夏の暑さで枯れてしまったタマリュウ(玉竜)の代わりに庭の一部にスナゴケを貼ったのは昨年の秋のことになります。
この冬の寒さや積雪に対しては特に問題などはなく、後は夏の猛暑や乾燥に耐えられるのかが心配なところではありますが、やはり苔を貼った庭は和風な感じが高まって良いものでしたので、今回は松の木の周辺にも範囲を広げてみることにしました。

昨年の作業時もメルカリで安く販売されていたスナゴケを購入するつもりだったのですが、注文の時点で全て売り切れでしたので、Yahoo!オークションで同等品を落札することになりました。
落札品は51センチ×34センチのトレー10枚分の量で送料込み6,150円でした。今回はメルカリでの購入で、50センチ×30センチのトレー20枚分の量が入って送料込み10,000円です。
メルカリでの購入の場合、商品を注文してから発送、到着までに数日を要することが多いと思っていたのですが、今回は注文したその日に発送をして頂き、翌日の夕方には自宅に届きました。

昨年は事前の準備が不足しており、手元にあった鹿沼土を全体に薄く敷いてからスナゴケを貼ったのですが、今回は同じ失敗をしないように、スナゴケの発送を確認した後、近所のコメリで小粒の鹿沼土1袋と赤玉土2袋を購入してきました。
それぞれ1袋ずつ購入するつもりで出掛けたのですが、よりどり3袋で930円になるとのことでしたので、赤玉土を2袋にしてみました。ちなみに単品だと1袋348円だったと思います。

今回の作業でスナゴケを貼るのはこの松の木の周辺になります。ここにも以前はタマリュウが植えてあったのですが、一昨年の秋に撤去作業が終わっています。
また、この写真では分かり辛いのですが、松の木の幹の周囲が少し緑色になっている部分は撒き苔をしてあったところです。昨年の作業で使用したスナゴケの箱の中に小さくて貼れない苔が残っていましたので、それを粉状にして散布しておいたものです。

こちらの写真が撒き苔をした場所です。撒いてから半年以上が経過してかなり成長してきてはいるのですが、全体に広がるのはまだまだ先のことになりそうですので、今回の作業で一旦撤去した後に別の場所に移して成長を待つことにしたいと思います。

松の木の周辺には雑草が生えてきていましたし、雨で土が流されてしまっている箇所もありましたので、除草作業を行った後に整地を行い、そこに鹿沼土と赤玉土を混ぜ合わせたものを全体に敷いています。尚、左半分は苔を貼るために水を撒きましたので色が違って見えるかと思います。

ここから先は届いたスナゴケを箱から取り出してひたすら貼り付けて行くだけです。造園用として育成されたものではないためシート状になっている訳ではなく、またスナゴケの場合は手で持っただけですぐにバラバラになってしまうため大小様々な大きさのスナゴケを形を合わせながら貼って行くのはなかなか面倒で、シート1枚分を貼るだけでもそれなりに時間が掛かってしまいます。

ここの除草作業を初めたのが9時15分頃だったと思いますが、途中の休憩や昼食を挟んで全て貼り終えた頃には15時30分を過ぎており、かなりの時間を費やしてしまいました。
貼った苔と苔の間にはどうしても隙間が出来てしまいますので、昨年の作業時は小さくなって貼れないようなスナゴケを追加したのですが、そこまでやらなくても数ヶ月もすると苔が成長して隙間が無くなってくることが分かりましたので、今回はこのまま自然に任せたいと思います。

こちらの写真は別の角度から撮影したものです。左手奥に写っているのが昨年の作業でスナゴケを貼ったところになりますが、今回の作業で苔が貼られた範囲が広がって雰囲気も良くなってきたのではないでしょうか。

松の木周辺のスナゴケを貼り終えた後は、こちらの写真の奥側にあるツツジの刈り込み作業に着手するつもりでいたのですが、これまでに使用したスナゴケは14シート分程度でしたので、余らせておくのも勿体ないですし、このまま放置していると箱の中で蒸れたり、逆に乾燥して枯れたりしてしまいますので、蘇鉄の周辺にもスナゴケを貼ってみることにしました。

この蘇鉄の周辺は春頃の池作りの時に石の配置などを見直した場所になります。ここも苔を貼った築山にするつもりで作業は行ったものの、思い付きのような感じで進めたため、とりあえず自宅横の側溝沿いに自生していた苔を採って貼っていました。
自生していた苔のため品種も分かりませんが、上手く成長すれば勝手に広がってくると思っていたものの、環境が合わないのか色もあまり綺麗ではありませんので、この苔は信楽焼のたぬきの裏側などに移動させた後、ここに残っているスナゴケを貼りたいと思います。

この写真は先ほどの蘇鉄を別の位置から撮影したものです。ここに貼ってある苔は築山作りを進めている場所に自生していたものです。まだ苔を見分けるほどの知識は無いものの、色や形などからスナゴケではないかと思っているのですが、現時点では土の表面が薄っすらと緑色に変わってきた段階ですので、別の場所に移した後、ここにも購入したスナゴケを貼ることにしました。

全てのスナゴケを貼り終えた状況がこちらの写真になります。残念ながら左手奥まで貼り切るだけの量は残っていませんでしたので、ここは撒き苔で対応する予定です。

こちらが信楽焼のたぬきが置いてある方側から撮影したものです。作業前の土の表面が見えたままの時に比べればかなり雰囲気が良くなったと勝手に満足しています。
以前は信楽焼のたぬきも大きいものが1体だけでしたが、妻からの提案で玄関土間に置いていた2体の小さな信楽焼のたぬきも一緒に並べることにしましたので、これまでに比べれば賑やかになったのではないでしょうか。

このバケツの中に入っているのは、小さくて貼ることが出来なかったスナゴケを集めたものになります。今回はシート20枚分ですのでそれなりの量になりました。
昨年の作業時と同様に撒き苔として活用したいと思いますので、大きなゴミを取り除いた後、ここに赤玉土と芝生用の目土(砂)を混ぜて苔を生やしたい場所に散布します。

こちらの写真が撒き苔をした場所になります。池作りの作業に合わせて誕生した小さな築山になるのですが、ここに植えたサツキや左側にあるツツジが大きくなれば土の部分はあまり見えなくなると思いますので、並べた石の縁あたりにスナゴケが生えてくることを期待しています。
後は蘇鉄の奥のスナゴケが足りなかった箇所にも撒き苔を行いました。昨年の適当に撒いた苔でもそれなりに成長しましたので、数年もすればある程度は生えてくるのではないかと思います。
ツツジやサツキの刈り込み剪定が終了するまで作業を中断している築山作りも、他の樹木の剪定が終了する秋頃にはある程度の形が見えてくると思いますので、また状況を見て苔を貼る作業を検討したいと思っております。