先月下旬の大雪では滋賀県の北部にもかなりの降雪があり、自宅周辺でもそれなりの積雪があったことから、久し振りの除雪作業に家族と共に汗を流しました。
今週に入ってからは天候も回復し、月曜日には気温も上がって青空も見えてきましたので、妻からの提案で蕎麦を食べに出掛けてきました。
行ってみたい蕎麦屋があった訳ではなく、どこにするかを朝から二人でネット検索し、伊吹そばを食べに行ってみようということになりました。
伊吹山は滋賀県と岐阜県との県境にある標高1,377メートルの山で、名神高速道路や新幹線からも見えるためご存じの方も多いかと思いますが、滋賀県では最高峰の山になります。
伊吹そばの歴史は古く、平安時代の後期から鎌倉時代に掛けて伊吹山の中腹にあったとされる太平護国寺の修行僧達が食料確保のために栽培を始めたのが起源だとされているようです。
高度経済成長期に入ると蕎麦の生産者も激減してしまったようですが、歴史ある伊吹そばの復活を願う生産者によって1995年に取り組みが始まり、2019年には地域の知的財産を保護する農林水産省の地理的表示に伊吹在来そばが登録され、現在では伊吹山の麓にある複数の店舗にて伊吹そばが提供されています。ちなみにこの「伊吹在来そば」は滋賀県では「近江牛」に次いで二番目の登録になるそうです。
今回は、奥伊吹のスキー場に向かう道路沿いにあった「蕎麦の里伊吹」さんでこちらのきつねそばを頂きました。油揚げが2枚と筍や蒲鉾などが載っていました。
お店の方のお薦めは盛りそばでしたが、この日は外が寒かったこともあり温かいかけそばを選んでしまいました。勿論、蕎麦も出汁もとても美味しくて大満足の一杯でした。
メニューはそれほど多くはないものの、おろしそばやごまだれそば、にしんそばや鴨ネギそばなどもありました。平日は限定5食、休日は10食のくるみだれそばも食べてみたい感じです。
妻はおろしそばを食べましたが、使用されている伊吹大根は辛味が特徴だそうで、その辛さは普通の青首大根の2倍とも言われています。わさびを入れなくても相当辛かったそうです。
今回はこちらの野菜天ぷらも合わせて頂きました。平日限定で500円です。衣はサクサクでしたしボリュームもあってお得感もあると思います。
開店は11時ということで、10分ほど前に到着して待っていましたが、既に先に来られている方もあり、入店してから15分ほどで満席になってしまいました。
店内の席数はそれほど多くありませんので、休日であれば並んで待つ必要がありそうです。
伊吹そばを味わった後は、先ほどの蕎麦屋さんから車で3分ほどのところにある道の駅「伊吹の里旬彩の森」に立ち寄りました。駐車場にはまだ多くの雪が残っていました。
ここの2階には伊吹山が望める展望テラスもありますし、草木染めや苔玉作り、そば打ち体験などの教室も開かれているようです。今回は1階の産直市場で伊吹大根のドレッシングなどを買ってきました。
道の駅の隣にはミルクファーム伊吹があり、伊吹牛乳の他、アイスクリームやヨーグルト、プリンなどを購入することが出来ます。伊吹牛乳はここにある工場で製造されており、予約すれば見学も出来るようです。
今回はホットのカフェオレをテイクアウトで頂きましたが、ミルクの味が濃厚でまた飲んでみたくなる味わいでした。
最後の写真は道の駅の駐車場から見た伊吹山になります。今回は蕎麦を食べることが目的でいつものようなウォーキングにはなりませんでしたので、また機会があれば気候が良い時期にこの周辺も歩いてみたいと思っています。