トイレ用の排水枡を嵩上げしました

作業・修理

屋外にはトイレ用とキッチンやお風呂用の2箇所の排水枡が設置してあり、4年ほど前のリフォーム時にトイレやキッチン、お風呂などの水回りは大幅な間取りの変更を行いましたので屋内側の配管などは全て新しいものになっているのですが、排水桝は既設のものをそのまま使用しています。

リフォーム前の間取りとの関係もあり、それぞれの排水枡は別の位置に設置されており、キッチンやお風呂用のものは特に問題ないものの、トイレ用の排水枡はこちらの写真のように周辺に敷かれた砂利に埋もれてしまっています。

こちらの排水枡はこの地域に下水道が整備された時に新たに設置したもので、施工時にはもう少し高い位置にあったと思うのですが、30年以上が経過して地盤が沈下してしまったようです。

自宅をリフォームした時に嵩上げもお願いしておけば良かったのですが、その時は排水桝のことまで意識していませんでしたので、そのままの状態になってしまいました。

改めて専門業者の方にお願いするという選択肢はあるものの、これだけの作業のために来て頂くのも申し訳ない感じがしますし、僅かな施工時間であってもそれなりの工賃が発生しますので、今回は自分で嵩上げ作業をやってみることにしました。排水枡の嵩上げ作業について詳しかった訳ではありませんが、動画配信サイトに造園業の方が同様の作業をされているものがありそれほど難しい作業ではなさそうな感じでした。

この写真は嵩上げが必要な高さを確認するために周辺にあった砂利を取り除いた状況です。左側に写っているコンクリートや切石の高さから排水桝の天端までを測ったら約50ミリでした。

嵩上げ用の製品は複数のメーカーから販売されており、既設のものを確認したところタキロン製で直径が300ミリだということが分かりましたので、楽天市場で必要な材料を調達しました。

今回の購入品は嵩上げ用のパーツであるアジャスターという商品とそれを既設の排水桝に接着するための専用接着剤になります。商品名はタキロンシール(マスシールN)でした。アジャスターの購入価格は1,089円、タキロンシールは924円で送料は両方で770円です。

それではアジャスターの取り付け作業を進めて行きます。排水枡の中に周辺の砂利が落ちないように一旦撤去した後、接着箇所(溝の部分)に入り込んでいる土や砂、小石などを取り除きます。

水道水で洗い流しながら爪楊枝や古い歯ブラシなどを使って掃除を行った後にティッシュペーパーで汚れを拭き取って乾燥させました。

水分が残っていると上手く接着が出来ないとのことですので、しばらく放置した後、完全に乾いていることを確認してから溝の部分にタキロンシールを塗布しました。

後は上からアジャスターを押し込んで取り付け作業は終了となります。このアジャスターにはいろいろな高さの製品があり、今回は最も低い50ミリのものを使用しましたが、更に高さが必要な場合は70ミリや100ミリ、150ミリといった製品の他にも300ミリや600ミリのものもあります。

この排水枡は右に少し傾いていましたので、70ミリの製品を購入して下部を斜めに切断することも考えたのですが、そこまで見た目に拘るものでもないため素直に50ミリを採用しました。

排水桝やこのアジャスターはポリプロピレン製ということで、専用の接着剤であるタキロンシール以外では上手く接着が出来ないとのことです。

今回の購入品は業務用の241グラム入りのもので、直径300ミリの場合の適切な使用量は60グラムとのことですが、次に使用する機会はもう無いと思われるため、この写真のように内側にはみ出すくらいにタップリと使用しました。

DIY用としてもう少し少量の製品を安価に販売してもらえると無駄も無くなるのですが仕方がありません。とりあえず残った分は工具箱の中に保管しておきたいと思います。

タキロンシールの接着時間の記載はありませんが、強度が必要な箇所でもありませんので蓋をして周辺の砂利を元に戻したら嵩上げ作業はこれにて終了です。

トイレ用の排水枡の場合、キッチンやお風呂用の排水桝のように定期的な点検や清掃作業は不要なものの、嵩上げする前の状態では簡単に蓋を開けることも出来ませんでしたし、大雨の時には周辺から泥水が入り込んでいましたので、これで見た目も含めてスッキリとした感じになりました。

既設の排水桝の周辺に防草対策として砂利を入れたいといった場合にも有効な方法で簡単に作業が出来ますので、必要な場合は挑戦されてみては如何でしょうか。