思うのですが、残念ながらこの日は時々小雨が降る生憎の天候でした。

こちらは先程の参道を大門跡側から撮影したものです。駐車場で受け取った案内図にもここが写真撮影ポイントと記載されており、多くの方がここで撮影されていました。尚、この写真の参道部分は落葉保存区域になっていて立ち入りが制限されています。

続いては石道寺になります。先程の鶏足寺と同様に己高山(こだかみやま)の山頂やその一帯には古代から中世にかけて多くの寺院が建立されたとのことで、この石道寺も己高山関連寺院の一つになるそうです。

鶏足寺や石道寺で紅葉を楽しんだ後は、以前にも何度か参拝した木之本地蔵にお参りし、その近くで昼食を済ませてから自宅に戻ることにしました。

当初は以前から気になっていたこちらの「夢創庵」さんで蕎麦が食べたいと思って立ち寄ってみたのですが、店の前に着いたのが11時を僅かに過ぎた頃で、開店時間は11時30分でした。

山歩きで疲れていたこともあり、ここで開店を待つ元気も無かったことから、蕎麦は諦めて別の店を探してみることになりました。

先程の夢創庵さんから北に100メートルほど戻ったところにあったのが、こちらの焼鯖そうめんの店「みちくさ」さんです。

焼鯖そうめんというのは湖北地方の郷土料理とのことで、長浜市内を中心に多くの店で提供されています。そうめんと言えば冷たい麺をつゆに付けて食べるのが一般的ですが、この焼鯖そうめんは焼鯖がそうめんと一緒に煮てありますので温かい麺となっています。

メニューを見ると焼鯖そうめんは単品の他にもご飯とお味噌汁が付いた定食や山菜の天ぷらなどのおばんざいが付いた焼鯖そうめん御膳もありました。単品は税別で950円です。

妻は迷わずに焼鯖そうめんの単品を注文しました。単品と言ってもおでんなどの小鉢が添えられています。この小鉢のおでんを含めてとても美味しかったそうです。

そして『たぬきおやじ』はカツカレーです。焼鯖が苦手な訳ではないのですが、どうも骨を出すのが面倒で単身赴任生活をしていた頃から鯖を食べるのはいつも夕食の時にしていました。

決して本格的なカレーということではありませんが、カツの下にはキャベツも載っていて、カツにソースは掛かっていないものの、金沢カレーのような感じで美味しく頂きました。

滋賀県内には他にも紅葉の名所が数多くあり、以前から南部の方にも足を運んでみたいという思いはあるものの、結局は今回も北部になってしまいましたので、来年こそは南部方面や琵琶湖の西側などにも出掛けてみたいと思っています。