下回りのウェザリングの途中で忘れ物を追加

模型・ラジコン

砲塔や車体上部のウェザリングがある程度進んだところで下回りの泥汚れなどを表現しようと作業に取り掛かったのですが、あるパーツが無いことに気付いたというか、後で考えようと思っていてスッカリ忘れていたことを思い出しました。

このパーツを文章で表現することが難しいため、今回は完成状態の写真からご覧頂きたいと思いますが、赤い丸印のところにあるナットで固定されたプレートのようなパーツになります。
一応、市販されている製品の場合、スプロケットホイール取り付け基部の裏側に装着するパーツという長い説明が付いています。

車体の下側ですので省略されていても問題ないかと思う一方で、正面から見ると無いのも不自然な感じでそれなりに目立つため、ある程度作業が進んだ段階で考えようと思いそのまま放置していたものです。
追加用の金属パーツは1,400円で購入することが出来るのですが、これまでも不足していたパーツをプラバンで製作してきましたので、今回も何とか自分で作ってみることにしました。

取り付け位置はこちらの写真の赤い丸印のところになりますので、プレート自体はプラバンで簡単に作ることが出来ると思うのですが、問題になるのはナットの製作ということになります。
左右に数本ずつあるためプラバンから切り出すのも大変ですし、なかなか良いアイデアが浮かばなかったというのが放置の理由でもあります。

高価なものでもないため、今回は思い切って金属パーツを利用すれば良かったのですが、いろいろと考えているうちに、不要となったプラモデルのランナーを利用してナットを作るアイデアを思い付きましたので、今回はこの方法で製作してみたいと考えています。

まず初めにプラバンからプレートになる部分を切り出します。使用したのは厚さ1ミリのプラバンです。形も大きさも良く分かりませんでしたので、タミヤ製の完成写真などを参考にしながら適当に形を整えました。

次にナットの製作になりますが、こちらは蒸気機関車のプラモデルを作った時のランナーを使用しました。ナットの大きさをイメージしながら適当な太さのランナーを選び、断面が六角形になるように面を加工します。
カッターナイフの刃をランナーに垂直に当てて一定方向に動かすことで平らな面が出来てきますので、時々断面を確認しながら六角形に仕上げました。

断面が六角形になったら、ナットの厚みよりも少し長めに切断し、先ほどのプレートの上に位置を決めて接着します。こちらの写真はナットを並べて接着した状態になりますが、位置も良く分かりませんので全体のバランスを見ながら写真のような感じにしてみました。

ナットの高さをサンドペーパーを使って揃えたらナットから少しだけ出ているボルトの先端を作ります。こちらも細めのランナーをボルトの太さになるように削った後に、ナットの上に適当な長さに切断したものを接着して表現してみました。

どうですか、いつもの自己満足ですが何となくボルトとナットに見えるようになったのではないでしょうか。

最後の写真が塗装した後に所定の位置に取り付けた状態になります。なかなか良い雰囲気に仕上げることが出来ました。

貧乏人の言い訳かもしれませんが、金属製パーツを多用すると戦車の重量が増えてモーターに負担が掛かりますし、こういう細かなパーツを自分で作るのも模型づくりの楽しみの一つでもありますので、時間や手間が掛かるものでも出来るだけ自作して行きたいと思っています。

これでようやく下回りに付着した泥汚れなど、ウェザリング作業に取り掛かれる状況になりましたので、100円ショップで適当に調達してきたアクリル絵具などを使用しながらどんどん汚して行きたいと思います。