マフラーカバーとエアクリーナーの手直し

模型・ラジコン

ティーガーI 初期型の特徴的な部分と言えるのが後方のマフラーやエアクリーナー部分ではないでしょうか。
試作段階から実戦に投入されたこともあり、生産期間中にも改良が重ねられており、大きく分けて極初期型、初期型、中期型、後期型に分類されるようですが、中期型以降からファイフェル型エアフィルターと呼ばれるエアクリーナーが廃止されていることから、やはり初期型のゴチャゴチャとした密度感が戦車らしくて良いのではないかと思っています。

では、まずこのエアクリーナーの手直しから始めます。
エアフィルター部分は前後のパーツがネジで接合されていますので一旦ネジを外して分割します。
フィルター部分から出ている配管の付け根は回転できる構造になっているのですが、隙間が大きく開いていて目立ちますので、ここにプラバンを貼って隙間を埋める作業を行いました。
残念ながら丁度良い厚みのプラバンはありませんでしたので、接着剤が乾いてからナイフで削って隙間を調整しています。

こちらの写真は、マフラーとエアクリーナーを元の位置に戻した状態になりますが、マフラーカバーについてはダメージを受けて凹んだ状態を表現してみました。
ヒートガンで加熱しながらドライバーなどを使って凹ませるのですが、なかなか思うような形にはなりませんでしたので、最終的に塗装で誤魔化したいと思います。
尚、エアクリーナーの天板部分については、パーツの合わせ目がかなり目立ちましたので、パテを使って修正を加えています。

これで車体後方のパーツの手直しも終了と思ったのですが、エアクリーナーから出ている配管の隙間を埋めたことによって、新たな問題が発生してしまいました。
エアクリーナーから出ている配管については、車体上部を取り付ける時に邪魔になるため上方に持ち上げられるように付け根部分が可動式になっているのですが、隙間を少なくしたことによってマフラーカバーに接触してしまい、配管が上を向かなくなってしまいました。

手直し前の状態では隙間も多く、配管の根元がグラグラの状態だったので上手くマフラーカバーをかわせていたということらしいです。残念なことにそこまでは読み切れていませんでした。

何か良い対処方法がないかと悩んだのですが、エアクリーナーを固定してしまうと車体上部を取り付けることが出来なくなってしまいますので、エアクリーナーを可動式に変更することで解決を図りました。可動式に変更と書くとまた何か改造するような感じですが、固定用のネジを2本から1本に減らしただけで、写真のようにエアクリーナーを傾けることが可能になりました。

何とか車体上部を取り付けることが可能になりましたので、吸気用およびエンジン側との接続用のパイプを加工して行きたいと思います。

こちらの写真は購入時の状態を再現したものになりますが、中央寄りにある吸気用のパイプは長過ぎますし、逆にエンジン側との接続用パイプは短過ぎてフランジまで届いていません。
組み立て時に吸気用のパイプが誤ってエンジン側に使われたのではないかと思いましたが、反対にしてみても長さが合いませんでしたので、当初から寸法が誤っているようです。また、使用されている材料は黒いビニル製のチューブで見た目にも良くありませんので、このあたりも何とかしたいと思います。

こちらの写真が長さを調節したパイプと新たに購入したメッシュチューブになります。
このメッシュチューブはエッチングパーツを購入した時に合わせて買っておいたものですが、ティーガーI 初期型用として販売されてはいるものの、良くある電線保護用のものと変わらないような製品で、太さを変えると長さが変化しますし、強度的にもそのままでは使い辛い感じでしたので、元々の黒いチューブに被せて使用してみることにしました。

ある程度の厚みがありますので黒いチューブに被せると太くなり過ぎるかとも思いましたが、スケール的には気にならないレベルのようです。

最後の写真が、元々の黒いチューブにメッシュチューブを被せた後、塗装まで済ませた状態になります。全体にサーフェイサーを吹いてからマットブラックの缶スプレーを使って塗装しています。

タミヤ製のプラモデルやラジコンには、実物と同じように布を編んだメッシュパイプが使用されているようですが、そちらも切断面のほつれ対策が難しいといった書き込みがありますので、とりあえずは見た目を含めて今回の組み合わせで良かったのではないでしょうか。
尚、メッシュチューブの貼り付けには瞬間接着剤を使用しましたが、手で持って作業を行うと離すことができなくなってしまいますので十分な注意が必要です。