『たぬきおやじ』がラジコンヘリコプターに興味を持ったのはもう30年以上も前のことになりますが、その頃はまだ非常に高価で、当時のお小遣いレベルで購入できるような存在ではありませんでした。
時代が昭和から平成に代わる頃になると、ラジコン送信機にコンピュータを内蔵したものが比較的安価に出回り始めヘリコプターの機体についても各社から数多く発売されるようになるなど、ようやく『たぬきおやじ』にも手が届くものになってきました。
初めて購入したのは京商から販売されていたコンセプトという機体で、平成5年頃だったと記憶しています。
当時は入門機としてヒロボーのシャトルが有名でしたが、どちらにするか悩んだ末にこちらに決定したものの、今から思うと素直にシャトルにしておけば上達も早かったのかもしれません。
どちらかと言うと、練習を重ねて高度な飛行を楽しむというよりも製作過程の方が好みで、機体の組み立てや調整を中心に楽しんでいたという感じです。
まともに飛行練習もしていなかったため、20年経過した今もホバリングと簡単な直進飛行程度しかできない『たぬきおやじ』ですが、ホバリングが出来るようになっただけでもヘリコプターを操縦している気分になれるため不思議なものです。
この写真の機体は2台目として購入したJR製のエルゴ50タイプ2というもので、平成10年頃だったと思います。
最初はエルゴ30の組み立てキットを購入し、その後、いくつかの部品を交換することで50タイプ2に改造したものですが、今となってはかなり古い機体になってしまいました。
この機体を購入後は転勤による引越しが続いたこともあり、今では部屋の中でディスプレイとして眠ったままになっています。
ちなみに30や50という数値は搭載するエンジンのサイズを示すものですが、本物のバイクや自動車のエンジンのように30cc、50ccというものではなく、単位は立方インチですので、30の場合は5cc程度の排気量ということで、50クラスでも相当に小さなものになります。
この写真はラジコン送信機で、JR製のX-3810(ADT仕様)というタイプのものになります。
最初に購入したのは同じくJR製のX-388というタイプでしたが、古くなり使用継続にも不安があったため、新たにネットオークションで中古品を購入したものです。こちらも古くなってしまい現在はフライトシミュレーター用のコントローラーとして余生を送っています。
ここでいうJR製というのは日本遠隔制御株式会社のことで、主にラジコン用の送受信機などを製造している会社です。
JRというと一般的には鉄道会社ですが、全く別の会社ですのでお間違えのないように。
こちらの写真は久し振りに飛ばしてみたときのものになりますが、平成18年頃ですので、もう相当昔のことになります。
いつ購入したのか判らないような燃料を使用しての飛行でしたが、エンジンも機嫌よく回りましたので、古くなって心配な部品をいくつか交換し、何とかホバリングを楽しむことができました。
受信機を固定するためのバンド(太いパンツのゴムみたいなもの)が既に伸びきっていたため、妻にお願いして本当に幅広のパンツのゴムを利用して再製してもらったのを覚えています。
これまでに飛行中の写真は一枚もありませんでしたので、当時小学生だった息子にお願いして撮影してもらったのがこの写真です。
近所の河川敷にある空き地で飛行させていますが、車の前に立って真剣な表情で操縦しているのが『たぬきおやじ』ということになります。このサイトの中で本人が写っているのはこの写真だけではないかと思います。
ヘリコプターを始めて以降、家族でも実際に空中に浮かんでいるところを見たことがありませんでしたので、この写真によってようやく飛ぶものだと言うことが説明できるようになりました。
始めたばかりの頃は地面の上を右往左往するだけで、家族にも浮かぶというイメージは全く無かったのではないかと思います。
ホバリングというのはヘリコプターが空中で静止している状態のことをいうのですが、この状態が維持できるようになるまでが苦労の連続で、『たぬきおやじ』も練習を始めてからホバリングができるようになるまでは1年以上掛かったと記憶しています。
ホバリングの次は上空を優雅に飛行と行きたいところですが、残念ながらそこまでの技術は習得できていませんし、もう飛ばす機会もないかと思いますので、このページについては懐かしい思い出話として残しておきたいと思います。