馬籠宿で蕎麦と五平餅を食べてきました

旅・電車

昨日は朝から快晴、前日には大雨警報も出ていましたが、この日は絶好のお出掛け日和です。特に用事等もないということで、妻と相談をして馬籠宿まで行ってみることにしました。

自宅から馬籠宿がある岐阜県中津川市までは片道150キロを超える道程です。ミライの水素の残量を確認してみると走行可能距離は220キロと表示されており、途中で水素の補充が必要です。

日頃から利用している水素ステーションは残念ながら営業日ではなかったため、他にルート上にないか確認したところ、馬籠宿よりも少し手前にある恵那インター付近に水素ステーションがあることが分かりました。電話で確認してみたところ平日は9時から17時まで営業しており、事前の予約等も不要とのことでしたので、今回は初めて利用させて頂きました。

日常的な買い物など近隣での移動には何ら問題はないものの、遠出をする時は水素ステーションの少なさと営業日や営業時間が限られていることに不便さを感じてしまいます。承知の上で購入した車ではありますが、もう少し早く普及して欲しいものです。

自宅を出たのは8時30分頃で、遅くとも10時30分には恵那の水素ステーションに到着するつもりでいたのですが、思い付きのような感じで出掛けたために事前確認が不足しており、名神高速で行われている集中工事の影響を受けて大幅に遅れてしまいました。

大垣インターを過ぎた頃から渋滞が始まり、東海北陸自動車道と合流する一宮ジャンクション付近ではほとんど動いてくれません。その後も渋滞はしばらく続き、まともに走れるようになったのは小牧インターを過ぎてからだったと思います。

馬籠宿では土産物店の馬籠館本館横にある駐車場に車を止める予定でしたが、到着した時には既にお昼を過ぎており、残念ながらそこは満車でした。付近をウロウロして空きがあったのがこちらの坂扇屋さんの駐車場です。他の駐車場が無料なのに対してここは料金300円が必要ですので皆さん避けておられるのだと思います。

今一つ愛想の良くないお店の方に駐車料金を支払った後、旧中山道側に向かって歩き始めたのですが、お昼時ということで他の店も混み合っているかもしれないということになり、この坂扇屋さんで昼食を済ませることにしました。

メニューは蕎麦が中心で、注文は先払い、番号札をもらってカウンターで受け取るセルフサービスになっています。ネット上のクチコミはあまり良くありませんが、店の方の接客の問題が多いようで、今回注文した天ざるそばは1,300円、観光地にしては良心的な値段ですし、蕎麦は好みの少し硬めのタイプ、たっぷりある天ぷらもサクサクで美味しく頂きました。つゆがもう少し濃い目だと更に良しです。尚、駐車料金は食事をしたら無料とのことで返金になりました。

ここ馬籠宿には15年程前に名古屋で勤務していた頃に何度も来たことがあるのですが、いつも仕事関係のお客様を案内していたため、プライベートでのんびりと歩くのは久し振りのことです。

妻と結婚する前に一緒に訪れたこともあるのですが、まだ昭和の時代でしたので40年ほど前のことになるのではないでしょうか。

ゴールデンウィークも過ぎた平日ということで、今なら観光客も少ないだろうと思って訪れてみたのですが、先ほどもご紹介したように駐車場は満車でしたし、観光バスが何台も来ていて特に海外からの観光客の方々を多く見掛けました。

どこか行きたい場所があるという訳ではありませんが、何度来てみてもこの宿場町の雰囲気は良いものです。雲一つない青空が広がっていて加工した写真のようです。

街道に沿って石畳を上って行くとこちらの藤村記念館、馬籠宿本陣跡があります。木曾路はすべて山の中であるの書き出しで始まる「夜明け前」は島崎藤村の代表作の一つであり、ここにお客様を案内するために以前読んだ記憶があるのですが、他の小説は全く知りません。

今回、中に入ってみようかと妻に声を掛けてみたものの、島崎藤村には全く興味がないとの返事があり、そのまま前を通過することになりました。

馬籠宿を通り抜けたところを少し上がると展望台があります。ここからは馬籠の宿場町や遠くには恵那山が綺麗に見えていました。展望台にあった石柱には海抜2,192メートルと書かれています。

こちらは上扇屋商店という酒屋さんです。店内の棚には七笑などの地元のお酒が数多く並べられていました。以前であれば立ち寄ってお土産として購入しているところですが、最近は日本酒を飲みませんので、ここもそのまま通過です。

こちらは五平餅を食べることが出来る近江屋さんです。五平餅は他の店でも売られていますが値段はこの店が一番安いのではないかと思います。

五平餅というと楕円の形に延ばされたわらじ型のものを思い浮かべますが、こちらはご覧のようなお団子型の五平餅です。妻籠宿など長野県に入るとわらじ型だったように思います。

今回は五平餅とクリームぜんざいを注文しました。ちなみに五平餅は1本110円とお手頃です。
注文を受けてから焼いてくださるので少し待ち時間はあるものの待つ甲斐は十分にあります。胡麻味噌の風味は最高で、熱々を美味しく頂くことが出来ました。

久し振りの馬籠宿で蕎麦と五平餅を堪能した後は、車を止めることが出来なかった土産物店の馬籠館本館で家族へのお土産などを買って帰路につきました。

途中、中津川インターまでの国道19号線沿いには多くの和菓子店が点在しており、9月から12月頃は栗きんとんが販売されています。残念ながら栗の収穫期ではないため今は購入することが出来ませんが、今回は「すや」さんに立ち寄って栗こごりという和菓子を購入してきました。他にも栗を使った商品が数多く販売されていますので、中津川方面に出掛けることがあるようでしたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

名神高速の集中工事は上り線だけでなく京都、大阪方面へと向かう下り線でも実施中です。渋滞の長さは朝の上り線ほどではなかったものの、中央自動車道から名神高速に入ったところでノロノロ運転になってしまいました。この写真は一宮インター付近で撮影したものですが、この時の時速は8~10キロで、この後も岐阜羽島インター付近まで渋滞が続きました。高速道路での長時間の渋滞は本当に疲れます。

ミライに乗り始めてから既に4年目に入っていますが、旅先で水素を充填したのは今回が初めての経験です。もし途中で水素が切れたらと思うと不安で長距離の外出は控えていました。
しかし、今回のように移動ルートの途中にある水素ステーションを上手く利用することが出来れば全く問題ありませんので、営業状況などを事前に良く確認した上で、またどこかに出掛けてみたいと思っています。