自作9台目のパソコンに接続して使っているスピーカーを約7年振りにエディファイア(Edifier)のR1280Tというブックシェルフ型の製品に変更してみました。

これまで使用していたのはBoseのCompanion2 Series Ⅲというスピーカーで、2018年2月に購入したものです。当時の購入価格は12,420円でした。
この頃に妻が購入したBoseのSoundLink Mini Bluetooth speaker Ⅱという小型スピーカーが非常にコンパクトなのに見た目からは想像が出来ないような豊かな音が出てきて驚いてしまい、それを言い訳にして購入してしまったものになります。

こちらの写真は先月の中頃に部屋の中のレイアウト変更をした時のものです。写真では分かり辛いのですが、この時点ではスピーカーをモニターの裏側、赤い丸印のところに置いていました。
パソコンのモニターをデュアルにする以前は特に問題は無く、モニターの横にはスピーカーを置くだけのスペースが十分にあったのですが、現状はスピーカーのすぐ前にモニターの背面がある状態ですのでモニターに反射した音声を聴いているような状態になっています。またお互いが干渉するためモニターを机の一番奥に置けないという問題もありました。

こちらの写真がその後の状況になります。レイアウト変更の時にオーディオ用のスピーカーを机の両サイドに移動させましたので、その上のスペースを有効活用するためにパソコン用のスピーカーをそこに載せることにしました。
こうすることで音声の問題も解消されましたし、モニターを机の一番奥に置くことが出来るようになり、以前よりも机の上を広く使えるようになりました。パソコン用と言いながらここを模型工作などの作業スペースとして利用することも多く、ラジコンカーなどを置いても余裕があります。
このような配置にして数週間が経過したところで少し気になり始めたのはスピーカーのデザインのことです。パソコン用としてはよくあるタイプの形状ですが、モニターの横であればスッキリしていて良かったものの、オーディオ用のスピーカーの上に載せてあると何となく違和感を覚えます。

音質を気にすることは必要でも見た目に関してはどうでも良いことかもしれませんが、使い始めてから既に7年が経過しているスピーカーですので、この機会に買い替える決断をしました。
パソコン用となるとどれも同じような形状のスピーカーが多いのですが、以前からAmazonで何度も表示されて気になっていたEdifierのR1280Tというスピーカーを購入してみました。当初は何と読むのかも知りませんでしたが、エディファイアという中国のメーカーだそうです。
近年ではサランネットの付いていないブラックやホワイト一色のシンプルなデザインの製品が増えているようですので、木目調のクラシックな感じのエンクロージャーやサランネットのデザインは好みが分かれるところかもしれませんが、『たぬきおやじ』はこの見た目が気に入りました。

数年前までは価格も1万円台前半で、タイムセールの時は1万円前後くらいの価格で販売されていたかと思うのですが、最近のAmazonでの販売価格は16,500円と値上がりしています。
先日も天井埋め込みのサラウンドスピーカーをメルカリで購入したばかりですが、今回もメルカリに出品されていないか調べてみたところ、送料込みで7,000円の商品が見つかりました。
掲載されている写真で確認すると付属品に一部欠品があるようでしたが、外観に目立った傷などもなく動作にも問題はないとのことでしたので、この商品を購入することにしました。実はメルカリで注文したすぐ後にAmazonでもタイムセールが始まり、販売価格が12,940円に値下がりしていたのですが、それでも7,000円という価格は安くて魅力的でした。

届いた商品を確認してみると、スピーカー本体は非常に綺麗な状態で破損した箇所や擦り傷などもありませんでした。勿論、スピーカーに破れや凹みもありませんし、サランネットも綺麗です。
新品だと両端がRCAプラグのケーブルが1本と片端が3.5ミリミニプラグのケーブルが1本、そして左右のスピーカーを接続するケーブル1本が付属しているのですが、両端がRCAプラグのケーブルは見当たりませんでした。また、音量を調整するためのリモコンも欠品のようです。パソコン用として使用する場合はスピーカー側で音量を調整することはありませんのでリモコンは無くても困りませんし、使用するケーブルも片端が3.5ミリミニプラグの方ですので全く支障はありません。
これまで使用していたのは有名メーカーの製品で、あまり認識の無かった中国のメーカへの変更は多少の躊躇いがあったものの、アメリカのAmazonではベストセラーの商品とのことですし、カスタマーレビューでも一部に否定的な評価があるものの高評価が多く、動画投稿サイトを視ても音質面やコスパを評価する意見が多いこともあり、試してみる価値は十分にあると思います。

このEdifierのR1280Tはアナログ接続のベーシックなモデルですが、他にもサブウーファーが接続可能なものやBluetooth(ブルートゥース)接続に対応したもの、同軸やオプティカル端子などのデジタル接続に対応したモデルも販売されています。
今回はパソコンのアナログ端子(3.5ミリミニジャック)に接続して使用するためこのベーシックなモデルで十分なのですが、スマホの音楽再生などが目的の場合はBluetooth対応の製品を選んだ方が接続も楽かもしれません。尚、このベーシックモデルのR1280Tは日本の公式サイトにはもう掲載されていないため販売が終了した可能性もあります。(Amazonでは今も販売中です。)
この写真のように電源スイッチが背面のパネルに付いているため操作は面倒なのですが、『たぬきおやじ』はパソコンに連動するタイプの電源タップを使用してモニターやスピーカーの電源を操作しているため不都合はありません。また電源が本体内に内蔵されていますので、Boseの時のように大きなACアダプターをコンセントにさす必要も無くなりました。

操作パネルはこちらの写真のように右側のスピーカー側面に付いています。下から順に電源ランプ(LED)、音量調整、バス(ベース)、トレブルとなっています。このうちバスやトレブルは普通のアナログツマミですが、音量調整のツマミはどこまでも回りますので、ロータリーエンコーダーが採用されていてワイヤレスリモコンによる音量調整にも対応しているのだと思われます。
まだ使い始めたばかりのため細かな評価は出来ませんが、少し不便だと感じるのはこの音量調整のツマミです。このツマミの位置で音量が決まる訳ではなく、回すことで電子的に上げたり下げたりしているため音量を大きくしていても一旦電源を切ると自動的に中間レベルに戻ってしまいます。音量を小さくしている時は電源を切ってもそのレベルが維持されますので、急に大きな音が出ないようにするための安全対策なのかもしれません。
これまではスピーカー側のボリュームを最大にして使っていたのですが、今後はパソコン側で音量を上げて使用するしか無さそうな感じです。その方が音質的にも有利なのだと思います。

これまで使用していたBoseのCompanion2 Series Ⅲはこんなにコンパクトなサイズでも心地良い低音が響きますし、明るくスッキリとした感じのする音が好みでした。低音が強調され過ぎている感じがするのもBoseらしさがあって良いと思っていました。
新たに購入したEdifierのR1280Tの方は、これまでのBoseよりもスピーカー自体のサイズが大きくなっていますので、低音域は勿論のこと中音域も力強さが増した印象で、パソコンでテレビ番組や映画などを視聴するのには十分に良い音だと感じています。
ネット上では厳しい評価をされている方も少なくはありませんが、原音に忠実だから良い音という訳でもないと思いますし、好みも人それぞれではないでしょうか。他の人の評価を信じ過ぎるのも良くないかもしれませんので自分で聴いてみて納得出来るのが一番ではないかと思います。少なくとも『たぬきおやじ』としては好みの音質でした。

製品に付属のケーブルでも十分に良い音がしているものの、左右のスピーカーを接続するケーブルもパソコンと接続するミニプラグとRCAプラグが付いたケーブルも細くて見た目が頼りない感じがしましたので、この2本については追加で別のケーブルを購入してみました。
こちらの写真の左側が製品に付属していたケーブルで、右側が追加購入したケーブルです。左右のスピーカーを接続するケーブルはAmazonでMONSTERブランドのスピーカーケーブルとして販売されているものです。3メートルで660円でした。16ゲージですのでそれほど太くはありません。もう一方のミニプラグとRCAプラグが付いたケーブルはオーディオテクニカのAT561Aという品番の製品です。Amazonでの販売価格は他店よりも高かったため、こちらはヨドバシカメラのネットショップで購入しました。1.5メートルの製品が欲しかったのですが、古い製品で既に販売終了とのことでしたので今回は1メートルの製品にしました。価格は1,120円です。
残念ながらケーブル交換による音の違いが評価出来るような良い耳は持っていませんが、付属品にありがちなチープな感じのケーブルから見た目が変化しただけでも音が良くなったような気持ちにさせてくれますので、1,780円分の効果は十分にあったと思います。尚、実際に聴き比べてみると交換後は太くてクリアな音に変わったことが認識出来ますので、気分的なものだけではないような気がしています。

こちらの写真が設置してみた状況です。サイズは幅が146ミリ、高さ234ミリ、奥行きが196ミリありますので、パソコン用のスピーカーとしてはかなり大き目かとは思いますが、こうして重ねて設置してみると双方のスピーカーの雰囲気も似ていて思っていた感じになりました。
今回は音質面よりも見た目を優先してスピーカーを買い替えた感じではありますが、実際に使ってみると音質面でも全く不満はなく、メルカリで購入の中古品でも十分に満足出来るものでした。
このR1280Tの販売開始は2017年8月で、今回の商品がいつ購入されたものなのかは不明なものの出品されていた価格から考えてもそれほど新しい製品ではないと思いますので、このまま故障することなく少しでも長く愛用出来ることを祈りたいと思っています。