今月の初め、今年の庭仕事について模索中の作業内容をご紹介しました。予定通り園路の廃止からスタートさせたものの、やり始めてみると一つの作業だけを先行して進めることが難しいということが分かりましたので、現在はいろいろな作業を並行して行っています。

こちらは以前にもご紹介した写真になります。この赤いラインから奥側の園路を廃止にして築山に変更するというものですが、いきなり山作りには進めないため、手前側から左手方向に進む園路の手直し作業から始めることになりました。

まだまだ作業途中ではありますが、園路の両側に並べてあった石を撤去しながら、前方に向かっていた園路を廃止にして、左手方向への園路がメインになるように石を並べ直して行きます。
作業前は左手に分岐するようなイメージでそこにコンクリートの平板を並べていたのですが、この平板は撤去して、そこに階段状になるように小さ目の石を並べてみました。
このままもう少し作業を先に進めても良かったのですが、ここから撤去して不要になった石は別の場所で活用しようと考えているものの、一旦はどこかに仮置きする必要がありますし、活用先での石の配置なども考慮しないと無駄な運搬(移動)作業が増えるだけですので、仕上がり状態を頭の中でイメージしながら、他の場所の作業も平行して進めて行きます。

まずはスイリュウヒバの周囲に並べていた縁石の入れ替え作業に着手します。この御影石の縁石は庭造りを始めたばかりの頃に購入したもので、2023年9月に並べ直し作業を行ったばかりではあるのですが、この場所にこれだけ太い縁石を使う必要もないため、別の場所で活用することにしたいと考えています。
この写真の右端に写っているのが新たに購入した縁石などの石材になります。既設よりもサイズが小さい(細い)御影石になりますが、こういった石材も価格が年々上昇していますし、品質面でも表面の仕上げがかなり悪くなっているという印象です。

こちらの写真は既設の縁石などを撤去した後、今回購入した石材を並べてみた状況です。まだ作業の途中段階ですので、完成形については後日改めてご紹介出来ればと思います。

続いては、最初に書いた園路の廃止と同じように、模索中の作業内容としてご紹介していた池への変更を考えている場所になります。
この写真の赤いラインから奥側を池に変更した場合、その右側の園路や手前の石段も手直しが必要になってきますので、この辺りにある敷砂利や石の撤去作業も合わせて進めて行きます。

この写真は2024年6月にタマリュウの撤去や仕切り板の追加を行った時のものです。この赤い丸印のことろにある石段は2023年3月にこの周辺の手直しを行った時に新たに設置したものになるのですが、このままでは廃止する園路側に向かうように曲がっていますので、まずはこの石段の向きを真っ直ぐになるように変更してやります。

こちらの写真が石段の向きを変更した後の状況です。この作業に伴って進行方向にある蘇鉄の周辺に並べていた石も撤去していて、その一部は石段の左側に流用しました。
この蘇鉄周辺や信楽焼のたぬきの周りは全体を囲むように石を並べていたのですが、今回の作業に合わせて一部を残して撤去する予定で、その石は池作りに活用したいと考えています。現時点ではまだ作業状況をご紹介出来るレベルには達していませんので、もう少し作業が進んでからその結果を改めてご報告させて頂きます。

こちらの写真が砂利敷だった園路を廃止して池への変更作業を進めている状況です。池の形や大きさが具体的にイメージ出来ている訳ではありませんので、あちこちで撤去した石をここに運び込んで並べ方などを検討中です。
池が完成しても中に水を張るつもりはありませんので、並べる石同士が密着していなくても問題はないものの、ある程度は形が合っていないと大きな隙間が出来て見た目も変ですので、それぞれの石の形や大きさに合わせて組み合わせ方を考えて行きたいと思います。
先ほどご紹介したスイリュウヒバの周囲から撤去した御影石の縁石は、この写真の中央やや左上に運び込んでいて、池に架かる石橋として活用が出来ないかと考えているのですが、石の重量もそれなりにあって動かすのも大変ですし、イメージ通りには行かない可能性もありますので、こちらも形が見え始めてきた頃に改めてご紹介させて頂きたいと思います。

作業箇所があちこちに飛んでいて大変申し訳ありませんが、最後にご紹介するのがこちらの蘇鉄の撤去作業になります。
こちらの写真は2024年5月に土留めブロックとフェンスの設置工事が終了した時のものになるのですが、この蘇鉄はまだ土留めブロックなどの設置予定が全く無かった荒れ地の状態の時点で植えてあったものです。工事の途中で手前に植えていたサツキは移植を済ませていたものの、この蘇鉄についてはそのまま放置していました。
こちらの蘇鉄の親は先ほどご紹介した石段の先に植えてある蘇鉄になります。毎年、根元に多くの子株が出てきますので、その一部を切り取って荒れ地の状態だったこの場所に植えてあったものがここまで大きくなったのですが、既に葉の先がお隣さんの敷地に侵入を始めています。可愛そうな思いもあったのですが、これ以上大きくなる前に撤去という判断に至りました。

大きく伸びていた葉の部分を先に切り取った後、地中深くにある根の部分をスコップやツルハシを使って切断しながら掘り起こしました。
この場所に植えてからまだそれほど長い年月は経過していないと思うのですが、思っていた以上に根が広がっていて成長の早さに驚かされます。

残念ながら地中に残った根を完全に取り除くことは出来ませんでしたので、再び芽が出てこないように除草剤を散布してから土を埋め戻しました。切り取った葉や幹の部分はまだこの場所に置いたままになっていますので、確実に枯れてから築山にする予定の場所に運搬したいと思います。
ここ数日は雨の日が多く、気温も低くて冬に後戻りしたような天候が続いていますが、春分の日を過ぎたあたりから暖かくなってくるようです。作業に着手する前に想定していた手順からは大きくズレてきていますが、作業後のイメージもある程度は固まってきましたので、それに向かって各所の作業を並行して進めて行きたいと思います。