車体前方の装備品については概ね手直し作業が完了しましたので、後方の作業に入って行きたいと思います。
チョット手間が掛かりそうなのが赤い丸印のところにある棒のようなモールドになります。名称も何に使用するものなのかも分かりませんが、他社のプラモデルや実車の写真を見ても右側にしかなく、このように左右両側にあるのはこのモデルだけのようです。
実際に両側に装備されていた車両が存在したのかもしれませんが、ここは他のメーカーのモデルや実車に合わせて余分なモールドは削り取ることにしました。
削るといってもこれだけの大きさになると容易ではありませんので、端の方から順にナイフを使って慎重に作業を進めました。
こちらの写真が削り終えた後の状態になります。エンジンの吸排気口部分のモールドを残しつつ綺麗に削り取る必要があるため、かなりの時間を要してしまいましたが何とか無事に作業を終えることが出来ました。
また、車体側面のデカールも貼り替える必要がありますので、作業のついでに剥がそうとしたのですが、接着力が思った以上に強く、ナイフやサンドペーパーを使ったために表面が傷だらけになってしまいました。この辺りは塗装の段階で手直しをしたいと思います。
続いての作業は側面装甲の手直しになります。サイドスカートとも呼ばれている部分ですが、実車の場合は左右に4枚、両側で計8枚の鉄板が取り付けられています。
このモデルでは、それぞれの鉄板が一体で成型されており、板と板との隙間は溝で表現されていますので、実車のように、この溝の部分に切れ目を入れて行きたいと思います。
ネット上で見つけた製作記事では、Pカッターを使用すると綺麗に切断できると書かれていたため試しに購入してみたのですが、刃の厚みがかなりあり、隙間が広くなってしまいますので、今回は工具箱の中で眠っていたピラニアソーを使用することにしました。
こちらの赤い丸印の箇所が切れ目を入れたところになりますが、思っていた以上に簡単かつ綺麗に仕上げることが出来ました。と書いてはみたのですが、切れ目は綺麗に出来たものの、あまりに調子良く切れるため勢い余って車体側まで切れ目が入ってしまった箇所がありますので、後ほどパテで埋めて修正したいと思います。
次の作業は吸排気口へのエッチングパーツの取り付けになります。
車体上部の後方にエンジンの吸排気口があり、ゴミや石などが入らないように金網が付いているのですが、これを表現するためにエッチングパーツを使用します。同様の製品が各社から販売されていますが、今回は入手しやすかったTaigen(タイゲン)製のものにしました。
タミヤ製のものと比較すると網目の表現などが省略されているのですが、以前にも書いたとおり、あまり細部に拘っても仕方がありませんので、エッチングパーツを使っているだけで十分ということで作業を進めたいと思います。
最後の写真がエッチングパーツを取り付けた状態になります。接着には先日購入した低粘度タイプの瞬間接着剤を使用しました。
接着剤を先に付けてしまうと位置を合わせるのが難しくなりますので、取り付ける位置を合わせたら、手で押さえながら瞬間接着剤を隙間に流し込むようにすると良いと思います。
低粘度タイプの場合、端の方に流し込んでもすぐに全体に広がりますので、指も一緒に接着しないように注意が必要です。今回も2度ほど経験してしまいました。
これで車体上部の作業については概ね終了したと思うのですが、後方右側にあるはずの消火器が省略されてしまっていますので、次回はここも何とかしたいと思っています。
消火器も金属製のパーツが販売されていますので、これを使用すれば早いのですが、ベンチレーターカバーと同様に、プラバンを使って何とか出来ないかと考えているところです。