夏頃から洗浄後の水が完全には止まらなくなってしまった2階のトイレの改修工事が無事に終了しましたので、工事中の様子や完成後の状況についてご紹介させて頂きます。
この2階のトイレは主に妻や娘、孫達が使用しているため『たぬきおやじ』は認識が無かったのですが、年明け頃から水漏れ音が気になり始め、ここ数ヶ月は水道代も高くなっていたそうです。
では、まずは初日の作業からです。今回の改修工事では必要な電気工事は自分で対応すると伝えてありましたので、当日の朝、天井に設置された照明器具の撤去作業から始めました。
ここに設置していた照明器具は、消し忘れを防ぐため2013年頃に人感センサー付きのものに交換してあったのですが、仕様を確認したところ白熱電球専用の器具でした。
蛍光灯ではありませんので、しばらくの間はそのまま使い続けることも出来たのですが、他の部屋でもLED仕様への変更を進めてきましたので、この機会にこのトイレも新しい器具への取り替えを行うことにしました。
続いては換気扇の取り外しになります。ここは配線の切り離しや接続が不要ですので工務店さんに作業をお任せしても良かったのですが、照明器具の作業と一緒にこちらで対応しました。
この換気扇はリフォーム終了後もそのまま使用しますので、工事終了まで別の場所で保管します。
ここから先の作業は工務店さんにバトンタッチです。まず初めに止水栓の取り外しを行い、プラグで止水をした後に既設の便器を撤去します。前日に便器の清掃は行っているものの、決して綺麗なものではないため何となく申し訳ない気持ちになります。
既設の便器の品番から事前に排水芯の位置は調べてあったのですが、撤去した後に改めて確認した結果、壁面から200ミリでしたので問題は無いようです。特に古い便器の場合には排水芯の位置が異なっていることが多いためリフォームの時は必ず確認が必要になります。
こちらの写真は既設の壁付収納を撤去した後の状況です。昭和の時代に建てられた田舎の建物ですので土壁が採用されており、半分だけ壁に埋め込まれた収納を取り付けるために土壁の一部が撤去されていて中に使われている竹材が剥き出しになっていました。
今回のリフォームでこの穴は合板で塞いでしまいますので、収納付近から入り込んでいた隙間風も今後は無くなると思います。
こちらは天井の状況になります。以前は化粧石膏ボードが使われていましたが、先日もご紹介した通り屋根裏に吹き込んだ小雪によって雨漏れのようなシミが出来ていましたので、今回はその上に合板を貼ってクロス仕上げにすることにしました。
これで今まで気になっていたシミ汚れも見えなくなりますし、これまでは壁と天井が接する部分に木目柄の廻り縁が付いていましたが、それも無くなってスッキリとした感じになりました。
こちらの写真は先ほどご紹介した壁の穴に合板を貼るための下地が完了した状況です。この穴以外の場所は石膏ボードが貼られていると勝手に思っていたのですが全面が合板だったようです。
こちらが合板を貼って穴を塞ぎ終えた状況です。まだクロスが貼られていない状態のためここだけ目立っていますが、パテの処理が終われば継ぎ目も分からなくなると思います。
天井や壁の下地処理が終わったところで続いては床板の張り替えです。今回は工期の短縮と費用の抑制を図るため、既存の床の上に新しい床板を重ね張りしてもらいました。このトイレのドアには敷居があるため、その厚みの範囲内であれば重ね張りも可能とのことでしたが、そうでない場合は難しいのかもしれません。
以前にも書いたとおり、妻や娘から既設の暗い感じのするフローリングが嫌だという意見がありましたので、今回は白系の大理石模様のものを選択しました。かなり明るくなった印象です。
当初の予定では初日の作業で便器の取り付けまで行うことにしていたのですが、クロス工事の業者の方から便器があると脚立も置けなくなるため作業後にして欲しいとの要望があり、この日は巾木を取り付けたところで15時頃に作業終了となりました。
翌日はクロス工事からのスタートです。壁の穴を合板で塞いだ箇所を含めてパテによる全体の下地処理が終わったら天井から順に貼って行きます。
作業が始まったのは朝の8時過ぎだったと思いますが、順調に作業は進み、10時30分頃には無事に終了しました。今回は天井に木目調のクロスを、壁面にはグレー系のブロック調のものを採用してみましたが、廻り縁が無くなったこともあって綺麗な感じに仕上がったかと思います。
分厚いクロスのカタログの中から好みのものを選ぶのはなかなか大変で、リフォーム時にはいつも悩むのですが、仕上がりの雰囲気は実際に貼ってみないと分からない面もあって難しいものです。
クロス工事の終了を待って『たぬきおやじ』の方で照明器具の取り付けや換気扇を元に戻す作業を行い、その後は工務店さんの方で背面の収納や便器の取り付け作業などが始まりました。
今回のリフォームに合わせて購入した新しい照明器具は、パナソニック製のLSEBC2069LE1という品番の製品で、取替え前のものと同様に人感センサーを内蔵した器具になります。今回は楽天市場にて7,576円で調達しました。
こちらが照明器具の取り付けを終えた状況です。以前の器具はシェード付きの白熱電球でしたのでセンサー部分を含めるとそれなりの大きさがありましたが、今回のものは非常にコンパクトですので見た目もスッキリとした感じに変わりました。
ここから先は背面収納、便器、紙巻器付き壁付収納棚、リモコンの順に取り付け作業を進めます。背面の収納には便器と同じLIXIL製のアッパーキャビネットを採用しました。また、紙巻器付きの壁付収納棚も同様にLIXILの製品で同じ色のものを選択しています。
こちらが背面に設置したアッパーキャビネットです。横幅は750~950ミリまで対応出来るようになっていて、棚板や天板は切断して使用しますが、左右の扉は横幅の調整が可能な仕様になっています。扉の途中に段差があるのはその為なのですが、見た目に不自然なことはないようです。
本当はトイレットペーパーが袋のまま収納出来るように奥行きが270ミリの製品を採用したかったのですが、引き戸の枠の部分と干渉してしまうため、奥行き170ミリのものになりました。
続いてはメインとなる便器の取り付けです。1階のトイレにはTOTO製を使用していますが、今回はLIXILのプレアスLSタイプを選択しました。2階のトイレの場合は水圧の関係でタンクレストイレの採用が難しいこともあり、1階と同様にタンクレス風の製品となっています。
こちらが紙巻器付き壁付収納棚とリモコンになります。TOTOの場合はカウンター部分が長い製品も選べたのですが、芳香剤くらいしか置かないためこの程度で十分だと思います。
収納部分は上段に引き出しがあり、小物類の収納が可能です。下段は左側がブラシ入れ、右側には小物が収納出来るようです。尚、下段は左右に開く扉ではなく取り外し式になっています。
最後の写真はリモコン部分を拡大したものです。価格は少々高くはなりますが、以前のものと同じようにフルオート便座や便フタの自動開閉機能がある便器を選択しましたので、リモコンのボタンも多くなっています。1階のTOTOのものに比べるとスリムなデザインです。
尚、このリモコンは紙巻器のところに取り付け出来るタイプも選べたのですが、どちらかに不具合が発生した場合に取替え作業が面倒ですので、シンプルに壁付けタイプのものを選択しました。
これで2日間に亘るトイレ内の作業は全て終了です。残るのは引き戸の交換作業ですが、こちらは寸法測定や使用する材料、デザインなどの打ち合わせを2日目に行ったばかりのため、製作が終了した段階で改めての交換となります。納期は現時点では不明のため、後日、また何かの機会があればご紹介をしたいと思っています。