皆さんは、所ジョージさんの世田谷ベースという番組や雑誌をご存知でしょうか。
所ジョージさんといえば、車やバイク、ラジコン模型にフィギュア、雑貨やDIYなど非常に幅広い趣味をお持ちですが、その中の一つがラジコン戦車の製作です。
こちらの写真は2011年に発刊されたバックナンバーになりますが、この中に、中国のHengLong(ヘンロン)というメーカーの1/16サイズのラジコン戦車について製作記事が20ページ以上に亘って掲載されています。
ネット上でこの記事について紹介されている書き込みを発見し、まずはAmazonでこの本を調達してみました。
こちらがラジコン戦車について紹介されているページの一部になりますが、中国製ということもあって決して出来が良いとは言えないHengLong製の戦車をベースに、様々な加工や塗装などを施すことで、まるで別物のような車体に仕上げられています。
このサイズのラジコン戦車といえば日本ではタミヤ製が有名ですが、こちらの販売価格は安いものでも8~10万円ですので相当の出費が必要になってきます。
一方、HengLong製の戦車は2万円程度で購入することが可能であり、タミヤ製と同様にエンジンやマシンガンの音も出ますし、マフラーからの発煙装置まで備えていたりします。
同様とは書いてみたものの、そこは中国製、タミヤ製のような高い品質を求めてはいけません。
付属する送信機もおもちゃのようなレベルですし、車体の造り等もかなり雑な感じで、内部を覗いてみると少々ガッカリするような仕上がりになっています。
所さんも最初の頃はタミヤ製の製品を購入されていたようですが、このHengLong製の戦車は最初の出来が悪いため、完成した時の差が激しくて面白いのだそうです。
この言葉に刺激を受けた『たぬきおやじ』は、いろいろと悩んだ末にドイツのTorro(トロ)というメーカーのティーガーI 初期型を購入しました。こちらの写真が箱から出した状態になります。
なんだ中国製ではないのかと思われたかもしれませんが、このTorroの戦車のベースになっているのはHengLong製のもので、Taigen(タイゲン)というメーカーが金属製パーツの追加などカスタマイズ仕様に変更し、ドイツのTorroというメーカーが販売しているという、チョットややこしい製品になっています。
尚、流通経路について詳しい訳ではなく、勝手にそのように解釈しているだけですので、間違っている場合はご指摘を頂ければ幸いです。
さて、こちらの戦車ですが、前進や後進、左右旋回などの動きは勿論のこと、砲塔の回転や砲身の上下も遠隔から可能ですし、前照灯の発光の他、車両前方にあるマシンガンも発射音とともに先端が赤く点滅します。
また、主砲を発射すると発射音とともに先端が発光し、砲身が後座(リコイル)して車体が前後に揺れるようになっています。
送信機でスイッチを入れるとエンジンの起動音やアイドリング音も聞こえますし、後方のマフラーからは白い煙が出るようになっており、おもちゃとしては良く出来ているのではないでしょうか。
このままの状態でも動かして遊ぶだけなら特に問題のないレベルではありますが、模型として見た場合は気になる点が多々ありますので、これから徐々に手を加えて行きたいと考えています。
最終的には塗装の変更もしたいと思っていますが、その前に細部の加工や手直しが必要な箇所が山のようにありますので、一つずつ解決しながらその作業を楽しむこととし、まずは全体の解体作業から始めました。
こちらの写真が解体の状況になりますが、車体の内部にまで吹き付け塗装の塗料が大量に入り込んでいるようですので、各パーツの清掃作業から始める必要がありそうです。外からは見えないので放置しても問題ないものではありますが、ここはやはり拘りの部分ではないでしょうか。