駅前周辺の街並みをつくる

模型・ラジコン

ストラクチャーの配置を考える

駅前に通じる道路の位置が概ね確定しましたので、ここを基準にして駅前周辺の街並みを整備して行きます。改造前は駅前には高低差があり、右手半分の土地が低くなっていたのですが、嵩上げをしてフラットな状態にしました。

鉄道模型ではレイアウト上にある建物類のことをストラクチャーと呼びますが、まずはこのストラクチャーの配置から検討したいと思います。

改造前はKATOやTOMIXの他、TOMYTECのジオラマコレクションシリーズ、いわゆるジオコレも混在させて使用していましたが、ジオコレの場合は造りが雑というか全体的に緩い感じの仕上がりのためレイアウト上に並べて使用した時にどうしても質感の違いが目立ってしまいます。

勿論、ジオコレにはジオコレとしての良さがあるのですが、とりあえずこのレイアウトに使用するのは止めることにして、基本をKATO製で統一して一部にTOMIX製を使用したいと思います。

この写真は改造前のレイアウトからの流用品の他、手持ちの在庫品も追加して並べてみた状態になりますが、限られたスペースの中にそれらしく配置するのは難しいもので、道路の幅や位置、空いたスペースの活用方法なども検討します。

まだ今日の段階では仮置きの状態ですので、まずは駅の位置を確定させるためにホームの延長工事を先に済ませたいと思います。

この写真の赤い丸印のところには以前にもご紹介した通り片渡りのポイントが設置されていましたので、ホームはその手前で終わっていました。

今回の改造作業では通常の直線レールに変更してありますので、この辺りまでホームを延長することによって停車することが出来る車両数を増やす予定です。
これまでのホーム長では6両編成が限界でしたので、ホームの延長によって何とか8両編成の新快速電車が停車出来ないかと考えています。

2018年08月25日

ホームの延長と手直し

予定通りホームの延長工事から始めました。これまでは赤い丸印の辺りまででしたので、その先に不足する分のホームを延長します。

残念ながら市販品のままでは長さが足りませんでしたので、不要になったホームの廃材などを利用して赤い丸印の部分に出来た隙間をつなぐ予定です。

こちらの写真は223系新快速電車を停車させて長さを確認しているところです。その結果、ホームの隙間は40ミリでした。
また、写真の下側にあるホームは、そのままではレイアウトからはみ出してしまいますので、片側がカーブになったホームを加工することで幅が狭くなった延長ホームのような感じに仕上げたいと思っています。

ホームの延長に伴って写真の左側や下側にある山の部分についても改造が必要になりましたので、まずは支障となる箇所を削り取りました。一部に下側にあるトンネル部分に貫通してしまった箇所もありますので地面の補強工事も実施する必要がありそうです。

こちらの写真は延長する方向とは反対側のホームになります。こちら側はこれが限界ですので劣化していた塗装の塗り直しや、成型色のまま使用していた柵の塗装など手直し作業を行いました。

ホーム上にある駅名標などの小物類はレイアウト全体の改造作業が終わってからストラクチャー類の仕上げ作業の中で取り付けたいと思います。

2018年09月02日

延長部分のホームが完成

不要になったホームを模型用のノコギリで切断した後、長さを調整しながら延長するホーム部分に接着します。

こちらの写真の上段が加工を終えた段階のもので、中段にあるのが加工途中のものになります。
また、下段は幅が狭くなった部分を加工している状況です。切断する箇所が複雑ですので少々面倒な作業になりそうです。

この段階でホーム上にある不要な穴はプラ丸棒を使って埋めてやります。パテを使っても良いのですが、乾燥を待つ必要がありますし、乾くと肉痩せもするため何かと面倒ですので最近はプラ丸棒を適当な長さに切断して使用しています。

こちらの写真はホームの幅が狭くなった箇所の作業途中の状況になります。曲線だった箇所を切断して、そこに直線部分から切り出した側面を接着しています。

何とか上手く加工出来ましたので、この幅に合うようにホーム上面のパーツを切断します。
ノコギリだけでピッタリの大きさに切断する技術はありませんので少し大きめに切った後、ヤスリなどを使って現物合わせで大きさを整えました。

当初は後から延長されたホームのようにH型鋼の上にコンクリートの板が乗ったようなスタイルに仕上げたいと思っていたのですが、支柱部分などを作るのも手間ですし、設置してしまうとあまり見えない部分でもありますので、今回はこのような手抜き工事で済ませてしまいました。

最後の写真はホームの加工および塗装の手直しが終了した状態になります。前回ご紹介した反対側のホームと同様に、柵を白く塗装しただけで何となく雰囲気が良くなった感じがします。

以上で上段の複線部分にあるホームの延長作業は終了になります。今後は駅舎の位置を確定させて駅前周辺に並ぶ建物関係の配置を決める作業に入りたいと思います。

駅舎を基準にして道路の幅などを確定させて行くのですが、後戻りが面倒な作業ですし、駅前全体のバランスも考慮する必要がありますので、時間を掛けて少し慎重に作業を進める予定です。

2018年09月16日

トンネルの上部に小さな山をつくる

道路の位置や幅を確定させるために、こちらの写真の赤い丸印の部分、トンネルの上部にあるスペースをどう処理するかを先に決めたいと思います。

当初は公園風に仕上げる予定をしていたのですが、中途半端な面積と形のスペースですし、直下にトンネルがあるというのも何となく不自然な感じがします。
また、道路脇にある緑地帯にしてしまう案も考えてみたのですが、平面のままでは線路側から見た時に違和感がありますし、線路への転落防止のために柵の設置なども考える必要がありますので、手っ取り早く小さな山をつくって誤魔化すことにしました。

こちらの写真はスタイロフォームの端材を適当に接着して山のイメージを作っているところです。
あまり大きな山には出来ませんが、こうすることでトンネル側から見た時にも不自然ではありませんし、道路側についても駅前の整備に合わせて山が削り取られたという感じに仕上げれば違和感もないのではないかと思います。

限られたスペースの中に収めようとするとどうしても不自然な箇所が出来てしまうのですが、模型の世界ではあまり現実的に考えず雰囲気を重視することが大切ではないか、という尤もらしい言い訳になります。

こちらの写真はスタイロフォームの上からプラスターを塗った状態になります。写真の左手、道路に面する側にはコンクリートブロックの擁壁を設けて山を削った雰囲気にしています。

この程度なら全部削ってしまっても良さそうなものですが、固い岩の部分にトンネルが掘られているため道路として必要な箇所だけ山を削ったという設定にしておきましょう。

これで駅舎とは反対側の基準についても定まりましたので、続いては駅前周辺の道路の整備に入りたいと思います。
道路の整備と言っても厚紙を塗装して貼るだけの作業ですが、これで建物の位置や道路幅等が確定することになりますので、全体の配置を考えながらとりあえず駅舎に向かって左側から攻めて行きましょう。

2018年09月23日

駅前周辺の道路を整備する

舗装された道路には白い厚紙を使用します。ホームセンターなどで板目表紙という商品名で販売されているものを使っています。厚さや硬さも工作用としては適当ではないかと思っています。

難点は水分を吸収しやすいということです。道路に面した部分にプラスターを塗る時などは注意が必要になります。

作業としては厚紙を駅前部分に適当に並べ、建物等を配置する箇所をカッターナイフで切り抜いて行くのですが、この時点で道路幅や位置が決まってしまうため良く確認する必要があります。

また、厚紙のサイズが決まっていますので、どうしても道路の途中に継ぎ目が出来てしまうのですが、横断歩道の付近にするなど出来るだけ目立たない位置を選びます。

建物の部分が切り抜けたらアスファルト舗装をイメージしながら全体を缶スプレーで塗装します。
今回はジャーマングレイとヘイズグレイを適当に重ねて塗った後に明灰白色で仕上げました。

まだセンターラインや路側帯、横断歩道などの白線を引く作業が終わっていないため、このままでは味気ない感じがするかと思いますが、ラインを引き終えればそれなりの雰囲気になるのではないでしょうか。

予定通り左側から順に作業を進めていますので、続いては残りの右側部分とトンネルに通じる道路部分の作業に入って行きたいと思います。

2018年09月30日

周辺道路の舗装工事が終了

駅舎に向かって左側から順に道路の整備を進めていますが、今回はトンネルに通じる道路の作業に入ります。

これまでの作業は平坦な道路ばかりでしたので厚紙を置いて位置を合わせたら建物を配置する箇所をカッターナイフで切り抜くだけだったのですが、今回はトンネルに向かって坂道になっていますので、位置を合わせるのに少々手間を要します。

とりあえず線路側の位置を合わせた後、坂道になる部分をハサミを使って現物合わせで切りましたが、それなりに上手く切れた感じです。
尚、高架道路の部分はプラバン製になりますので厚紙との高さの違いは下に薄手の紙を貼って調整しました。

こちらの写真は切り抜いた厚紙を塗装した後の状態になります。下地のスタイロフォームが見えている部分が建物を配置する場所です。

アスファルト舗装の雰囲気を塗装で表現するのは難しいのですが、全体を同じ色で塗ってしまうと単調になり過ぎるため、何となくまだら模様になるように数色を重ねて塗っています。

手前に少し色が濃い部分を残したのはコンビニの駐車場になるところなのですが、道路の幅が狭すぎたようですので後ほど手直しをする予定です。

スタイロフォームに接着するのはこの厚紙のみで建物類は切り抜いた穴にハメ込むだけです。
まだ厚紙の接着は終わっていませんが、とりあえず建物類を所定の場所に配置してみました。何となく駅前の雰囲気が分かるようになってきたのではないでしょうか。

こちらの写真は駅舎側から撮影してみましたが、赤い屋根の建物がある直ぐ上の辺りにバス乗り場を作る予定です。

限られたスペースですので大きなバスターミナルは作れませんが、バスやタクシーが数台停車しているだけで駅前らしい感じがするものです。

これで道路の整備は概ね終了しました。白線を引く作業は後ほどまとめて行うことにして、次回は歩道部分の作業に入りたいと思います。

2018年10月07日

バス停やタクシー乗り場をつくる

道路の整備に続いて歩道部分の作業を始めました。まずは駅前にバス停やタクシー乗り場を作って行きます。

改造前から使用していたバス停の屋根などのパーツは極力活用するようにして、赤い屋根の建物の前方に設置してみました。

スペース的にかなり小さいためバスやタクシーが入って来るには少々無理のあるサイズではありますが、模型の場合はあまり現実的なサイズに拘らなくても大丈夫だと思いますので、雰囲気優先で作業を進めます。

改造する前のレイアウトではバス停も複数設置していたのですが、今回はシンプルに1箇所のみになりました。

続いては駅前にあるビルの横に歩道を設置します。ここにはあまり幅の広い歩道は作れませんでしたので、先程のバス停部分の半分の幅にしています。

駅周辺は着色されたカラーブロックを並べた歩道にしていますが、こちらはコンクリートブロック風に仕上げたいと思います。

ここが駅前に進入するためのメインの道路になる予定なのですが、こうして歩道を設置してみると意外に道幅が狭く、右折レーンを設けるのは難しそうです。

今から建物の配置を見直すのは難しい状況ですので、この写真の左側にある銀行の建替えに合わせて拡幅が予定されているという設定したいと思います。

こちらはまだ作業途中の写真になりますが、ビルの裏側や住宅横の空きスペースをどのように処理するのか検討しているところです。

今のことろアスファルトで舗装した歩道のような雰囲気にしようと思っていますが、ビルの裏側のスペースが中途半端に小さいため、ブロック塀にでもして空き地として処理した方が良いかもしれません。

とりあえずプラバンを適当な大きさに切って置いてみた段階ですので、これから建物周辺の仕上げ作業を進める中で最終的な処理方法を確定させたいと思っています。

これで駅前周辺の街並みについては概ね形になったと思いますので、次回からは下段の単線部分にある駅周辺に手を加えて行きたいと思います。

2018年10月14日