我が家では『たぬきおやじ』だけでなく家族を含めてAmazonや楽天市場などのネット通販を利用する機会が多く、近年では荷物の配達が全く無かったという日が無いくらいになってきました。
外出する時は、配達日時が指定できる場合は在宅時間帯への変更や玄関前への置き配の依頼などの対応をしているものの、指定が出来ない荷物の時は配達員の方にご迷惑をお掛けしてしまいます。
特にコロナ禍以降、近隣でも宅配ボックスを設置されているお宅が増えてきたこともあり『たぬきおやじ』の自宅でも必要性は認識していたのですが、いざ設置するとなると場所の確保や取り付け方法も考える必要があるためこれまで未設置のままになっていました。
こちらの写真はリフォーム中にもご紹介した我が家の玄関になります。田舎にある和風の木造建築ですのでここに設置するとなると見た目のことが気になりますので、現在は郵便ポストも玄関ではなく勝手口の横にある壁に設置している状況です。
こちらの写真が現状の郵便ポストです。購入したのは5年ほど前で、リフォームが終了した2020年以降、この場所に取り付けて使用してきました。
設置した当初はブラックのつや消し塗装の製品だったのですが、強い西日や風雨に晒されて今ではかなり見苦しい状態になってしまっています。また、サイズ的にはそれなりの大きさではあるのですが、投函口の縦のサイズが小さいため、書籍類や小物などポスト投函の宅配便が入らないという欠点もありますので、今回はここに郵便ポスト付きの宅配ボックスを設置することにしました。
郵便ポスト付きの宅配ボックスに変更した場合、既設の郵便ポストを取り外した後の外壁の汚れや変色などが気になりましたので、宅配ボックスを注文する前に一旦取り外して壁の状態を確認してみることにしました。
昔ながらの木造建築ですので外壁材として焼杉板が貼られているのですが、こうして写真で見ると多少は色艶に違いが生じているものの、郵便ポストの形に日焼けの跡が残っているというレベルではありませんので、撤去後、しばらくすれば周辺と同じような感じになってくると思われます。
尚、郵便ポストを壁に固定していた木ネジの穴が開いていますので、雨水の侵入による腐食などを防止するために、宅配ボックスの設置完了後に穴埋め作業を行う予定です。
こちらは先ほどの郵便ポストが取り付けられていた壁の下部になります。位置的には以前に排水枡の嵩上げを行った場所になりますので、ここへ宅配ボックスを設置するためにベースとなるコンクリートブロックを置けるようにしたいと思います。
トイレ用の排水桝の上というのはあまり良い場所とは言えないのですが、他には適当な設置場所が見当たりませんでしたので、何とかここに固定出来るようにして行きます。
排水枡の位置がこの写真のもう少し手前側にあれば良いのですが、場所を変更することは困難ですので、この排水桝を避けるような形にコンクリートブロックを切断して設置します。
尚、このコンクリートブロックは、この春に土留めブロックとフェンスの設置工事を行う前に敷地境界部分に並べてあったもので、汚れや破損の激しいものは廃棄してしまったのですが、まだ使用出来そうなものだけを残していましたので、今回はそれを活用します。
コンクリートブロックを排水枡の形に合わせてカットするのにかなりの時間を費やしてしまい途中の写真を撮り忘れてしまいましたが、何とか形が整いましたので、高さや位置を調整しながら土の中に埋め込みました。この時にブロックが水平になっていることも確認します。
ディスクグラインダーにコンクリート用カッターを取り付けて切断を行いましたが、排水桝に合わせて丸い形に切断するのは今回が初めての経験でしたので、部分的に切れ目を入れた後、ハンマーで叩いて不要な部分を取り除きながら徐々に形を整えました。
コンクリートブロックを所定の位置に設置したら、後は周囲の砂利を元に戻してベース部分の作業は終了となります。
宅配ボックスの脚の部分の構造がこの時点では良く分かっていなかったのですが、この写真の左側にあるコンクリートは手前に向かって僅かに傾斜しているのと、その先は切石のため穴を開けるのが難しいため、固定については奥側のコンクリート部分とブロックの上のみになりそうです。
既設の郵便ポストとの位置関係はこんな感じになっています。この場所に排水枡が無ければポストと同じような位置に宅配ボックスも設置出来るのですが、仕方がありませんのでエアコンの室外機側に少しズラしたところに設置の予定です。
これで設置するための準備が整いましたので、購入を予定していた宅配ボックスをAmazonで注文しました。何と読むのかは分かりませんがVARNICというブランドで販売されている製品で、色はホワイトやブラック、ベーシュやグレーの4色から選択が可能です。
通常でも24,980円で販売されている商品ですので高価なものではないのですが、タイムセールの時は5,000円オフの19,980円になっています。
残念ながら宅配ボックスの設置を決断したタイミングではタイムセールが終了してしまっていたのですが、先週末あたりに2日間ほど実施されましたので19,980円で購入です。
正確な重量は不明なものの、外箱を持った感じでは20キロ程度はありましたので、床を傷つけないように開封と組み立ては和室の畳の上で行いました。
箱から出した状態がこちらになります。箱の上下と側面の四隅にはシッカリとした発泡スチロールが入っていて輸送中に傷や凹みが発生することは無さそうな感じでした。
田舎の和風建築ということで今回はグレーを選択してみました。Amazonに掲載されている写真はもう少し黒い感じに写っていたのですが、実物を見てもなかなか良い色ではないかと思います。
ただし、Amazonのカスタマーレビューを見ていると、グレーの商品のみ数ヶ月ほどで変色したといった内容の書き込みが数件ありましたので、そこが少々気になるところです。
下段の扉を開けたところにクッションパッドと据え置きベースと呼ばれる脚が入っています。こちらも綺麗に梱包されて底板に結束バンドで固定されていました。
この宅配ボックスのサイズは、横幅40センチ、奥行40センチ、高さ96センチですので、それなりに大きな荷物でも受け取ることが可能だと思います。
こちらが扉用のハンドルや盗難防止ワイヤー、宅配ボックスなどの鍵といった付属品です。固定用のアンカーボルトや組み立てに必要なスパナ、ドライバーも入っています。
組み立て家具などに付属のドライバーと比べるとシッカリとした感じですし、この商品には必要ないと思われる大きなサイズのスパナも含まれていました。
では、アンカーボルトを取り付けるための下穴を開けて行きます。振動ドリルは持っていないのですが、この程度の穴であれば電動ドリルドライバーでも十分だと思います。
開ける下穴のサイズは8ミリとのことです。残念ながらコンクリートドリルの刃は6.4ミリサイズのものしか持っていませんでしたので、作業の途中でホームセンターに行って調達してきました。
下穴の深さは40ミリとのことでしたが、左側のコンクリート部分も右側のコンクリートブロックもそれだけの厚みはありませんでしたので、どちらも貫通してしまいました。
このアンカーはコンクリートに打ち込むことで穴の中で広がるタイプではなく、ナットを締め込むことで開くようになっていますので、穴が貫通してしまっても問題はありませんでした。
先ほど左側のコンクリート部分は手前に向かって傾斜していると書きましたが、切石の上になるためアンカーボルトも打てませんので、傾斜による高さを調整するために、据え置きベースの前方にある穴にはプラスチック製の脚を取り付けました。
以前に購入したラックか組み立て家具の予備品だったと思うのですが、ネジ部分のサイズや高さも今回の使用目的にピッタリでした。
こちらの写真が宅配ボックスをアンカーボルトに固定した状態になります。前後2箇所、全部で4本のボルトで固定出来ると良かったのですが、右側前方も位置的に排水枡の真上になってしまうため左右ともに後方のボルトのみでの固定となってしまいました。
台風や地震の時には多少不安もありますが、商品の説明欄にある設置方法には、固定せずそのままご利用、ワイヤーで柱などに固定、ブロックやコンクリートに固定の三つが書かれていますので、盗難防止としては後方のみの固定でも問題ないのではないかと思います。
この宅配ボックスは、下段の扉が大きな荷物用で、左側面にあるボタンを押すとロックされるようになっています。小さな荷物は天面にある扉を開けることで何度でも投函が可能で、扉を開けている時は内部に手が入らない構造になっていて盗難の心配はありません。上段にある小さな投函口が郵便ポストで、その下にある扉を開けて取り出すようになっています。
コンクリート面の傾斜による高さの違いを調整るために取り付けたプラスチック製の脚も高さ的にバッチリで、切石の上に乗せてあるだけではありますがグラつきなども全くありませんでした。
最後に据え置きベースのカバーを取り付ければ宅配ボックスの設置作業は終了です。コンクリートブロックの設置やアンカーボルトの穴開け作業を含めると数日間を要してしまいましたが、何とか無事に作業を終えることが出来たようです。
こちらが宅配ボックス設置後の排水枡の状況になります。右側の据え置きベースは蓋の一部と重なってはいるものの、上部に隙間もあって蓋の開閉には全く問題ありませんでした。
この宅配ボックスは中国製の安価な製品ですので、使われているネジなどもステンレス製ではないため錆が発生してくると思いますが、宅配ボックスとしての造りは価格以上にシッカリとしたものですし、使用されている鉄板もペラペラということはありませんでした。
先ほども書いたように塗装の変色や剥がれの心配は残りますが、少しでも長持ちしてくれることを祈りながら活用して行きたいと思います。