電源が入らなくなったAirdog X5sを修理しました

作業・修理

今回は、電源が入らなくなってしまった空気清浄機、Airdog X5sの修理についてご紹介をしたいと思います。

この空気清浄機は、新型コロナの感染拡大に伴って緊急事態宣言が出されていた2021年9月に購入したもので、使い始めてから3年ほどが経過したところです。

このAirdogという空気清浄機は、フィルターの交換は不要なものの、使用している間に小さな埃が溜まってきますので、ある程度の期間毎に内部の清掃が必要になります。

先月の中頃のこと、『たぬきおやじ』がiPhone 13のアップデートに失敗して焦っていた時に、妻からAirdogのフィルターの掃除をしたら電源が入らなくなってしまったので見て欲しいという依頼を受けました。リモコンは勿論のこと本体の電源ボタンも全く反応しません。

こちらの写真は内部のフィルターを掃除する時に開ける背面カバーになりますが、この赤い丸印の内部には小さなリミットスイッチが内蔵されており、カバーが閉まっていることを検出するようになっています。

このリミットスイッチの動作に問題があるようで、以前も同様の症状が発生した時にこのスイッチ部分を爪楊枝などで押してやったら復活したことがあり、今回も何度か押してみたのですが、内部で火花のようなもの(接触不良によるスパーク)が発生して復活しませんでした。

接触不良になり始めていたスイッチが完全に駄目になってしまったようです。このままの状態では使うことが出来ませんので、応急処置としてスイッチを取り外して直接接続することにしました。

背面カバーを外している時は電源が入らないようになっている安全装置ですので、良い子は絶対に真似をしないで欲しい対応になります。認識はしていますが使用中は十分に注意が必要です。

応急処置によって空気清浄機としては使用出来るようになりましたので、接触不良が発生しているマイクロスイッチの修理を試みてみます。

この写真はスイッチを分解して内部の接点の状態を確認しているところです。接点部分やその周辺には黒いススが付着していましたので、取り外して掃除をしてみたのですが、良く確認してみると内部に小さな金属片が落ちており、スプリングとして機能していたパーツが折れているようです。

日本国内での販売元であるトゥーコネクトのカスタマーセンターに連絡をすれば修理も可能なようですが、動画配信サイトで紹介されていた情報によれば修理費はそれなりに高額でした。

このマイクロスイッチのサイズは、横幅が20ミリ、縦が16ミリ、厚さは7ミリしかありませんので模型づくりに使用している拡大鏡を使って確認した結果、DONGNANのKW4Aという型番の製品であることが分かりました。ネット上の情報を調べてみたところ中国の製品のようですが、同じ型番の製品は残念ながら国内では入手が難しいようです。

更に調べてみると、サイズや見た目が同じだと思われるDONGHAIのKW4-3Z-3という製品であればAmazonでも入手が可能です。社名も型番も微妙に違いますが、まずは入手して確認です。

早々にAmazonで注文はしてみたものの、発送は香港からだそうで到着までに10日~15日は掛かるということで、昨日ようやく配達されてきました。見るからに香港からの荷物という感じです。

注文したのが9月17日、到着が10月1日ですから14日間も要したことになりますが、画面上の配送予定日は10月5日までに到着となっていますので、少し早く到着したのではないでしょうか。

Amazonで配送状況を確認してみると運送業者はYANWENとなっており、中国方面からの配送には良く利用される会社のようで、こちらの画像のように配送状況を確認することも可能です。

注文した日には配送の処理がされていますし、翌日には荷物を受け付けているようですが、その先が長くて香港国際空港を出発したのは9月23日です。成田国際空港に到着したのは9月26日ですので日本への直行便ではなく各所を経由してから届くのだと思われます。これ以降は情報が更新されなくなってしまいましたが、昨日は郵便物と一緒に届きましたので、国内の配送は日本郵便になるようです。

届いたマイクロスイッチがこちらになります。修理に必要なのは1個ですが、再び駄目になる可能性もありますので、今回は予備として3個セットの商品を購入しました。

Amazonでの購入価格は3個入りで550円です。香港からの送料を含んでの価格ですのでかなり安価な商品になるのかと思います。

こちらの写真の左側がDONGNANのKW4A、右側が今回購入したDONGHAIのKW4-3Z-3となっています。色が違うことは注文時点から認識していましたが、比べて見るとサイズや穴の位置も同じでしたので、交換については問題なさそうです。

尚、新しい方は端子が3個あり、古い方には2個しかありませんが、使用しない1個が省略されているだけですので回路的にも全く問題はありません。

しばらくの間はスイッチが無い状態で使っていましたが、無事に調達が完了したマイクロスイッチを取り付けて行きます。リード線が短いためハンダ付け作業には少々手間を要しました。

こちらがマイクロスイッチを所定の位置に取り付けた状態です。このスイッチは本体ケースの内側にあって非常に見え辛いため、内部に鏡を置いてそこに写った状況を見ながら作業を進めました。

こちらの写真も鏡に写ったものを撮影しているのですが、最後にスイッチ部分に黒いカバーを取り付けて小さなネジで固定すれば作業終了です。

修理中は外してあった内部のフィルターや背面カバーを元に戻したら試運転です。電源ケーブルをコンセントに挿してリモコンから電源オン、ランプも点灯して無事に動くようになりました。

今回の修理で交換したマイクロスイッチは電源回路を直接入り切りしているものではないと思われますが、使い始めて3年で駄目になるのは仕様上の問題もありそうな感じです。

本体の電源を切っていても背面カバーを外す時にこのスイッチで電流を遮断している可能性がありますので、今後は電源ケーブルをコンセントから抜いた後に背面カバーを外すように注意したいと思います。尚、取扱説明書ではフィルターを外す時にはコンセントから抜くように書かれていますので、背面カバーを外す段階から抜いておく必要があったということかと思います。