仕上げ作業
組立作業もようやく仕上げの段階に入りました。ピッチの調整に入る前に受信機のアンテナ線の処理を済ませてしまいたいと思います。
40MHzや72MHzの受信機には長いリード線のアンテナが付いていましたが、2.4GHzのアンテナは15ミリ程度しかありません。
この写真の機体側面から出ている細い線がアンテナ線ですが、実際のアンテナ部分は先端の銀色の部分のみで、それ以外は同軸ケーブルになっています。
今回使用したFutaba製の受信機はダイバーシティ方式になっておりアンテナが2本付いています。
アンテナの仕様は受信機によって異なるため、組み立て説明書に具体的な処理の方法は記載されていませんが、今回は付属のパイプを使って左右に引き出すようにしてみました。
この写真が処理後の状態になります。先ほどの写真のようにぶら下げたままの状態でも受信は可能ですが、飛行中にギアに噛み込んだりすると困りますので何らかの形で固定しておいた方が良いと思います。
2本のアンテナを平行して設置してしまうと受信不可能な方向が生じてしまいますので左右に少し開いた状態で固定しています。
パイプを斜め後方に引き出すことでスキッドの脚の部分で強制的に左右に開きますので特にパイプを曲げ加工する必要はありませんでした。90度開いているのが理想ですが、この程度でも大丈夫だと思います。
アンテナ線の処理も終わったところでローターのピッチを調整したいと思います。ピッチの測定には写真のようなピッチゲージを使用します。
以前から使用していたピッチゲージがあったのですが、長期の保管に耐えられなかったようで樹脂製のパーツが破損しており使用不能な状態でしたので今回新しいものを購入しました。
測定時はゲージの上の部分が奥に見えているフライバーと平行になるようにして角度を読み取ります。今回、ピッチについては組み立て説明書に記載された値をそのまま使用しましたので、実際に飛ばしてみて微調整したいと思います。
ピッチ測定時にはスロットルレバーを上げますので、事前にモーターの配線を切り離しておかないと急にローターが回転して大変なことになりますので十分に注意しましょう。
ピッチの調整が完了したらトラッキング調整を行います。トラッキングというのは左右のローターの回転面を合わせる作業になります。
前の段階でピッチを測定していますが、左右で僅かに異なっている場合があり、ピッチが大きい方のローターと小さい方のローターで回転する高さが違ってきます。
回転した状態で真横から見るとローターが二重に見えますので、ズレがなくなるまでピッチロッドの長さを調整します。
ズレたままにしていると機体に振動が発生しますので、この段階でよく見て調整しておく必要があります。回転しているローターのどちらが上かを判断するために、ローターのバランス調整に使用したシールは左右で色の異なるものを使用していますので、色の違いをジッと見つめて判断しましょう。
最後の作業はキャノピーの取り付けです。こちらのパーツはグラスファイバー製で既に塗装も完了していますのでそのまま使用することができます。
尚、ALIGN製のキャノピーはギリギリのサイズのものが多いとのことで、今回使用したバッテリーだと穴の位置が僅かに固定金具に届きませんでした。
無理をすれば何とかなりそうな感じですが、あまり力を加えると簡単に割れてしまいますので今回は穴の位置を後方に変更して対応することにしました。
写真の前方の穴が元々の位置で、少し後方にあるのが新たに開けた穴になります。元々の穴の処理については後で考えたいと思います。見た目だけの問題で飛行には全く関係ありません。
こちらが完成状態になります。こんな綺麗な姿でいられるのも僅かの間かもしれません。
初飛行でいきなり墜落という状況だけは避けたいと思っているのですが、シミュレーター上での飛行を除くと現実の世界でのホバリングは7年ぶりということになります。十分に落ち着いて対応したいと思います。
予定では、この後はテスト飛行の紹介という流れになるのですが、どういう展開になるかは楽しみにお待ち頂きたいと思います。自分で飛ばしながらその状況を撮影するといった器用なことは出来ませんので助っ人がある時に対応したいと思います。
では、次回の更新までしばらくお待ちください。
2013年10月06日
初飛行に挑戦
今回はいよいよ初飛行の模様についてご紹介したいと思います。実は前回このページの更新を終えた後に自宅のカーポートの中で少しだけホバリングをしてみました。
一人だったので写真は撮れていませんが、特に大きな問題もなく、無事に浮かんでくれましたので一安心です。妻の車が停まったままの状態だったため、ぶつけて壊さないように指先にも思わず力が入ってしまいました。
勿論、妻の車を壊さないようにという意味です。ヘリかもしれませんが。
こちらの写真は前回の更新以降にキャノピーを少し加工してみましたので、その時の1枚になります。取り付け穴の位置を変更した後、古い穴がそのままになっていましたので、目立たなくするために穴埋め作業を行い、その上にシールを貼って目隠しをしてみました。
厚さ0.5ミリのプラバンを穴の大きさに合わせて加工し、穴にはめ込んだ後に瞬間接着剤を使って固定しました。表面はプラモデル用のパテで埋めてサンドペーパーとコンパウンドを使って仕上げています。
その上に貼るシールは、今回使用したFutaba製プロポの箱からスキャナーでロゴなどを読み取り、プレゼン用のソフトを使って適当な大きさに加工し、シール作成用の用紙に印刷して完成です。
プロポメーカーのシールが貼られているのはよくあることですので、目隠し用のシールには見えないのではないかと思っております。いつもの自己満足の正解です。
ということで、本日はカメラマンの確保も出来ましたのでテスト飛行を行いたいと思います。
まずは手持ちのリチウムポリマー電池を先日購入した充電器を使って充電します。電池が新しい時は最初の5回程度はあまり大電流を流さない方が良いとのことですし、容量の半分くらいを消費したところで使用を止めないと早く劣化してしまうとの情報もあります。今回は軽くホバリングする程度にしておきたいと思います。
前回のようにカーポートの中だと思わぬ方向に飛んでしまった時に被害が拡大してしまいますので今日は近所にある神社の境内をお借りして飛ばしてみました。
カメラマンの腕の問題もありますが、パイロットの腕の方にも問題があって同じ場所にジッとしていてくれないためアングルやピントを合わせるのが難しく、この程度の写真しか撮れなかったとのことでしたが、間違いなく浮かんでいることだけはご確認頂けたのではないかと思います。
この後、前後左右に少し飛ばしてみようと思ったのですが、かなり強い風が吹いており、突然高度が変化したりして機体が安定しませんでしたので、完成後すぐの墜落というのはどうしても避けたいため今日はこれで終了とさせて頂きました。
次回はもう少し風の弱い日を選んで調整飛行をしたいと思います。
最後の写真は送信機用の電池になります。こちらはリチウムポリマー電池ではなくリチウムフェライト電池というもので、発火などの可能性は低いようです。
現状では一般的なアルカリ乾電池4本を使用しているのですが、無くなる度に購入、入替えが必要になりますので、充電可能な専用の電池を新たに購入したものです。
充電には更に専用の充電器も必要になるのですが、まだ購入していませんので実際に使用するのはもう少し先になりそうです。とりあえずアルカリ乾電池は8本購入してありますので、それが無くなる頃までには何とかしたいと考えています。
2013年10月12日
送信機用専用充電器の購入
送信機用リチウムフェライト電池の専用充電器が届きました。定価は4,200円ですが、ネットオークションに税抜き2,100円で出品されていましたので、入札ボタンをポチリと押して落札完了。
翌日すぐに発送して頂いたようで今朝無事に到着しました。
商品は新品ですが、セットばらし品といって送信機などに付属していたものをばら売りされているもので、説明書や外箱などはありませんが、説明書はネット上で入手できますので特に問題はないかと思います。外箱も捨てるだけですので不要です。
写真の右側が充電器本体で左側が電源用のACアダプタになっています。12Vのバッテリーから充電するためのコードが付属した商品もあったのですが、自宅以外で充電する機会もないと思いますので今回は見送ることにしました。
リチウムフェライト電池は充電器の2Sと書かれた端子に接続して充電を行います。2S、3Sという文字は電池のセル数を示しており、今回使用する電池は2セルですので2Sということになります。
AC電源を接続すると赤と緑のLEDが同時に1秒間点灯します。電池を接続して充電が開始されると右側の赤いLEDが点灯します。
充電電流は1.1Aになっていますので2時間程度で完了するのではないかと思います。ちなみに電池の容量は2,100mAhです。
充電が完了すると赤いLEDが消灯し、同時に左側の緑のLEDが点灯して完了を知らせてくれます。
充電が完了したら送信機の電池カバーを外して取り付けます。現在は写真のような乾電池ホルダーが入っており、アルカリ乾電池4本を使用するようになっています。
以前の送信機であれば乾電池を8本使用する製品が一般的でしたが、最近では4本仕様のものが増えているようです。
アルカリ乾電池を使用している時は、表のディスプレイには電池マークと電圧が白抜きで表示されており、電圧低下の警報値も低く設定されています。
ディスプレイの右側中央あたりが電圧表示で、この時点で5.4Vと表示されていますので、まだもう少し使用できる感じでしょうか。
電圧が低下すると送信機の出力も低下しますので、あまりギリギリまで使用せずに早めに使用を止めたほうが安全だと思います。
電池切れで制御不能になってしまうとどこに飛んで行くのか分からず墜落以上に危険です。
では電池ホルダーを外してリチウムフェライト電池を取り付けてみたいと思います。電池ホルダーと今回使用する電池では大きさも形状もかなり違いますが、上手く入るようになっています。
専用品だから当たり前ではありますが。
電池を交換した後は、設定メニューからパラメーターの項目を選択し、バッテリータイプ(BATT TYP)の設定を「4CELL DRY」から「2CELL LiFe」に変更します。
この変更を忘れていると、電圧低下の警報値がアルカリ乾電池の時のままになっているため、警報が出た時点では残量ゼロということもあり得ますので注意が必要です。
バッテリータイプ(BATT TYP)の設定を変更すると、ディスプレイから電池マークが消え、電圧のみが表示されるようになります。現在の値は6.7Vと表示されています。
充電が完了していない状態で試験的に接続してみた段階ですので、満充電の時にはもう少し高い値が表示されると思います。
慌てて購入する必要もなかった充電器ではありますが、これで乾電池の消耗を気にしながら使用する必要もなくなりましたので、ヘリの飛行練習に励みたいと思っております。
昨日はこのページの更新をしていませんが、一応、自宅の玄関前でホバリング状態の調整と練習を電池2本分だけ行いました。(まだ電池2本しか持っていません。)
電池1本の飛行可能時間は10分程度ですので手持ちの電池が2本ではチョッと寂しい感じです。
電池1本の値段は2,500円程度ですので飲み代を節約すればどうにでもなる金額ですが、飽き性の『たぬきおやじ』ですので、いつまで続くかを考えながら購入の判断をして行きたいと思います。
2013年10月14日