ミライにアイコムのIC-2730Bを取り付けました

暇つぶし

先日、自宅用の無線機としてIC-9700を購入することが出来ましたので、これまで固定機の代用として使ってきたアイコムのIC-2730Bミライに取り付けました。

ハンディトランシーバーの時のようにアンテナからの同軸ケーブルを引き込んで、後はシガレットライターケーブルを接続したら作業終了という訳には行かないため、それなりに手間の掛かる作業になりました。

では、まずは無線機本体の設置場所の確認から始めて行きます。昭和や平成初期の頃は無線機本体とコントロールパネルが分離できるような機種は無かったと思いますので、助手席にあるグローブボックスの下などに吊り下げていたように思うのですが、ここだと見た目があまり良くありませんし、乗降時に邪魔にもなりますので、今回は助手席シートの下に設置することにしました。

決して広いスペースではありませんが、こちらの写真の温風吹き出し口の前方あたりに収まりそうな感じです。さすがに床面にネジ穴を開けて固定することは出来ませんので、無線機本体の底面に面ファスナーを貼り付けてカーペットに固定出来ればと思っています。

無線機本体の設置場所が決まりましたので、続いてはコントローラーと無線機本体を接続するためのケーブルを敷設して行きます。

センターコンソールボックス側は事前にコントローラー取付台の製作を行った時に穴開け作業まで済ませていますので、ここからコントローラーケーブルを床面に向かって通すだけです。

パワーシートやシートヒーターなどの配線が床面から出ていますので、その穴からカーペットの下を通してセンターコンソールボックスの中まで配線するつもりでいたのですが、どう頑張ってみてもいつも使っている黄色い配線通しワイヤーがセンタートンネルの立ち上がり部分に当たってしまって入ってくれませんでしたので、諦めてカーペットの上を通すことになりました。

作業中はシートを一番前の位置にしているためケーブルが目立ちますが、通常の位置であれば座面との隙間に隠れて見えませんので、とりあえずこの状態で使用することにしたいと思います。センターコンソールボックスを完全に取り外せば通すことも可能かもしれませんが、分解範囲がかなり広くなりますので作業中の破損等のリスクを避けることにしました。

センターコンソールボックス内にコントローラーを取り付けた状況がこちらです。コントローラー取付台を製作した時点で十分確認してあったはずなのですが、実際に取り付け作業を行ってみると裏側からコントローラーケーブルのコネクタを差し込むのが難しく、また、コントローラーのネジ止め作業にもかなりの時間を要してしまいました。なかなか思っていたようには進みません。

続いては電源ケーブルの引き込み作業になります。無線機側に接続するためのコネクタはある程度の大きさがありますし、バッテリー側にはヒューズホルダーがあるため、トランクルームから車内への引き込み時にグロメットが取り付けられた穴を通せるかがポイントになります。

確認の結果、コネクタ部分もヒューズホルダーも通せるだけの穴のサイズがあることは分かりましたが、グロメットに開けた穴にヒューズホルダーを通すのは大変そうでしたので、コネクタ部分をグロメットに先に通した後、トランクルーム側から車内に向かって引き込むことにしました。 

以前、同軸ケーブルを引き込んだ時は後部座席の座面と背もたれの双方を取り外して作業を行っていますが、背もたれ部分の取り外しや取り付け作業は相当面倒だったという記憶が残っていましたので、今回は手抜きをして座面だけを取り外し、既に引き込んである同軸ケーブルを引き戻した後に電源ケーブルをテープで固定して一緒に車内へ引き込むつもりでいました。

しかしながら、前回の作業時の写真を事前に確認してみたところ、背もたれを固定している金具が邪魔になりますし、背もたれ内部にはベンチレーター用のファンなどがあり、無理に電源ケーブルを通せば傷つく恐れがありますし、最悪の場合、金属部分で短絡や地絡が発生して発火の可能性もゼロではありませんので、素直に背もたれも外してから作業を行うことになりました。ここで少々手間が掛かっても安全が最優先です。

電源ケーブルが車内側に引き込めたところで、続いては同軸ケーブルと共に助手席の座面の下まで引き込む作業を行います。

こちらの写真は後部座席のサイドシル(敷居)部分になります。ここのカバーを外してケーブルを内側に入れようと思ったのですが、カバーとカーペットとの隙間を広げながら押し込んだら簡単に入りましたので、後方側だけ少し浮かして確実に中に入っていることを確認しました。

こちらは助手席のサイドシル部分になります。ここもカバーとカーペットとの隙間に押し込むだけでも良かったのですが、センターピラーカバーの内部にケーブルが上手く収まっているか確認しておきたかったのと、ここから座面の下まではカーペットの下を通すつもりでいましたので、カバーを外して作業を行うことにしたものです。

残念ながら内部を見てみると、助手席のパワーシートやシートヒーターなどの配線はここからではなく別の場所から配線されているようで、カーペットの下にケーブルを通せるような貫通部がありませんので、こちらもコントローラーケーブルと同様にカーペットの上を通すことにしました。

同軸ケーブルは黒くて目立ちませんが、赤と黒の電源ケーブルは気になりますので、表面に黒色の不織布テープ巻いて目立たないようにした後、助手席のレールの下に通してやりました。

尚、サイドシル部分のカバーは緑色のパーツに差し込んであるだけですので、カバーとカーペットの隙間に車用の内装剥がしを入れて持ち上げれば比較的簡単に外れてくれます。カバーを元に戻す時はパチンと音がするまで押し込むだけです。

車内側の作業が終わったら、トランクルーム内で電源ケーブルを接続します。こちらも事前の作業でリレーの追加などを済ませていますので、アース側を固定してギボシ端子を繋げば完了です。

この写真を撮影した時はアース側(緑色)の端子を手前側に向けて固定していますが、この後ここにカバーを取り付けようとしたところ、黒いマイナス側のケーブルがカバーと干渉して上手く取り付けられませんでしたので、奥側に向けて引き出すように向きを変更してやりました。

以上でコントローラーケーブルと電源ケーブルや同軸ケーブルの配線作業は終了ですので、無線機本体を助手席の下に取り付けます。かなり作業がやり辛い場所ではありますが、なかなかピッタリと収まってくれた感じです。

万一の事故時などに無線機本体がシートの下から飛び出してこないように固定用のブラケットなどが床面にネジ止め出来れば良いのですが、どう頑張っても固定用のネジ穴を開けることは出来ないため、当初の予定どおり面ファスナーで固定することになりました。面ファスナー裏面の接着力はかなり強力で、剥がす時に無線機本体の塗装が心配になるくらいですし、床面への固定についてもそれなりに強度がある感じで、エアバックが作動するほどの衝撃が加わらなければ大丈夫なのではないでしょうか。ここは完全に自己責任になってしまいます。

無線機本体の固定に使ったのがこちらの写真の面ファスナーになります。一般的にはオス側とメス側がセットで販売されていますが、こちらはエーモンが販売している自動車用のパーツで、オス側のみの商品となっています。メス側は車内のフロアカーペットをそのまま使う感じです。

サイズは90ミリ✕150ミリです。無線機本体は幅150ミリ、奥行き151ミリですので、底面にある通気口を塞がないように少しだけカットして貼り付けました。価格はAmazonで362円です。

これでコントローラーと無線機本体の取り付け作業が全て終了しましたので、最後にバッテリー側のプラス端子を接続します。

こちらも事前の作業で準備を済ませていたものですので、プラス端子のボルトを外して無線機用のケーブルを接続してやりました。本当は作業中の短絡事故を防止するためにバッテリーのマイナス端子を外してから作業を行った方が良いのですが、補機電源が停止したことで車両側にどのような影響が出るのか分かりませんでしたので、今回は周辺を養生して慎重に作業を行いました。

事前に準備していた電源回路も問題なく動作してくれて、スタートボタンを押したらアクセサリー電源によってリレーが動作し、無線機が使える状態になりました。降車時もスタートボタンを押してアクセサリー電源が切れると無線機の電源も自動的に切れてくれますので、もし電源を切り忘れていてもバッテリー消費が続くことはありません。

これでIC-2730Bもモービル機としての本来の姿で使用出来るようになりました。移動中に交信を楽しむ機会が多い訳ではありませんが、これまで使用していたハンディトランシーバーに比べれば使い勝手も良くなりましたので、安全運転に十分注意しながら使って行きたいと思います。

尚、取り付けた無線機の送信出力は20ワットとそれほど大きくありませんし、同軸ケーブルや電源ケーブルも他の配線類に出来るだけ重ならない場所を選んで引き込んでいますが、絶対に車両側に影響が出ないという保証はありませんので、しばらくは警告灯やメーター表示などに注意しながら走行するように努めたいと思います。