前回は池になる部分の周囲に石を並べる作業とそれに伴う周辺の手直しが概ね終了したところまでご紹介しましたので、今回は作った池の中にある土や砂利の搬出作業を進めて行きます。

池の深さは最初に石橋を仮組みした時点で確定しており、橋の下にある切石の高さよりも深くすることは出来ませんので、この御影石の切石を基準にして土や砂利を順に撤去して行きます。
まずは仮組み状態だった石橋を周辺の空いたスペースに移動させた後、切石の周囲にある土や砂利を撤去します。この写真を良く見ると橋の中央付近だけ少し下がっている感じでしたので、石橋を元の状態に戻すタイミングで中央にある切石(橋脚)を少しだけ嵩上げしてやりました。

こちらの写真が石橋の下になる部分と周辺にある土や砂利を搬出し終えた状況です。池にしようと考えている全体の面積からすればその範囲は僅かなものですが、これだけの量を搬出するだけでもそれなりに大変でしたので、全ての土や砂利となると2~3日の作業では済みそうにありません。
この石橋に使用している御影石は見た目はそれほど大きくはないものの、持ち上げてみるとかなりの重量があり、両手で抱えても運搬するのは容易ではないため、初日の作業はこの段階で力尽きたという感じです。尚、中央の切石の嵩上げも無事に終えて石橋も水平になりました。

翌日は石橋よりも手前側の池から土や砂利の撤去をスタートさせました。これまでは砂利を敷いて園路にしていたところですので十分に踏み固められています。まずはツルハシを使って掘り返した後、柔らかくなった部分から順にシャベルで篩(ふるい)の中に土や砂利を移してやります。

こちらの写真は土や砂利を篩の中に入れた状況です。作業を始める前は表面に敷砂利が残っていてその下は土がメインだと考えていたのですが、実際に掘り返してみると土の中に砂利が入り込んでいるというよりも、土が混じり込んだ砂利という感じでしたので、篩を使って分離する作業は想像していた以上に手間を要することが分かりました。
一度に多くの量を篩の中に入れてしまうと大変ですので、写真に写っているレベルの量を少しずつ分離して行くことになりますので、何度も何度も同じ作業をひたすら繰り返します。

これは感覚的なものですが1時間ほど頑張っても40センチ程度しか進みませんので、この日はここまで進んだとろろで作業終了としました。何とか石橋から手前側だけでも済ませようと頑張ったのですが、体力面のことは勿論のこと、同じことばかりを続けていると嫌になってしまうというのが正直な理由かと思います。

池から土や砂利を搬出する作業ばかりを続けていると飽きてしまいますので、次の日の朝はこちらの写真の前回の作業で花壇にした箇所の見直しから始めました。
とりあえず池作りで余った石を使って花壇のようなものは作ってみたものの、ここはツツジの北側であまり日当たりも良くありません。植える花について妻とも相談してみましたが、適当なものが見当たらないということで、僅か数日でしたが花壇としての利用は取り止めることにしました。

とりあえず見直してみた後の状況がこちらの写真になります。花壇の周囲に並べていた石は配置を変更して円を描くように並べています。中には土を追加して小さな築山を作り、その上に余った石を配置して景石風にしてみました。その横の小さなサツキは別の場所から移植したものです。
この写真の右上奥は今後の作業で築山に変わっていく予定ですので、最終的にその築山がこちら側まで延びてきているというイメージに仕上げたいというのが現時点での構想です。また数日後には変更されているかもしれませんが、今回はこれで見直し作業終了とします。

引き続き池の中から土や砂利を搬出する作業を進めます。こちらの写真はようやく石橋の手前側の撤去作業を終えた状況です。
池の周りに並べている石は池の底面になる位置を頭の中でイメージしながら作業を進めたものですので、特に深さの測定などはしていなかったのですが、高過ぎたり低過ぎたりする石は無く、概ね水平に並べられていたようです。ご覧のように土や砂利が無くなってスッキリとしました。

この写真は石橋の反対側から撮影したものです。石橋の向こう側は作業が終わりましたので、続いてはこちら側の土や砂利も撤去して行きます。
途中で別の作業もしているため土や砂利の撤去に専念している訳ではありませんが、ここまで来るのに4~5日は要していますので、完了までにまだ数日は掛かる感じです。

石橋の手前側はどの石も高さ(深さ)に問題は無かったのですが、こちら側はここまで作業を進めたところで写真の赤い丸印の辺りだけ他よりも石が深く埋まっていることに気付きました。
ここだけ深くても問題は無いのですが、地面の中に埋まっていても見えませんので、この周辺だけ石の下に土を追加して並べ直しました。隣同士で石の形を合わせながら並べているため、一つだけ動かすというのは難しく結局は隣接する石も含めて位置や高さの微調整が必要になりました。

最後の写真が全ての土や砂利の撤去を終えた状況になります。この状態になるまでにかなりの日数を要してしまいましたが、これでようやく搬出作業もすべて終了です。尚、石橋の奥側(左側)の池の中央付近には島に見立てて石も配置してみました。
この後は池の中に化粧砂利を敷き詰めたいと考えていますが、現時点では水平になるように地均しをしているものの、まだ土が柔らかい部分もあって何度か雨が降ると凹みなども生じてくると思いますので、この状態で1週間から10日程度は放置して、その後に砂利を入れたいと思います。
これだけの面積になると化粧砂利の量もそれなりに必要になると思いますので、近隣のホームセンターを巡って安価な砂利が調達出来るようにしたいと考えています。