レイアウトプランをつくる
製作場所が確保できたら、まず初めにやることは線路配置、レイアウトプランの検討です。
いろいろと試行錯誤の結果、今回は複数の列車の同時運転が可能になる図のようなプランに決定しました。水色の部分は川になる予定ですが、あくまでも予定のため今後の進捗に合わせて臨機応変に見直したいと思います。
少し欲張って上下2段に線路を配置しており、上段には複線のエンドレス(青い線路の部分)を、下段には単線のエンドレスに引込み線を(赤い線路の部分)加えたプランとしています。
エンドレスが合計3本となり同時に3編成の車両を運転することが可能になる見込みです。
上段と下段の線路が重なる部分はトンネルや鉄橋を設置することにより交差させる予定です。また下段の引込み線部分に島式のホームがある小さな駅を、上段には直線部分に対向式のホームが2面ある少し大型の駅を設置する予定です。
レイアウトの大きさは1,820ミリ×910ミリの定尺ベニヤ1枚分を予定していますが、再び家族から不満の声が聞こえてきそうな感じです。
2008年06月01日
入母屋2階建て商家の組み立て
レイアウトに配置する建物類のことをストラクチャーと呼びます。
こちらは製作中の入母屋2階建て商家です。10年以上も前に購入した組み立てキットになります。箱入りのまま押入れの中で眠っていたもので、まだまだ現役で活躍できそうです。
建物の正面部分のパーツは2種類あり、組み替えることで2棟の建物を組み立てることができます。
この写真は、とりあえず組み立ててみたという段階のもので、塗装もまだの状態ですが、完成後はレイアウトのどこかで活躍してくれると思います。
写真の奥に写っている車輪はラジコンヘリコプターの脚の部分です。鉄道模型の製作開始に伴い、こちらは別の場所でしばらくお休み頂くことになりそうです。
2008年06月15日
駅舎とホームの製作
レイアウト上段の複線部分に設置する予定の駅舎とホームになります。
とりあえず塗装まで完了した状態で、この後、ホーム上にベンチや駅名表示板、売店(Kiosk)などを設置してやれば完成になります。
駅舎やホームはレイアウト上に設置する建物の中でも大型のものであり、線路配置との関係を確認しておく必要があるため先に準備した方がよいと思います。
今後、レイアウト工作に並行してストラクチャーの製作も進めて行きたいと思っており、完成したものから順次ご紹介させて頂きます。製作期間は未定のため次回のご紹介がいつになるかは判りません。
2008年06月22日
ポイントコントローラーの製作
レイアウトの工作を始める前に、車両やポイントを制御するためのコントローラーを製作することにしました。もっと工作が進んだ後でも良かったのですが、線路を設置した後には試運転も必要になるため、この段階で製作しておくことにしたものです。
電車を走らせるための電源装置はパワーパックと呼ばれていますが、もう20年以上も前に購入したKATO製のものが眠っていましたので、その中身だけを活用します。
自作のケースにポイントのコントローラー等と一緒に収納することにしました。
こちらの写真は、パネル面に取り付けるパーツの穴開け作業が終わったところです。
ケースはアルミ製ですが、あまり大きなものは設置場所に困ると思い、電源トランスがギリギリ収納可能な大きさのものを購入したため、パネル面に設置するスイッチ類との干渉を避けるのに相当苦労しました。
何とか全てのパーツを収納することが出来たものの、こちらの写真のように、電圧制御用トランジスタの放熱器(アルミ板)を不思議な形に折り曲げて取り付けることになりました。
2008年06月29日
レイアウトベースの製作
いよいよレイアウトの製作に入って行きます。まずは線路を配置するためのベースとなるベニヤ板と、それを補強するための角材を購入してきました。
ベニヤ板の大きさは1,820ミリ×920ミリの定尺で、厚さが5.5ミリのものを使用しました。価格はホームセンターで1,500円程度です。また補強用には30ミリ×30ミリで長さが1,820ミリのホワイトパイン製の角材4本を使用しました。こちらは1本600円くらいでした。
角材は木工用ボンドと木ネジを使用してベニヤ板に固定して行きます。工作に使用する適当な大きさのスペースが確保できなかったため、仏壇のある和室を使用しています。畳の上でこんな作業をやっていいのかなという感じです。ご先祖さま本当にごめんなさい。
2008年07月12日
補強が完了したベニヤ板
こちらが角材による補強が完了したベニヤ板になります。購入した4本のうち2本はそのままの長さで横方向に使用し、残りの2本は半分の長さに切断して縦に4本設置することで目という字のような感じにしています。
今回は自分で角材を切断しましたが、ピラニアノコギリと呼ばれるものを使用すると比較的真っ直ぐ綺麗に切断することが可能です。
材料を購入する時にホームセンターのカットサービスを利用することも可能ですが、定尺のベニヤ板といっても数ミリの誤差があるため、測定してから切断寸法を決める必要があると思います。
この状態ではまだ強度的に不十分ですが、レイアウトを製作する時点ではこのベニヤ板の上にスタイロフォームと呼ばれる高密度発泡スチロール板を重ねて貼り付けることになるため、最終的には十分な強度が得られると思います。
スタイロフォームは建物の断熱などに使用されるものです。大きさは定尺のベニヤ板と同じ1,820ミリ×920ミリとなっており、厚さ20ミリや30ミリ、50ミリといったものがホームセンターなどで販売されています。
2008年07月19日
線路配置の検討
補強に使用した角材の木工用ボンドが十分に乾燥したところで、早速、線路を仮に配置して当初のプラン通り設置できるか検討します。
この写真は、上段の線路に設置する鉄橋が下段の線路と交差する部分の配置を検討しているところです。橋脚部分が線路の上に掛からないようにしなくてはなりませんが、この位置を動かすと全体的な線路の位置も変わるためベニヤ板から線路がはみ出してしまわないように注意が必要です。
写真の手前に写っているのは下段用の駅舎とホームになります。既製品のホームをそのまま使用するとベニヤ板からはみ出してしまうため今回は数センチカットして使用することにしました。
プラスチック製品を切断する時は田宮模型から発売されている工作用の小さい鋸を使用すると便利です。『たぬきおやじ』も長年この鋸を愛用しています。
2008年07月21日
線路の仮置き
補強が完了したベニヤ板の上にスタイロフォーム3枚を重ねて張り合わせ、下から1枚目に下段の線路を、3枚目に上段の線路を設置しました。
厚さ30ミリのものを2枚重ねると上段と下段の高低差は60ミリとなります。これで交差部分にトンネルを設置することも可能です。
こちらの写真は、完成後の地形を想定しながら中央の河川部分や鉄橋で立体交差する部分の大まかなカット作業が完了し、線路を仮置きして位置関係を確認しているところになります。
スタイロフォームはカッターナイフ等で簡単に切断することが出来ますが、切断時に出るゴミの処理が大変です。家族から批判を浴びないように掃除はこまめに実施したいと思います。
2008年08月01日
小物の工作
続いてはレイアウト製作に欠かせない小物の工作です。
狭いレイアウトでは河川の上流部分まで作りこむことができないため、ある雑誌の製作記事に紹介されていた暗渠方式を採用することにしました。
写真の上側に写っているのはトンネルポータルと呼ばれるものでトンネルの入口部分に使用するものです。今回はグリーンマックス製の単線用(非電化)ポータル2枚を使用します。
下半分と中央の接続部分を工作用鋸を使って切断した後、双方を接着して暗渠の入口部分を作成しました。完成品が写真の下側に写っているものです。
今回は石積み風ということで全体をつや消しのグレーで塗装しています。使用状況については河川部分が完成した時に改めてご紹介したいと思います。
2008年08月02日