スケールボディ(Bell430)の製作

模型・ラジコン

製作を開始

JR製エルゴ50タイプ2用のスケールボディ(Bell430)の製作状況についてご紹介して行きたいと思います。転勤による引っ越しが続いたこともあって手が付けられないまま何年もの歳月が経過してしまいましたが、このボディは10年以上も前に購入したものになります。

ボディは2色のゲルコートで仕上げられており、デカールを貼るだけで簡単に完成すると書かれていたものの、実際に箱の蓋を開けてみると左右の継ぎ目の処理に手間が掛かるなど、そう簡単に完成するようなものではありませんでした。特に拘らなければ大丈夫なのかもしれませんが。

ということで、今日まで継ぎ目の処理を始めた状態のままで放置していましたが、このゴールデンウィーク中に何とか仕上げてしまいたいと思っています。

こちらの写真の機体が今回スケールボディの取り付けを行うJR製エルゴ50タイプ2になります。
今回取り付けるBell430のボディは、飛行中に車輪が機内に格納されるタイプの引き込み脚仕様になっていますので、まずは現状のソリのような脚の部分、スキッドを取り外すところからスタートしたいと思います。

スケールボディを取り付ければ元の状態に戻ることはもうないと思いますので、この姿を見るのもこれが最後になりそうです。

2008年04月29日

引き込み脚の組み立て

スキッドを取り外した後、引き込み脚とそれを駆動するサーボモーターを取り付けました。
写真が小さくて見にくいですが、前方の受信機などが積まれた部分の下部に引き込み脚を動かすためのサーボモーターがあり、そこからリンク機構によって、前の1輪と後ろの2輪を動かすようになっています。

サーボモーターには、指定されたとおり引き込み脚専用のJRプロポ製NES-703を使用しています。
通常のサーボモーターとは違い、ゆっくりと動作するタイプになっており、車輪の格納動作についても確認してみましたが、特に問題はなくなかなか良い感じです。

しかしながら、この脚の部分はかなり弱そうなパーツ構成になっています。少し荒い着陸を行っただけでも樹脂製のパーツが破損してしまいそうな感じです。

『たぬきおやじ』は着陸操作があまり上手くはありませんので、出来るだけ慎重な操縦を心掛けるようにしたいと思います。完成しなければ飛ばすことも着陸することもありませんので壊れる心配はないかもしれませんが。

この写真は引き込み脚の取り付けが完了し、テールブームを元に戻した状態になります。これで機体側の準備は整いましたので、ボディ側の仕上げに入って行きたいと思います。

2008年05月01日

継ぎ目のバリを削り取る

こちらの写真が今回取り付けを行うボディになります。

ホワイトとグレーの2色のゲルコートで仕上げられていますが、ボディの左右の継ぎ目の部分にあるバリが非常に大きく、組立説明書では削り取るように指定されているものの、削るだけではどうしても綺麗に仕上げることはできないようです。

いろいろと悩んだ結果、適当に平らになるまで削って、出来た隙間はポリパテで埋めてしまうことにしました。

継ぎ目の部分が薄い緑色に見えているのがポリパテで埋めた部分になります。結果的に全体の塗装が必要になりましたが、それも模型工作の楽しみの一つということで、一手間掛けて行きたいと思います。

2008年05月02日

塗装作業

では、塗装作業に入って行きたいと思います。使用する塗料は、燃料が付着しても大丈夫なようにポリウレタン系の塗料を使用するのが一般的なようですが、エポキシなどと同じように2液性のため混ぜ合わせたら使い切る必要があることや、価格がかなり高いこともあり、今回はビニル樹脂系のスプレー缶塗装を行い、最後にポリウレタン系のクリアーを塗って仕上げたいと思います。

上部のカバーをシルバーで、スポンソンや垂直尾翼などの各パーツをホワイトに塗装しました。
この写真には写っていませんが、ボディについてもホワイトとシルバーに塗り分ける予定をしています。

せっかく塗装するのだから別のデザインに変更しようかとも考えましたが、マスキング作業も面倒ですし、製品オリジナルの色分けのままとしました。
結局はグレーのゲルコート部分がシルバーに変わっただけということになります。

2008年05月03日

製作を再開

前回の更新以降、もう5年以上も放置してきたスケールボディの製作ですが、電動ヘリへの移行に伴い再びこの古いヘリを飛ばすことは完全になくなりましたので、物置に眠ったままになっていたこの大きな箱をこの機会に処分したいと思います。

箱の中身は製作途中のスケールボディなんですが、そのままゴミにしてしまうには躊躇いがありますので、一応デカールも貼って完成状態にした上で当面はディスプレイとして部屋に保存したいと考えています。

本当に久し振りにこの大きな箱を持ち出してきましたので、家族からは「どうするの?」、「売るの?」、「捨てるの?」・・・、いろいろな質問を受けてしまいましたが、「心配してもらわなくても大丈夫」とだけ答えて作業続行です。

箱から取り出したボディはこんな状態です。一応全体の塗装まで終わっているのですが、仕上げにと思っていたポリウレタン系のクリアーを塗る作業が未完状態です。

組み立てた後も実際に飛行することはもうありませんので、クリアー塗装を省略したままデカールを貼って行きたいと思います。

このスケールボディを購入したのは15年以上も前のことだと思いますので、保管してあるデカールがまだ貼れる状態にあるのか心配なところではありますが、とりあえずやれるところまでやってみたいと思います。

今更このような内容を書いてみても仕方がないのですが、このスケールボディの製作記録も思い出話の一つとして残しておきたいと考えています。
尚、今回の更新に合わせて過去の製作記録部分も少し手直ししましたので、興味のある方はご覧ください。

2013年10月27日

ボディにデカールを貼る

スケールボディの製作について現状をご報告したいと思います。本日、すべてのデカールを貼り終えました。所要時間は約2時間でした。なかなか手間のかかる作業です。

デカールの貼り付け作業を前に、まずはキャノピーの取り付け作業を昨日行いました。写真の下側に写っている透明のパーツがキャノピーになります。
本来はエポキシ系の接着剤を使ってシッカリ固定する必要があるのですが、もう飛ばすことはありませんので、帆船模型の製作に使っているボンドGクリアーを使って固定しました。
一応、見た目は重視ということで接着剤がはみ出さないように注意して作業を行います。内側から貼り付ける作業は手が入り難くて大変でした。

こちらの写真が取り付け後になります。チョッと光っているので何となく分かりますが、写真では良く見えないかと思います。

本当ならワイパーの取り付けなどもしたいところですが、今更あまり力を入れてみても仕方がありませんので、ひとまずこの状態に留めたいと思います。

これでボディ側の作業はすべて終了ですので、いよいよデカールの貼り付け作業に入って行きたいと思います。
使用するデカールは組み立てキットに付属していたものですが、袋に入った状態のまま10年以上の年月が経過していますので、接着力が残っているのかチョッと心配です。

この写真がデカールになります。折り畳んだ状態で袋に入っていましたので折り目の部分だけ裏紙が浮いたようになっていますが、隙間に埃などは入り込んでないようです。

上半分が左側、下半分が右側になりますので、左右を間違えないようにハサミを使って切り抜いて行きます。

印刷箇所以外は透明ですので、少し大きめに切っても大丈夫なのですが、出来るだけギリギリの線で切り取った方が綺麗に仕上がると思います。逆に切り込み過ぎてしまうと印刷部分が欠けたようになって目立ちますので、0.5ミリ程残す気持ちで切り取りました。
あくまで気持ちのレベルです。

デカールの接着力も何とか残っていたようで、とりあえず貼り付けられそうです。
粘着力が強い場合は、中性洗剤を数滴入れた水をスプレーしてやると貼りやすくなる(位置をずらしたり剥がすのが簡単になる)のですが、今回は準備までしたものの必要なかったようです。

ボディ全体が曲面ですので、そこに平らなデカールを貼り付けるためどうしても部分的にしわができてしまいます。また窪んでいるところではデカールが浮いてしまったりしますので、ドライヤーを使ってデカールを暖めながら作業を進めると比較的綺麗に仕上げることができると思います。

今回も何箇所か小さなしわができてしまったところがありますが、遠目では分からないのでOKにしたいと思います。

チョッと写真が暗くなってしまいましたが、こちらがデカールを貼り終えた状態になります。
シルバーとホワイトだったボディに赤や青のラインが入るだけでそれらしい雰囲気になりました。

どうもJRさんのデザインは今一つなイメージですが、10年以上も前のものですし、時代が感じられて良いかもしれません。

これでボディもようやく完成となりましたので、中に機体を入れて仕上げの作業に入って行きたいと思います。飛ばさないことが前提になっていますので、かなり気楽な作業になりそうです。

残る課題は、完成後のヘリをどうするかですが、今の段階で悩んでも仕方がありませんので、完成した時にまた考えたいと思います。

2013年11月04日

ボディに機体を収納する

先週、デカールを貼る作業も完了しましたので、今日は最終の仕上げ作業を行いたいと思います。

もう飛行させることはありませんので、ボディに機体を納める前に受信機やサーボモーター、ジャイロといったメカ類を取り外しました。再度使用することはないと思いますが、とりあえず保管しておくことにします。

サーボモーターもジャイロも交換を終えた直後から放置状態になっていましたので、飛行実績もなく、まだまだ使える状態ではないかと思います。
試験的に電源を入れてみましたが、どのサーボモーターも問題なく動作するようです。ご希望の方があればお譲りしたいと思いますのでメールでご連絡ください。

では、ボディに機体を収めて行きます。テールブームは機体から一旦取り外して、テールローターユニットを外した後に機体よりも先に通しておく必要があります。

その後、機体をボディ内に収納し、テールブームと再度合体させてやります。ボディ上部の開口部はギリギリの大きさしかありませんし、順番を間違えると最初からやり直しが必要になりますのでパズルを組み立てるような感じで作業を行いました。

飛行させることを考えると、いろいろと気になる点も出て来るのですが、ディスプレイ用ということであれば、ボディに収まっていればOKということで作業を進めます。

テールローターユニットは後ろ側からブームに差し込んで固定しました。固定用のネジが奥の方にありますので、ボディの外側から締められるように側面に小さな穴を開けてやる必要があります。

テールローターを駆動させるためのベルトは飛ばさないことが前提であれば不要なのですが、念のために回転方向まで確認して取り付けてあります。どうでも良い拘りの部分です。

テールローターユニットが固定できたら側面に垂直尾翼をネジで固定し、最後にカバーを取り付ければテール部分が完成です。

次に上面のカバーを取り付けます。そのままではメインローターのユニット部分がカバーの穴に入りませんので、ここも一旦分解してからカバーを取り付けます。
上面のカバーを取り付けてしまうと内部に手を入れることが出来なくなりますので、作業を忘れている箇所がないか良く確認した上でカバーを固定しました。

サーボモーターやジャイロなどを取り外した時にエンジンも外してしまうか悩んだのですが、もうかなり古い製品ですし、再度使用することはないと考えてそのままにしてあります。
エンジンは結構な重量がありますので、後のことを考えると外しておいた方が良かったのかもしれません。

だんだんとヘリコプターらしい姿になってきました。残る作業は水平尾翼の取り付けのみです。
この水平尾翼は、テールブームの真ん中あたりにアルミの棒を差し込んで、そのアルミの棒に更に水平尾翼を差し込んで固定するようになっています。

アルミの棒に挿しただけの水平尾翼は、手で動かすと簡単に角度が変わってしまいますので、組み立て説明書では根本を両面テープで固定するようになっていますが、飛行させなければ大丈夫ですので、今回はそのままにしてあります。

水平尾翼、垂直尾翼の取り付け状態はこんな感じです。これですべての作業が終了しました。
久し振りにメインローターを取り付けてみましたが、やはり電動の小さなヘリコプターに比べるとかなりの大きさです。

完成後の姿はこんな感じになりました。一般的なラジコンヘリコプターは飛ばすことが主たる目的ですので前面にカバーがあるだけですが、やはりスケールボディを付けてやると実機らしい雰囲気が出てよい感じではないでしょうか。

以前、機会があればエンジンヘリコプターと電動ヘリコプターとの比較写真をご紹介したいと書いたと思いますが、今日は完成記念ということで2機が並んだ写真も載せておきたいと思います。

スケールボディを付けたエンジンヘリコプターが50クラス、手前の電動ヘリコプターが450クラスになります。
エンジン機の場合は排気量を立方インチで表現しますので、30クラスは0.3立方インチで5cc程度に、50クラスは0.5立方インチで8cc程度ということになります。

電動の場合はシッカリとした決まりがないようで、元々はモーターの大きさで400クラスとか550クラスというように呼んでいたようですが、最近ではローターの長さでクラスを分けているような感じです。
450クラスの場合はローターの長さが325ミリ、直径だと700ミリくらいです。550クラスになると、ローターの長さが520ミリ、直径だと1,200ミリくらいだと思います。

大きさが比較しやすいように上から写した写真も参考に載せておきたいと思います。先ほどご説明したように、電動だから小さいということではありませんが、こうして比べてみると先日製作した450クラスの電動ヘリコプターがかなり小さいものだということがお判り頂けるのではないでしょうか。

大きなヘリを飛ばすのは大変で、こんな小さなヘリなら大丈夫と思われる方もあると思いますが、実は逆で、小さいほど風の影響を受けやすく、重量も軽いため安定性が悪くなってしまいます。

これから初めてラジコンヘリコプターをやろうという方は、値段は高くなりますが、500クラスや550クラスくらいから始めた方が安定していて練習もし易いのではないかと思います。
墜落時のパーツ代も高くなりますので、そのあたりも考える必要がありますが、大きい方が墜落も少ないのではないでしょうか。

最後に、前回の更新時に課題としていたヘリの保管場所についてですが、写真のようにワイヤーを使って天井から吊り下げました。使用したワイヤーはホームセンターで買ってきた額縁などを吊るすためのものです。

ヘリの下にはラジコンカーやロボット、帆船模型などが置いてありますので、落下したら大変なことになりそうですが、その時はまた対応策を考えたいと思います。
ワイヤー自体の耐荷重は10キログラムになっていますので、天井側の吊り金具が抜け落ちない限りは大丈夫だと思っているのですが、とにかく大きな地震が来ないことを祈ります。

このヘリも欲しい方があればお譲りしますので、落下するまでにご連絡を頂ければと思います。

2013年11月09日