インシュレーターを使ってみる

オーディオ

スピーカーの交換に続いてインシュレーターにまで手を出してしまいました。
インシュレーターは、スピーカーやアンプなどの振動による影響を低減するために使用するものですが、一般的にスピーカーの音質改善用として使用されることが多いと思います。

オーディオマニアの方々は、CDプレーヤーに振動が伝わると音質にも影響するとのことで、スピーカー以外の機器にも使用されるようですが、これらの機器の場合は影響といっても我々のような初心者に判断できるものではありませんし、最初から付いている脚だけで十分だと思いますので今回はスピーカーにのみ使用してみることにしました。

購入したのは、Audio-technica製のAT6089CKという製品になります。

この製品の場合、8個入りで2,000円程度ですが、高価なものになると1個が数千円から数万円という価格帯になってきますので、簡単にスピーカーの値段を超えてしまいます。

初めての使用でもありますし、高価なものを使ったからといってその違いが聴き分けられる訳ではありませんので、まずはこの程度の製品で十分だと思います。
安価なAudio-technica製のものでも、大きさや材質によって数種類の製品が販売されているのですが、今回は真鍮とコルクの2層構造のものを選択しました。

先日ご紹介したスピーカーケーブルもそうですが、高価な製品に交換してみてもその効果はなかなか分からないもので、素人的な判断としては気分的な面が大きいのではと思っていたのですが少なくともインシュレーターについては劇的な変化はないものの、何となくその違いが感じられる気がします。

実はこのインシュレーターを購入する前に、手元にあったものをいくつか試してみました。使用する材質によって確かに音質が変化します。
まずは写真の左側から10円硬貨です。
昔から硬貨をスピーカーの下に入れると音が引き締まると言われており、使ってみるともやっとした感じが取れたような印象を受けます。
次は丸く加工した木材になります。100円ショップなどで工作用の材料として販売されているものです。残念ながら10円硬貨ほどに違いは分かりませんでした。
最後がコルクの板から円形に切り出したものです。
鉄道模型用の材料として買ってあったものをカッターナイフで加工してみましたが、これを使用すると低音側が強調される感じになるものの、全体的にもやっとした感じが増してしまい即座に却下となりました。

難しい理屈は分かりませんが、硬い材質を使用すると高音側が強調されてスッキリした感じに、柔らかい材質を使用すると低音側が強調されるようです。
ということで、10円硬貨でも十分だったのですが、今回は見た目も重視してAudio-technica製のものに落ち着きました。コルクが使用されており低音が強調される側ではないのかと思われるかもしれませんが、かなり硬いコルクが使われており、同社の製品ではフェルトを使用したものが低音強調側になるようです。

次はオーディオボードのご紹介です。
スピーカーの下に敷いて使用するものですが、硬い木材を使用したものや御影石、大理石といった石材を使用したものなど、多くの製品が販売されていますが、これもオーディオ用となると非常に高価で、ホームセンターで売られている庭園用や床材のタイルなどと変わらないようなものでも、1枚あたり数千円から何万円もするものまであります。

今回はホームセンターで売られているレベルのもので済まそうと思っていたのですが、オークションサイトのヤフオク!を見ていたら、人工の大理石を使った製品を安価で出品されている方がありましたので、そちらを試させて頂くことにしました。
価格は2枚で1,980円、送料がレターパックで510円でした。

この他にも、黒っぽいものや砂粒が入った感じのものなど、いくつか種類があったのですが、今回はオフホワイトのシンプルなものを選定しました。ちなみに大きさは300×220ミリで厚さが10ミリになっています。

こちらの写真がインシュレータとオーディオボードをスピーカーの下に設置した状態になります。
インシュレータについては、4点支持といって四隅に使用するパターンの他に、前に2個と後ろに1個を使用することで3点支持とするパターンや、逆に前を1個にするパターンがあるようですが、今回は8個入りの製品ということもあり、左右とも4点支持で使っています。

音質の変化については、いろいろと試している間に比較ができなくなってしまいましたが、コルクを使った時のような低音のもやっとした感じはなくなりましたので、10円硬貨と同じような印象ではないかと思います。

スピーカーを買った時にもオーディオの世界は恐ろしいと書きましたが、どうも中毒性が相当に強いようで、もっと良い音が出るのではないかという思いがどんどん強くなり、ほとんど効果が認められないようなものにまで投資してしまうようです。

これまでの購入品の一つひとつは大した金額ではありませんが、合計するとかなりの金額になってきましたので、ハード面への投資については一旦この辺りで終止符を打っておきたいと思います。