網膜剥離と白内障の手術を受けました

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先月の21日に右眼の網膜剥離と白内障の手術を同時に受けました。手術後の2週間はうつ伏せ寝と昼間はうつむき姿勢での生活が必須とのことで、相当辛い日常生活が続くことになります。

覚悟はしていたものの、下を向いたままだと首や腰がかなり痛くなりますし、うつ伏せ寝では熟睡も出来ず、とても2週間も我慢は出来ないなと思っていたところ、1週間後の診察にて昼間は通常の生活に戻っても良いとの判断が出たため、今は少しずつ元の状態に戻りつつあります。

右眼に異常が起こったのは6月初めのことになります。まだ退職する前でしたので、単身赴任先の寮で夕食を済ませ、アイロン掛けでもやろうかと準備をしていたところ、急に右眼の中で無数の黒い影のようなものが見え、翌日の朝には右眼が全く見えない状態になっていました。

その日は大阪市内にある眼科で診察を受けたものの、眼球内での出血のため、瞳孔を開いての検査でも眼の中が血で濁っていて何も見えず、その眼科で対応出来る処置はないとのことでした。

翌日、定期的に通院している地元の眼科で改めて診察を受けてみましたが、結果は同様、眼底出血と考えられるが、その原因までは特定出来ないと言われました。

しばらく様子を見ていても症状が改善しないため、眼球内の手術にも対応が出来る別の眼科を紹介され、そこで網膜の断層画像など詳しい検査を受けたところ、一部で網膜剥離が始まっているとのことで、早急に手術が必要との結論に至りました。

こちらの画像はその眼科で手渡された説明資料の一部になりますが、この図に書かれている硝子体手術を受けることになりました。麻酔の後、眼球に複数の穴を開け、眼球内の照明や洗浄する器具などを使って網膜の状況が見える状態にして、剥離している部分を元の位置に戻してからレーザーで焼き固めるといった内容の説明でした。覚悟を決めて受けるしかありません。

また、手術後は眼球内に医療用のガスが注入され、そのガスの浮力で剥離した網膜を押さえ付けるとのことで、ガスが常に網膜側に来るようにうつ伏せの姿勢が必要になるそうです。

一方、白内障については、まだ気になるほどの症状があった訳ではありませんが、この年齢になれば眼の手術の機会に合わせて一度に済ませておいた方が良いとのことでした。

角膜の横の部分、黒目と白目の境目付近に数ミリ程度の穴を開け、超音波を使って水晶体を砕いて吸い出した後、その穴から人工の眼内レンズを挿入するというものです。

白内障の手術だけなら10分程度で終了するとのことでしたが、今回は網膜剥離の手術と合わせてになるため、最初に水晶体を吸い出した後、網膜側の必要な処置を行い、最後に人工の眼内レンズを挿入するという手順で進められ、トータルで80分程度の手術となりました。

局所麻酔によって痛みはそれ程ありませんが、目の前で動く手術用の器具などが何となく見えますし、医師や看護師の声も聞こえますので、不安に満ちた80分間でした。

今日の時点ではまだ右眼の中に注入したガス(SF6)が少し残っていて見辛い状況が続いていますので車の運転や庭仕事といった作業はまだまだ出来ませんが、視力については徐々に回復してきていますので、来週あたりからは従来通りの生活に戻れるのではないかと思っています。

片目だけでは遠近感が分からないため、発症した当初は歯ブラシに歯磨き粉を付けるだけでも苦労をしましたし、サラダにドレッシングを掛けるのも上手く行かない時がありました。以前にご紹介したラジコンカーの組み立てテレビリモコンの修理なども左眼だけでの作業となり、改めて眼の大切さを痛感する機会にもなりました。

網膜剥離を放置すると失明する可能性が非常に高くなるそうです。普段とは違う症状を感じた時には躊躇わずに眼科を受診するようにしましょう。