砲塔内部には、主砲を発射した時に砲身を後座(リコイル)させるための機構や主砲の先端を発光させるための電源回路などが収められています。
砲塔内にもグレーの塗料が入り込んでいるものの車体側に比べると影響は少ない感じです。
一応、砲塔内部の各パーツを一旦取り外して付着した塗料の清掃を行いました。
砲塔上部の四角いハッチの中には主砲の発射機能をオフにするためのスイッチが入っているのですが、上部からそのままグレーの塗料が吹き付けられており、スイッチ内部にも塗料が入り込んでいましたのでシンナーを使って拭き取りました。
次に砲塔の外回りの作業に入りますが、最も問題なのがキューポラの向きになります。
キューポラというのは砲塔上部にある円筒形の部分のことで、戦車長が乗車する場所になります。
最初の写真を見て頂くと分かるようにハッチが右斜めやや後方に開くようになっているのですが、この向きが誤っており、実際には右斜め前方に開くのが正しい方向になります。
こちらの写真はキューポラを砲塔から取り外した状態になります。カッターナイフを使って接続箇所の切り離しを行いましたが、予想以上に接着が強固で、残念ながらキューポラの下部が一部破損してしまいました。
幸い破損した部分の破片はすべて回収することができましたので、各破片をジグソーパズルのように組み立てて、流し込みタイプの接着剤を使って固定しました。
こちらの写真はキューポラの向きを変更した後の状態になりますが、赤い線が元々の取り付け方向で、青い線が手直し後の正しい方向となっています。
向きがズレているといっても僅かなことですので、気にしなければ良いだけのことかもしれませんが、完成していた車体を一旦解体してまで進めている手直し作業ですので、この辺りは拘りを持って頑張りたいと思います。
尚、破損した箇所については何とか修復することができましたので、最終段階でパテとサーフェイサーを使って綺麗に仕上げる予定です。
四角いハッチの中のスイッチも、グレーで塗装されてしまっていましたが、清掃後は元通りの赤いスイッチになりました。