ベースの地形が完成
台枠が完成したら、その上に地形のベースになるスタイロフォームを貼り合わせて線路を配置して行きます。また、同じようにスタイロフォームを使って山の骨組みを作ります。
写真では判りにくいですが、川の側面や上段の線路の築堤部分などをそれらしく削り出し、一応、これでベースとなる地形が完成しました。
この写真は線路や鉄橋などを設置してみて位置関係を最終的に確認しているところです。
手前の部分にデッキガーダー橋、続いてプレートガーダー橋、そしてトラス鉄橋と続けて設置しましたが、チョッと欲張り過ぎてしまった感じです。
トラス鉄橋が終わる辺りで下段の線路とクロスすることになるため、当初の計画ではここにもトンネルポータルを設置する予定でした。しかし実際には図面上で確認していた以上に接近してしまったためトンネルは諦めて厚さ5ミリのスチレンボードを使って雪崩防護壁風に仕上げてみました。
この写真では判り辛いため、完成した時点でまた改めてご紹介したいと思います。
2008年08月03日
山の稜線をつくる
写真の右奥に見えているのが山になる部分です。鉄道模型に限ったことではないものの、限られたスペースの中に山全体をつくることは難しいため、その一部を切り取った形で設置します。
前回の更新時点では山まで作る予定にしていたのですが、残念ながら稜線部分しか完成しませんでした。厚さ5.5ミリのシナベニヤ板を適当な形にカットした後、木工用ボンドを使ってL字形に固定しています。
この後は、手前の谷の部分とつながるように山の表面を製作して行く予定ですが、プラスターによる工作になるため、かなり先の作業になりそうです。
鉄道模型では山を作ってからトンネルを掘るのではなく、予めトンネル部分を製作し、その両端にトンネルポータルを設置してその上部を山で覆うという作業の流れになります。
この山の部分にも上段の線路が通過することになりますので、トンネルポータルを設置してから次の工作に進みたいと思います。
尚、他のトンネルについてもすべて同様の工作が必要になります。
2008年08月10日
トンネル内作業用の蓋をつくる
こちらの写真は山とは反対側のトンネル部分です。山の稜線と同じように側面をシナベニヤ板で塞いでいます。また、この側面にはトンネル内で脱線した時の復旧作業や線路の清掃ができるように蝶番を使用した蓋を設けました。
横幅2センチ程度の真鍮製の蝶番を使用し、ベニヤ板には2ミリのタッピングビスで固定しました。
この蓋の部分には取っ手を付けようと思っていたのですが、ホームセンターでは適当な大きさのものが見当たりませんでしたので、指が入る程度の穴を開けて対応することにしました。
これで万一の脱線時にもトンネル内に手を入れて復旧することが可能になります。勿論、前回ご紹介した山の部分にも同様の蓋を設けています。
こちらは最初の写真と同じ部分を反対側から撮影したものになります。下段の線路と上段の線路がここで交差することになりますので、ここにはトンネルを設置する予定です。
このままの状態ではまだ下段の線路が見えたままですので、トンネルの天井部分を作成し、その上に更に小さな山を築いたうえで上段の線路は切通しにする予定となっています。決まった図面などがある訳ではなく、完成後のイメージを考えながら適当に作り上げていくという感じです。
2008年08月10日
トンネルをつくる
上段の線路が交差する箇所に厚さは5ミリのスチレンボードを使って地面になる部分を作成しました。上段の地面はトンネル部分の天井にもなります。小さくて判りにくいですが、写真で白く見えているのがスチレンボードになります。
スチレンボードは高密度発泡スチロールの板の両面に紙が貼られたもので、厚さ5ミリや7ミリのものが1枚数百円程度でホームセンターや画材店などで入手できます。今回の購入品は1枚600円程度でしたが、最近は100円ショップでも販売されていますので、これを活用すればローコスト化も図れるのではないかと思います。
この写真は、スチレンボードの上に更に余ったスタイロフォームを重ね貼りして切通し部分の山を作ったものです。まだ適当に貼り付けただけの状態ですので、この後それらしい形に整形して行きたいと思います。
2008年08月15日
コントローラー群が完成
電車を走行させるために必要なコントローラー群が完成しました。
写真の左側がトミックス製のDU-202-CLで、実車と同様にマスコン用とブレーキ用の2ハンドルを備えたものになります。定価は25,000円と少々高価ではありましたが、通信販売で購入してしまいました。家族に内緒で注文したものの、配達時に宅配便で~す!という大きな声が聞こえてしまうのでダメですね。
中央は以前にご紹介した自作のコントローラーで、車両の走行の他、ポイントの操作機能も内蔵しています。右側にあるのはトミックス製のDU-2でもう10年以上も前に購入したものですが、こちらもDU-202-CLと同様に2ハンドルを備えています。
この3台のコントローラーを使用することにより3編成の列車を同時に走行させることができます。
レイアウトの完成は相当先になりそうな感じですので、活躍する日はかなり遠いと思われます。
ちなみにこの机が『たぬきおやじ』の工作スペースとなっています。
2008年08月16日
踏切りをつくる
上段にある駅前辺りから坂道を下って下段の線路を横断する道路を設ける予定ですが、この道路の作業に入る前に、踏切りの工作を先に終えてしまいたいと思います。
道路と線路が交差する部分は丁度カーブする位置にあたるため、現物合わせで加工する必要があります。線路の中央や両側にある踏み板は全てプラバンから切り出して整形したものになります。
厚さ1.2ミリのものを使用しました。また、道路になる部分はスチレンボードを使用しています。
こちらの写真は、仮に遮断機を置いて位置関係を確認しているところです。この遮断機はグリーンマックス製のキットを組み立てたものになりますが、各部品が非常に小さい上に黒と黄色の塗り分け部分が多くて塗装が大変でした。実際に警報音が鳴ったり、遮断機のバーが自動で動くようになっている製品も販売されていますが、非常に高価ですし、直線部分にしか設置出来ないなど制約も多いことから、今回は閉まった状態で我慢したいと思います。
最後の写真は、完成した踏み切り部分をレイアウト上に設置した状況になります。
川沿いの道路は、トンネルの手前にある踏切を横断して上り坂になり、上段の駅前へと続いているという設定です。現時点ではまだ踏切の前後にしか道路がなく、開通日については未定の状態となっています。
尚、左奥に見える切通し部分については、以前の更新時にはスタイロフォームを重ね貼りしただけの状態でしたが、カッターナイフで加工し、それらしい形にしてみました。これでトンネルの入口部分もそれらしくなったのではないでしょうか。
2008年08月17日
道路橋の製作
今回は道路橋を製作してみたいと思います。複線部分にある鉄橋の川下辺りに道路が無事に開通すれば設置する予定です。
赤く写っている橋桁部分はKATO製のプレートガーダー鉄橋を分解して切り出したものです。
欄干の部分は、グリーンマックス製のトンネルポータルから不要な落石防護柵を切り取ったものを廃物利用しており、2本を適当な長さにつないで使用しています。
路面や欄干の両端の部分などは厚さ1.2ミリのプラバンから切り出したものを使用しました。
欄干の両端にあるパーツは小さくて作業が大変でした。道路の幅は2台のバスが対向できることを目標に、現物合わせで決定しています。
道路幅を決定するために登場してもらったバスは、トーミーテック製のバスコレクション第11弾から、手前が西日本鉄道、奥側が京成バスの2台になります。
模型の世界では、異なる地域の路線バスが橋の上ですれ違うことも出来てしまいます。同じ場所で共存出来るというのは良いことですね。
尚、この写真の段階ではまだ未塗装の状態ですので、接着剤が固まるのを待って適当な色を塗って仕上げたいと思います。
2008年08月24日
雪崩防護柵の設置
前回ご紹介した道路橋については、路面や欄干の塗装が完了し、所定の位置に設置されました。
まだ橋の前後の道路が未完成のため、もうしばらく通行止めの状態が続きそうです。
以前にご紹介した上段の線路の鉄橋と交差する箇所を雪崩防護柵風に仕上げた部分ですが、今回の写真では鉄橋を取り外しているため、その状況をご確認頂けると思います。
この雪崩防護柵は、コンクリート製に見せるためグレーに塗装後、黒や茶色のパステルを使用して雨水などで汚れた感じに仕上げてみましたが、仕上がり状態を見るとチョッとやり過ぎてしまったようです。
また、奥に見えるこのレイアウトで一番大きな山も、骨格の部分が完成しましたので、これからは山の表面を仕上げて行きたいと思っています。
手前に見える川の部分もまだベニヤ板の地肌が見えたままなので、なんとかしないとダメですね。
2008年08月31日
バスのご紹介
今回は、進捗状況のご報告をお休みさせて頂いて『たぬきおやじ』が所有するバスをご紹介したいと思います。道路橋の製作時に一部をご紹介しましたが、写真の左側から順に、バスコレクション第10弾の伊那バスと伊予鉄道、第11弾の京成バス、京都市交通局、西日本鉄道の合計5台となっています。
皆さんにも大きさが判るようにパソコンのキーボードの前に整列してもらいましたが、1台500円以下という価格なのに細部まで本当に良く出来ていると思います。
メインは鉄道模型ですので、あくまでバスは脇役なんですが、安価ということもあって、ついついコレクションしたくなってしまいます。
2008年09月07日
試験走行
今回の写真は試験走行の模様になります。まだ全景をお見せ出来る段階ではありませんが、奥に見える山のベース作業や線路の施設作業など、基本部分の工作が完了しましたので、EF81に牽かれた7両編成のブルートレインに登場して頂き試験走行を行いました。
3種類の鉄橋をつないだため橋脚の高さを合わせるのに苦労しましたが、何とか無事に走行出来るようです。奥の山は、スタイロフォームで作成した骨組みに襖の張替え作業の時に余った裏紙を貼り付けることで山の形に整えました。
この後は、スタイロフォームなどが剥き出しになった部分にプラスター(石膏)を塗って、山の表面や地面などを仕上げて行きたいと思います。
手前に見えている川の部分も、川底に画用紙を貼ったところで作業が中断していますので、それらしく着色して川らしく見えるようにしたいと思います。
いよいよ次回からは各部の仕上げ作業に入ります。
2008年09月15日