夏の猛暑で枯れたタマリュウをスナゴケに変更してみました

庭造り

今年の夏は本当に暑くて、9月に入ってからも真夏かと思うような日が多くありましたが、10月になってからは暑さも和らぎ、ようやく秋らしい気候になってきた感じです。

こちらは昨年の夏の終わりに広がり過ぎてしまったタマリュウ(玉竜)の撤去作業と庭石の配置の見直しを行なった箇所になりますが、ご覧のように今年の夏の猛暑の影響によりタマリュウが一部を残して枯れた状態になってしまいました。

昨年の夏も暑かったため部分的に葉が茶色くなった箇所はあったのですが、これほど広範囲に枯れたのは今回が初めての経験です。

こちらも同じような状況で、半分以上の葉が枯れてしまっています。タマリュウは生命力が強いため一部が枯れてしまってもまたしばらくすると復活してくるとは思うのですが、広がり過ぎて困るため昨年から順次撤去を進めていましたので、この機会にここも撤去することにしました。

葉は完全に枯れた状態になっていましたので今回は撤去も楽なのかと思っていたのですが、根の方はまだまだシッカリとしていて、それなりに手間と時間の掛かる作業になってしまいました。

こちらもタマリュウの撤去を終えてスッキリとした感じになりました。尚、今回の作業に合わせて赤い丸印のところにある石の配置も少し見直しています。以前は玄関側の切石から少し離れた位置にあったのですが、雨になるとこの隙間から砂利の方側に土が流れ出してしまいますので、隙間が出来ないように石の角度を変えて配置してみました。

ここもタマリュウの撤去に合わせて築山の形を少し変更しましたので、赤い丸印のところにある石の配置も見直してみました。手前にある石は作業前と良く見比べないと違いが分からないかと思いますが、築山の中央にある方の石は奥側の砂利の上からこの高さまで引き上げています。

写真では築山の高さが分からないのですが、石の重さが40~50キロ程度ありますので、この位置まで持ち上げるのは一苦労です。相当の体力を消耗してしまいました。

ところが、先ほどの写真の角度では特に違和感を感じなかったのですが、この方向から見てみると石の大きさと築山とのバランスが悪く、何となく不安定に見えますので、苦労をしてここまで移動させた石ですが、改めて配置を見直すことにしました。

こちらが石を移動させた後の状況になります。位置を少し右側に動かしただけですが、高さも低くなりましたので、以前の状態に比べれば安定感も出たのではないでしょうか。

反対側からも撮影してみました。石の場所が築山の中央付近から右側にシフトしていますが、ここから見ても違和感は無いかと思いますので、配置の見直しについてはこれで終了とします。

全体の形が整ったところで、今回は土の表面に苔を貼って行きたいと思います。苔は和風の庭などで良く見掛けますが、品種がいろいろとあってどれを選べば良いのか迷ってしまいます。

以前、庭の一部でスナゴケを育成中と書いたことがあるのですが、ネット上で紹介されていた拡大写真を見てそう思っていただけで、実は育てていたのはスナゴケではく、ロクジョウマンネングサ(六条万年草)という多肉植物だったようです。道路の片隅などで良く見かけるため苔の一種だと思い込んでいたのですが、グランドカバーとしても利用される植物とのことですので、これはこれで上手く活用することにして、今回は本当の苔を改めて調達することにしました。

先ほど苔の品種が多くてどれを選べば良いか迷うと書きましたが、ネット上の情報などを調べてみたところ、この場所のように日当たりが良く、水やりも雨に任せれば概ね大丈夫だというのがスナゴケのようです。他にもスギゴケやハイゴケなどもありますが、あまり手間が掛からないと思われるスナゴケを購入することにしました。

地元の園芸店などでは盆栽などに使用する少量の苔は販売されているものの、これだけの面積になるとかなり高額になりますので、今回はメルカリで安く販売されているものを購入しようとしたのですが、注文しようとした時点では全て売り切れになっていたため、仕方なくYahoo!オークションに出品されていたものを落札してみました。落札日は9月28日で、10月2日に商品が届きました。

天然のスナゴケということでゴミなども入っていて見た目はあまり良いとは言えませんが、51センチ×34センチのトレー10枚分の量が入って送料込みで6,150円でした。

メルカリでの販売価格も同額ですし、商品の説明なども全く一緒ですので出品者は同じ方なのかもしれませんが、掲載されていた写真はもっと綺麗ですのでガッカリする人もあるかもしれません。

自宅に荷物が届いたのが16時過ぎだったこともあり、とりあえすトレー1枚分を試しに貼ってみたのがこちらの写真になります。1枚でこれだけですので10枚分で足りるのか少々不安です。

こちらの写真が届いたスナゴケを全て貼り終えた状況になります。この日は朝8時頃から雨の予報でしたので、それまでに慌てて作業を済ませました。撮影時には既に地面が濡れています。

尚、苔を貼る場所の土には水捌けが良いものを使用するとのことで、川砂に黒土や赤玉土、鹿沼土などをブレンドしたものが良いそうですが、今回は調達が間に合いませんので、手元にあった小粒の鹿沼土を全体に薄く敷いてからスナゴケを貼りました。

こちらも何とか全体に貼ることが出来ました。天然のスナゴケということで大きさや形もバラバラですし、手で持つと小さく崩れてしまいますので、なかなか綺麗に並べるのは難しく、あちこちに隙間が出来ていますが、届いた箱の中にはまだ小さな切れ端が残っていますので、この後、隙間が大きい箇所に追加で貼り付けを行いました。

使用したスナゴケは運送中に乾燥しており、小さく縮んだようになっていますが、貼り終えてから水を掛けると大きさも元に戻りますし、色も綺麗な緑色に変わりました。

貼り始めた当初は全体を覆い尽くすだけの量は無いかと思ったのですが、何とか今回調達した分で足りたようですので、後は苔の成長に期待したいと思います。今の段階ではまだまだ隙間が目立ちますし、色も不揃いな感じですが、これはこれで自然な感じがして良いのではないでしょうか。

今回は雨がしばらく続く天気予報で、届いたスナゴケをいつまでも箱に入れたままにも出来ないため、少々慌てて作業を済ませてしまいましたので、また天候が回復した時に目土の追加など必要に応じて手入れを行いたいと思っています。

この夏の猛暑でタマリュウが枯れたことがきっかけでしたが、スナゴケを貼った庭も和風な感じが高まって良いものですので、以前にタマリュウを撤去した箇所にも使用するかもしれません。