線路際への防護柵の設置
主要なストラクチャーの設置と道路や山肌など地面の仕上げ作業が概ね終了したところで鉄道信号機や防護柵など線路際の小物類の設置と緑化作業を進めます。
線路際の作業としては、今回の改造に伴いバラストを撤去した箇所が多くありますので、その復元が必要になるのですが、その前段の作業として線路と道路等との間に防護柵を設置して行きます。
改造前のレイアウトで使用していたものをフルに活用しながら、不足する部分についてはKATOのコンクリート防護柵を活用します。
これまではグリーンマックスのものを多く使ってきましたが、最近は塗装済みの製品が多くなっており価格も高いため、手頃なKATO製に落ち着きました。
最初の写真は単線部分にある田圃と線路との間に設置した防護柵になります。ここは改造前のレイアウトのものをそのまま流用しました。また、防護柵の設置にあたり田圃の周囲にある畦道なども手直しをしてみました。
田圃の完成度は今一つで、なかなか水田らしい雰囲気が出せないため、良い材料を発見することが出来たら再度手直しをしたいと思います。
工事現場近くの線路際には新たに購入したコンクリート防護柵を使っています。こちらは穴を開けて差し込むだけですので設置も簡単です。
工事現場自体の作業も中断したままになっていますので、バラストを散布する作業に合わせてある程度仕上げてしまいたいと思います。
2019年03月30日
田圃の横の用水路に水を流す
線路際の整備を進める中で、まだ用水路に水を流していないことを思い出したためグロスポリマーメディウムを使って水の流れを表現します。
川を作った時は水性のアクリル絵の具で着色をした後にその上からグロスポリマーメディウムを塗って行く形で作業を進めましたが、今回はメディウム自体をアクリル絵の具で着色して下地として塗った後、その上からそのままのメディウムを何度か塗り重ねました。
残念ながら絵の具を入れ過ぎてしまったようで透明感が無くなってしまいましたが、やり直すのも面倒なのでこのまま先に進みたいと思います。
グロスポリマーメディウムが乾くのを待ってレイアウト上に設置してみました。なかなか水の流れまでは感じられませんが、グレーのままだった時に比べれば何となく水があるという雰囲気にはなったと思います。
水の色はコバルトブルーとビリジアンのアクリル絵の具を適当に混ぜたものですが、田圃の近くにある用水路ですのでもう少し緑色でも良かったかもしれません。用水路と地面との間にあった隙間は情景テクスチャーペイントの土ブラウンを塗って埋めています。
まだ線路との境目が不自然な感じですが、ここは線路際にバラストを散布した後に雑草を生やすなどの緑化作業を進めればそれらしくなるのではないかと思います。
次回からは出発信号や閉塞信号など鉄道信号機の設置作業に入りたいと思いますので、まずは設置位置の検討と整地から始めて行きたいと考えています。
2019年04月07日
出発信号機と閉塞信号機の設置
改造前のレイアウトには10基の3灯式信号機を設置していました。しかし、設置位置はかなり適当で意味のない場所に設置していたものも数多くありましたので改造に合わせて一旦全ての信号機を撤去しています。
今回は4灯式を加え、出発信号は3灯式、閉塞信号は4灯式と3灯式を併用したいと思います。
新たに購入した信号機は塗装済みの製品です。未塗装のものに比べるとかなり値段が高い気がしますが、小さなパーツの塗り分け作業は手間も掛かりますので、そのことを考えると適切な価格なのかもしれません。
尚、改造前のレイアウトで使用していたものは塗り分けの位置や塗色が異なっている部分がありますので、この機会に塗装済みの製品に合わせて塗り直しを行いました。
信号機の準備が整ったところで、設置する位置を決めて整地を行います。
こちらは単線部分にあるホームになります。出発信号を設置するために雑草やバラストを一旦撤去した後に厚紙を貼り付けて設置場所を確保しました。
このままの状態では不自然な感じではありますが、信号機を設置した後に周囲にバラストを散布して雑草を生やせばそれなりの雰囲気になると思います。
このような形で他の場所についても順次設置場所を確保して行きます。
閉塞信号については名前の通り閉塞区間毎に設置する信号機ですので、一般的に数百メートル毎ということになるようですが、小さなレイアウトですので縮尺は多少無視をして雰囲気優先で設置して行きます。
こちらの写真は単線部分から分岐した端にあるホームになります。ここにも先ほどと同様に厚紙を貼り付けて信号機を設置しました。
進行方向に向かって線路の左側に設置するのが基本のようですが、実際の線路を見ているとカーブの手前や設置場所の確保が難しい場合などは右側に設置されていることもあるようですので、ここは両方とも右側に設置してあります。
スペース的には左側にも設置出来ますが、レイアウトの端は手などが触れて破損するリスクが高くなりますので、あえてこちら側を選択しています。
2019年04月21日
線路周辺へのバラストの散布
線路際の防護柵や信号機などの小物類の設置が概ね終了しましたので、続いては線路へのバラストの散布に入ります。
改造に伴って線路の配置を変更した部分など一旦バラストを撤去した箇所のみの作業にはなりますが、地味で面倒な作業でもありますので当面はこの作業に時間を費やすことになりそうです。
線路に沿ってバラストを撒いてボンド水を掛け、筆の先などを使って形を整えるだけという非常に単純な作業の繰り返しになるためなかなか長続きしません。
こちらは複線部分になります。特に線路配置を変更した箇所ではありませんが、鉄橋の位置変更に伴って線路を一旦外したところです。
線路と線路の間に散布するバラストの量を節約するために隙間にスチレンボードを貼って嵩上げをしました。
バラストはプリンなどを買った時に付いてくる小さなスプーンを使って撒いていきます。以前は指で摘まんで撒いたりもしましたが、これが一番簡単で楽な方法ではないかと思います。
ある程度の範囲を撒き終えたらボンド水を上から流し込みます。ボンド水の濃さはいつも適当ですが、木工用ボンド1に対して水が3くらいではないかと思います。
また、ボンド水には必ず中性洗剤を数滴加えます。これを忘れるとバラストに上手く浸透してくれません。
どうでしょうか。バラストを散布すると何となくですが良い雰囲気になったような気がします。
最後の写真は前回ご紹介した出発信号機の設置箇所になります。ここにもバラストを散布しました。まだ作業の途中ですのでスタイロフォームが見えたままの場所も多く残っています。
ボンド水が乾くまでに半日程度は必要ですので、乾燥するのを待って余分なバラストの掃除や不足していた箇所の手直しなどを行いたいと思います。
2019年05月02日
複線部分へのバラスト散布が完了
大型連休の最終日もまだまだバラストの散布作業が続いています。ボンド水も半日程度あれば乾くと思っていたのですが、まだこの時期はそれほど気温が高くないこともあってかそれなりに時間が掛かるようです。
こちらの写真はバラストの散布を終えた複線部分になります。線路の右側、ホームの手前辺りにある擁壁もこの機会に手直しを行いました。
改造前はコンクリートを吹き付けた感じにしてあったのですが、勝手にそう思っていただけで全くそれらしくは見えませんでしたので一般的なコンクリートブロックの擁壁に変更してからバラストを撒きました。
続いては下段にある単線部分の作業になります。こちらはかなりの部分で線路の配置を変更しているため作業範囲も広くなっています。
前回は出発信号機の周辺だけでしたが、今回は駅舎の方まで散布作業を進めました。
レイアウトの端の部分へのバラスト散布はかなり面倒な作業です。注意をしないと外側にどんどんこぼれ落ちてしまいます。今回は落下を防止するためにセロテープを貼って作業を行いました。
この後はポイント部分への散布作業になりますが、駆動部にバラストやボンド水が入り込んでしまうと動作不良を起こしますので慎重に作業を進めたいと思います。
2019年05月06日
ポイント部分へのバラスト散布が終了
連休中に終えることが出来なかったバラストの散布作業を行いました。今回は最も注意が必要となるポイント周辺の作業になります。
通常はバラストを撒いた後に上からボンド水を流し込むのですが、ポイント部分を同じ方法で行うと駆動部の内部に入り込んだボンド水が固まってしまい動作不良やスイッチ部分の通電不良が発生します。
これらを防止するために今回は水を少し加えた木工用ボンドの中にバラストを入れて練り合わせたものを周辺に塗って行きます。こうすれば水分がポイントの内部に入り込むことはありませんし、塗ったバラストは指で形を整えるだけですので簡単です。
全体をこの方法で作業することも可能ですが、広範囲になる場合はやはり通常の方法が楽ではないでしょうか。
これでバラストの散布作業は終了となりますので、続いては線路周辺の塗装を行います。
こちらの写真は複線部分になりますが、右側の方は鉄橋の作業に伴って線路を一旦外したところですので全体が新しいグレー系のバラストになっています。また、左側の方は改造前のままの状態ですので、架線柱の位置を変更した箇所や線路と線路の間に新しいバラストを追加した箇所だけ色の違いが目立ちます。
これはバラストが錆で赤茶色になった感じを出すために塗装をしていたものですので、グレー系の塗料を使って全体のバランスを整えた後、線路の周辺のみを再び赤茶色に塗装して行きたいと思います。
この作業に先だって架線柱は一旦撤去してありますので、この機会にやり残していた架線柱の塗装作業も済ませてしまう予定にしています。
2019年05月12日
バラストと架線柱の塗装作業
前回の作業で線路へのバラストの散布が終了しましたので、予定通り線路周辺および架線柱の塗装作業を行います。
まずはバラスト部分の塗装から始めます。最初の写真は新しいバラストの色とのバランスを整えるためにグレー系の塗料を塗った状態になります。
この後、線路の周囲を赤茶色に塗って行くことになりますので、新しいバラストとの色の違いが目立たない程度に塗られていれば大丈夫です。
筆塗りでも作業は可能ですが、エアブラシを使った方が塗料の節約にもなるため適当に調色をした後に全体に軽く吹き付けました。
グレー系の塗料が乾いたら、続いてはレールに近い部分を赤く錆びた感じにします。
バラスト自体が錆びている訳ではありませんが、車輪やブレーキなどからの飛散物が赤く錆びた感じをイメージして作業を進めます。今回はハルレッドを使いました。
ここでもエアブラシを活用しますが、レールに近い部分だけを塗装することはなかなか難しいためある程度の範囲を適当に塗りました。この段階での写真はありませんが、正直な感想としては赤くし過ぎてしまったという感じです。
最後に枕木の部分やバラスト側をフラットアースで塗装します。レールに近い部分だけハルレッドを残すようにして、フラットアースはレールから離れるに従って色が薄くなるようにします。
これで赤過ぎた感じはかなり改善されたと思いますが、やはり全体的に色を濃くし過ぎてしまったようです。
最後の写真は塗装を終えた架線柱になります。支柱部分をライトグレイの缶スプレーで塗装した後にビーム部分などにはヘイズグレイを塗っています。
マスキングなどはせずに作業を行いましたので塗り分け部分も曖昧な感じですが、実物でも光の当たり方などでいろいろな色に見えますので雰囲気としてはこんなものではないかと思います。
数がかなり多いので大変でしたが、最後に碍子部分を白く塗って作業終了です。
これで緑化作業に入ることが出来るようになりました。架線柱を外した状態になっていますので、まずは線路周辺に雑草が生えている状態を表現して行きたいと思います。
2019年05月19日
線路周辺から緑化作業を始める
雑草を生やしたり樹木を植えて行く緑化作業はバラストの散布よりも面倒な作業かもしれません。
今回は改造を行った箇所に限定されているものの、全体の半分程度は茶色い地面が剥き出しの状態になっていますので、全ての緑化作業が完了するまでにはそれなりの時間を要しそうです。
まずは線路周辺の雑草からです。最近は雑草用の新たな材料も販売されているようですが、今回の改造で手を加えていない部分とのバランスもありますので、これまでと同様にターフやコースターフ、フォーリッジを使って作業を進めます。いずれもKATO製のものを使いました。
これらの材料は緑色に着色されたスポンジ素材になりますが、まず最初は最も目の細かいターフを撒きます。
バラストの場合は全体に撒いてからボンド水を流し込む感じで作業を行いましたが、緑化作業では雑草を生やしたい部分にボンド水を塗って、そこにターフやコースターフを振り掛けるように作業を進めます。
実際に草が生えているところをイメージしながらと書きたいところではありますが、なかなかそう上手くは行きませんので、いつも通り適当に撒いて行きます。
ターフだけではボリューム感がありませんので、続いては少し目の粗いコースターフを重ねて撒きます。ターフとは色を変えてやることで単調になるのを防止するのにも役立ちます。
線路周辺の緑化作業がある程度進んだところで、続いては築堤など斜面になっている部分の緑化に入りたいと思いますが、休み明けにはこのレイアウトと同じ部屋にあるピアノの調律作業が入るとのことで作業中断とピアノ周辺の空きスペース確保の指示が出ましたので、残念ですが今回はここまでとなりました。
2019年06月01日
緑化作業の合間にプレハブ小屋を組み立て
線路周辺から始めた緑化作業ですが、同じ作業を続けていると飽きてしまいますので、かなり以前にご紹介した工事現場のプレハブ小屋を組み立てました。
こちらはペーパークラフトですのでパーツをナイフで切り出して木工用ボンドで貼り合わせて行くだけなのですが、正直言ってかなり面倒な作業です。小屋の側面に見えている鉄骨は幅が0.5ミリ程しかありません。
また屋根については更に細いパーツを貼り付ける必要があり、その数は24本もありました。
しかし、レーザーカットされた各パーツの精度は非常に高く、貼り合わせる位置と順番を間違わなければ難しい部分は無いと思います。
苦労の甲斐あって完成してみると紙だとは思えないような仕上がりです。勿論、近くで見れば紙だと分かりますし、樹脂製の他のストラクチャーに比べると質感も異なりますが、工事現場の雰囲気を出すのに良い仕事をしていると思います。
プレハブ小屋が完成したところで緑化作業の方に戻ります。平面はボンド水を塗って上からターフを振り掛ければ良いのですが、築堤などの斜面は横方向から吹き付ける必要があるため少々手間が掛かります。
こちらは先程ご紹介した工事現場の近くになりますが、作業終了のご報告はまだまだ先になりそうな感じです。
2019年06月09日
切通し付近とトンネル周辺の緑化作業
数週間このページの更新をサボってしまいました。その間に相当作業が進んでいるかというと残念ながらそうでもありません。
今回は切通しの両側にある山ならびに道路用のトンネルポータルと山肌との隙間の緑化作業になります。
まずはトンネル周辺からになります。改造時に手を加えていない部分とのバランスを考えながら、フォーリッジクラスターを適当な大きさに千切って貼り付けます。
接着には木工用ボンドを使用していますが、速乾性のものでも乾くまでにはそれなりの時間を要するため、しばらく手で押さえるなどの手間が必要です。
トンネル周辺の作業がある程度進んだところで、続いては切通しの両側にある山の緑化作業に入ります。
山の上の方は先ほどと同様にフォーリッジクラスターを適当な大きさに千切って貼って行きます。
使用するのは緑色と明緑色になりますが、全体が同じ色だと不自然です。かと言って全てバラバラというのもダメですので、ある程度の塊を意識して貼り付けるのが良いのではないでしょうか。
こうしてフォーリッジクラスターを貼って行くと土色に塗った地面が見えなくなりますので、白いプラスターのままでも良かったのではないかとなるのですが、僅かな隙間から見える地面が白いというのは変ですし、目立つ部分でもありますので、やはりここは少々手間が掛かっても塗装が必要だと思います。
山の下の方は築堤などと同様にターフやコースターフで仕上げます。土色に塗装したプラスターの上にボンド水を塗って適当にターフを吹き付けただけですが、何となくそれなりの雰囲気になるので不思議なものです。
勿論、本物の山かと思うほどの仕上げをされている方もありますが、残念ながらそのレベルに到達することは出来ませんので、とりあえずこんな感じで最後まで仕上げたいと思います。
2019年06月29日