先日の三連休、一泊二日で広島方面に出掛けてきました。サラリーマン時代は出張で広島市内まで出掛けることも多かったのですが、退職後はそのような機会もなくなってしまい新幹線に乗るのも久し振りのことでした。

数年前から息子夫婦が広島市内で暮らしており、今回は息子たちに会いに行くという名目での観光旅行になります。妻の希望もあって主な行き先は宮島方面と尾道周辺です。出張時には行くことが難しかった場所でもあります。
広島駅までは新幹線を利用し、そこから先は息子の車で移動になります。初日の目的地は宮島方面です。フェリー乗り場の最寄り駅は路面電車やJRの宮島口になりますが、今回は近隣にある駐車場に車を止めて歩いて移動しました。

宮島までは松大汽船とJR宮島フェリーが利用出来るとのことで、今回は松大汽船に乗船しました。料金は往復で400円、これに宮島訪問税100円が加算されます。

宮島までの乗船時間は約10分です。海外からの観光客の方を含め多くの方が乗船されていました。天候は良かったものの、まだまだ風が冷たくて春の訪れはもう少し先の感じでした。

宮島に到着したのは12時30分頃だったと思います。まずは昼食を済ませようということで、こちらの縁(えにし)さんに並んで待つことにしました。他のどの店にも行列が出来ています。
店の前で待つこと約1時間、ようやく店の中に入れるかというタイミングで昼の営業はこれで終了だと言われ、申し訳ありませんの言葉などもなく入口が閉じられてしまいました。

苛立ちを感じながら他の店を探すことになり、並んでいる方が少なかったこちらのお店に行ってみることにしました。店に入ると名前を書いて待っている方が多いことが分かりましたが、並び疲れたこともあってこの店で待つことにしました。ここは急に終了することはないそうです。

ここでは20分ほど待ったところで席まで案内して頂けました。ここ宮島いちわさんの人気メニューはあさりあなごめし定食とのこと。国分太一様が大絶賛!!(店主主観)と書かれていましたので迷わずこちらを注文してみました。ちなみに同行の妻と娘、案内してくれた息子はカキフライ定食を選んでいました。こちらもなかなか旨そうです。

人気№1のあさりあなごめし定食がこちらになります。あなごに臭みなどはなく、甘めのあさりの時雨煮がとても美味しかったです。

昼食を済ませた後は厳島神社に向かいます。表参道商店街は多くの観光客の方々で歩くのも大変な状況でしたので、人通りが比較的少なかった町家通りから厳島神社を目指します。

こちらはテレビ番組などでも良く紹介されている大鳥居です。潮が満ち始めていましたが、鳥居の方まで歩いている方も多く見掛けました。

この後、本殿に参拝をして帰るつもりでいたのですが、先ほど大鳥居の写真を撮った辺りまで参拝を待つ方の行列が出来ており、いつ辿り着けるのか分かりませんでしたので、失礼をしてここから拝んで戻ることになりました。連休ということで相当の人出だったようです。

宮島から広島市内まで戻り、その夜は広島駅の新幹線口に直結のシェラトングランドホテル広島で宿泊です。サラリーマン時代は安いビジネスホテルばかりでしたので、こういう場所に泊まるのは久し振りのことになります。

ビジネスホテルと違ってロビーも豪華です。子供たちが事前に支払いまで済ませてくれていたので宿泊料金は知りませんが、ビジネスホテルのレベルでないことは確かなようです。

この日の夕食は、息子夫婦が良く行くという和食居酒屋しま川さんでお世話になりました。新鮮なお造りにお酒も進みます。広島駅からは車で25分くらいのところにあります。

先ほどのマグロがとても美味しかったので、こちらの鉄火巻も注文してしまいました。〆には稲庭うどんもお願いしましたので、少々食べ過ぎてしまったようです。

ホテルの部屋にはダブルベットが二つとエキストラベッドが一つです。ジャンケン勝負に負けてしまった『たぬきおやじ』がエキストラベッドになりました。
お風呂やトイレが全面ガラス張りで、下の方はすりガラスになっているものの、家族でもチョット恥ずかしい感じでした。妻や娘が入浴中はテレビに集中です。

ホテルでの朝食はブッフェスタイルです。夕べ食べ過ぎてしまったことなどはスッカリ忘れてしまい、盛り付けが今一つなこちらを食べ終えた後、更にローストポークやカレーライスも頂いてしまいました。朝から満腹です。

当初はチェックアウトの時間までホテルでのんびりする予定でいたのですが、広島市内も散策してみたくなり、路面電車に乗って平和記念公園まで行ってみることにしました。
広島駅では大規模な改修工事が進められており、来年の春に開業する新駅ビルでは2階に路面電車が乗り入れるようになるそうです。

新駅ビルへの乗り入れに合わせて路線の一部が見直しになるとのことで、駅前通りなどでは新しい線路の敷設工事なども行われています。
この日は原爆ドーム前の電停で降りた後、平和記念公園の中を通り抜けて袋町の電停まで歩くことにしました。時間はまだ9時前でしたが既に多くの外国人観光客が訪れていました。

こちらは昨年の広島サミットで原爆死没者慰霊碑に献花が行われた場所です。碑文として、安らかに眠って下さい過ちは繰返しませぬから、と書かれていました。

ホテルに戻ってチェックアウトを済ませた後は車で尾道駅前まで移動しました。途中、小雨が降る時もありましたが、ここでは傘も必要なさそうな感じです。

事前に何の下調べもしていないためどこに向かって良いのかも分かりませんでしたが、人の流れに従ってとりあえず本通り商店街の中を歩きます。
当初の計画では、かき小屋尾道店さんで昼食にする予定にしていたのですが、ホテルの出発時間が遅くなってしまったことと、昨日の昼食にカキフライを食べたとのことで、この日は尾道ラーメンを食べることになりました。

ここでも人気のお店には長い列が出来ており、商店街や海岸通りをウロウロしてようやく辿り着いたのが潮ラーメンでんやすさんです。タイミング良く並ばずに入店出来ました。
朝食もたっぷり食べてきたというのに、チャーシューご飯と尾道ラーメンのセットを注文してしまいました。魚介系のスープは飲み干したくなる美味しさです。

昼食を済ませた後は千光寺山ロープウエイに乗って山頂に向かいました。片道だと500円、往復の場合は700円です。当初はロープウエイで登った後、帰りは歩くつもりでいたのですが、同行者の一人から無理だという意見があり、下りもロープウエイを利用することになりました。

山頂にある展望台からは尾道の街が一望出来ます。残念ながら曇り空のため尾道水道や対岸の向島も霞んで見えていますが、天候が良ければもっと綺麗な景色が楽しめたのではないかと思います。

山頂からの景色を楽しんだ後、千光寺に参拝をして広島市内へと戻りました。この千光寺の本堂は舞台造りとなっており、朱塗りの建物から赤堂とも呼ばれているそうです。

広島の旅の最後はお好み焼きです。広島駅周辺の店はどこも混み合っていましたので、市内にあるお好み村まで行くことになりました。
建物の外観はそれなりですが内部は相当年期が入った感じです。ここには15年程前に職場の皆さんとの旅行で訪れたことがありますが、その時よりも更に劣化が進んでいました。

お好み村に到着したのは16時過ぎだと思いますが、既に席が埋まっている店が多く、何とか座ることが出来た4階の厳島さんでこちらの肉玉そばを注文しました。
写真を撮るのを忘れて少し食べてしまいましたが、昼食の尾道ラーメンがまだ十分に消化しきれていない中、食べ切れないかと思ったものの、あっという間に完食です。
ちなみに妻は大きな牡蠣がトッピングされたかきデラックスを、娘は生イカや生エビが入った特製スペシャルを注文していました。本当に良く食べます。

後は広島駅から新幹線に乗って滋賀に戻るだけです。こちらは乗車予定の新幹線を待つ間に見掛けた懐かしの500系です。
車内が狭いのが難点ではありますが、1997年の営業運転開始から既に30年近くが経過しているとは思えないほどの格好良さです。1996年1月から1998年12月の間に9編成しか製造されていないこともあって見る機会が少ないのは当たり前ですが、用途廃止も進んでいるようで、2026年度末には残り2編成のみになってしまうようです。
ちなみにこの広島旅行では2日間の歩数が32,000歩になりました。退職後にウォーキングを始めてからの最高記録だと思います。