スマートウォッチを購入した時にも少し触れましたが、退職してからは運動不足解消のために妻と二人でウォーキングに出掛けるようにしています。
夏の間は暑さも厳しいため夕食を済ませた後に出掛けていたのですが、最近は日が暮れるのが早いこともあり朝食の後に出発するようにしています。
普段は3~4キロの距離を目標にして自宅周辺を歩いているのですが、昨日は木之本地蔵の周辺まで車で出掛け、北国街道沿いの風景やお店を楽しみながら少しのんびりと歩いてきました。
まず最初に訪れたのが木之本地蔵院です。正式名は長祈山浄信寺ですが地元では木之本の地蔵さんと呼ばれて親しまれています。
場所は滋賀県の北部、JR木ノ本駅から徒歩5分程度のところにあります。日本三大地蔵尊の一つとされており、毎年8月下旬に勤修される地蔵大縁日には各地から多くの参拝者が訪れます。
ここは眼の地蔵菩薩としても信仰を集めています。片目を瞑った身代わり蛙が住んでいるとされており、この蛙が人々が眼の病気で困っている姿を見て、全ての人の大切な眼がお地蔵さまのご加護を頂けるようにと自らが片目を瞑ることで身代わりの願を掛けたという言い伝えです。
今年は右眼の手術をする前にも参拝をしており、お陰で視力も回復しましたので今回はお礼のために訪れました。駅前の他、木之本地蔵院にも無料の駐車場があります。
北国街道は江戸時代に近畿と北陸を結ぶために幕府が整備した街道で、その途中に木之本宿があります。木之本地蔵周辺の街道沿いには多くの古い町並みが残っており、もう少し観光地として栄えても良いと思うのですが、残念ながら我々以外に歩いている人は殆ど見掛けませんでした。
街道沿いには3軒の醤油店があり、その中の一つがこちらのダイコウ醤油さんです。創業は嘉永五年、1852年とのことで、建物からもその歴史が感じられます。
今回はダイコウ醤油さんでこちらの写真のあまいろ醤油とゆずぽんず、そしてゆずぽんずせんべいを買ってきました。各種醤油とゆずぽんずはネット通販でも購入することが可能です。
木之本には造り酒屋さんも2軒あります。そのうちの1軒がこちらの冨田酒造さんです。ここは魯山人も愛したと言われている日本酒の七本槍が有名なお店です。軒先には大きな杉玉がありました。
もう1軒がこちらの山路酒造さんです。創業は先程の冨田酒造さんよりも古く、享禄五年、1532年ですので織田信長が生まれる2年前になるようです。490年を超える歴史を感じます。
右眼が見えなくなってからはノンアルコールビール以外飲んでいませんので、今回は日本酒の購入を見送りましたが、こちらでは日本酒の北国街道の他、桑酒も販売されています。
桑酒は桑の葉で造ったリキュールで梅酒のような甘いお酒になります。山路酒造さんのオンラインショップでも購入出来ますので、気になる方は注文してみてください。
続いて立ち寄ったのはサラダパンで有名になったつるやパンさんです。テレビ番組などで紹介されることが多くなったのでご存じの方も多いかと思います。
お店の中に並んでいたのは見慣れたサラダパンかと思いきやパッケージにはビワイチパンと書かれています。また新しいパンが発売になったのかと少し調べてみたところ、昨日から11月5日までの期間限定でビワイチパンのパッケージになっているとのことで、中身は今までと同じサラダパンでした。漬物が苦手な『たぬきおやじ』はタクワン漬けが食べられないため購入見送りです。
街道沿いにはこちらの写真のような昭和感が溢れる建物も残っています。赤いたばこの文字は良く見えるものの、テントの先に書かれた店名を見てみるとたばこや呉服店と書かれています。
店先には着物や振袖の文字が見えますので呉服店だと思いますが、以前はたばこも販売されていたんでしょうね。店の前にはたばこの自動販売機が設置されていました。
こちらは滋賀銀行木之本支店の古い建物になります。元々は昭和10年、1935年に湖北銀行木之本支店として新築された建物で、当時としてはまだ珍しかった鉄筋コンクリート造の洋風建築だったそうでう。
昭和60年までは滋賀銀行木之本支店として営業されていましたが、その後は空き家状態がしばらく続き、現在は文化交流施設きのもと交遊館として活用されています。尚、当時の姿を残しているのは前面部分のみで、建物の後ろ部分は耐震上の問題から改築されているようです。
こちらが今回のウォーキングで最後に立ち寄ったお店になります。木之本地蔵院の山門前、交差点の角にある菓子乃蔵角屋さんです。創業は昭和5年、1930年ですので先程ご紹介した造り酒屋さん程ではありませんが、既に90年以上の歴史があるお店になります。
今回はこの角屋さんでいろいろなものを買ってしまいましたが、その中の一つがこちらの甘じょっパイです。最初にご紹介をしたダイコウ醤油さんの醤油をリーフパイに塗って焼き上げられています。醤油味のリーフパイというのは違和感もあるかとは思いますが、試食させてもらったら醤油の香ばしい香りとサクサクとした食感が良かったため思わず大量に買ってしまいました。
でっち羊羹や地蔵せんべい、どら焼きなどの和菓子の他にもマドレーヌやドーナツ、ロールケーキといった洋菓子もありますし、お店の二階は喫茶コーナーになっておりカフェメニューもそれなりにあるようですので、また機会があれば利用してみたいと思います。
ということで、今回は観光気分のウォーキングになりましたが、北国街道をウロウロしている間に距離の方も3キロ程度になり無事に目標を達成することが出来ました。