久し振りに雛人形を飾ってみました

作業・修理

雛人形を飾る時期に明確なルールは無いようですが、一般的に立春を過ぎた頃から2月中旬に飾り始めることが多く、ひな祭りの由来が紙などで作った形代(かたしろ)を水に流す行事とされていることから、二十四節気の雨水(うすい)が良いと言われているようです。

雨水は降る雪が雨に変わり雪解けが始まる時期という意味で、今年は2月19日の日曜日から3月5日になります。

ということで、先日の日曜日、朝から家族の協力を得て久し振りに雛人形を飾ってみました。

実は、雨水が良いという話は妻がネットで調べて後から知った知識で、この日に飾ったのは単なる偶然でしかありません。

この雛人形は長女が生まれた時に妻のご両親から贈られたもので、最初の頃は毎年飾っていたのですが、その後は転勤により自宅に住まなくなったこともあり、箱に入ったまま押し入れの中で眠っていることが多くなってしまいました。

手抜きをしてお内裏様とお雛様だけを飾った時期もありましたが、今回は七段飾りとしてフルメンバーの登場です。さすがに経年劣化によって道具の一部で接着部分が剥がれてしまったものもありましたが、修理をしながら何とか飾り終えました。

それなりの場所が必要になりますし、飾り棚の組み立てなど時間も要しますが、孫達も喜んでくれましたので苦労をした甲斐もあったかと思います。

お内裏様とお雛様だけを飾ったという話をしましたが、ネット上の情報を見ていたら正式にはこの呼び方は誤りなんだそうです。

そもそも内裏(だいり)というのは天皇の私的区域のことで、その中に紫宸殿(ししんでん)と呼ばれる儀式を行う場所があり、雛人形はその紫宸殿で執り行われた天皇と皇后の結婚の儀がベースになっているとのことです。ですので、お内裏様というのは一人ではなく、お殿様とお姫様の二人が正解になるんだそうです。
またお雛様という言葉も、男雛と女雛の二人で一対ということで、お内裏様とお雛様が並ぶと四人になってしまうとのことですが、お内裏様とお雛様、二人並んですまし顔…♪、有名な「うれしいひなまつり」の歌詞のとおり、あまり難しいことは考えない方が良さそうです。