これまでに撮り貯めた写真や動画はパソコンのハードディスクに保存していただけで、家族で共有したい時だけSONYのnasne(ナスネ)に必要なデータをコピーしてリビングのテレビなどで観るようにしていました。
このnasneはテレビ番組の録画や視聴を目的としたネットワークレコーダーですが、写真や動画を保存する機能も有しており、ネットワーク接続のストレージとしても活用が出来ます。
しかしながら内蔵のハードディスクは録画データと共用ですので、容量が限られていることや録画中は動作が遅くなるなどの制約もあり、使い勝手が良いものではありませんでした。
そのような状況の中、NAS(Network Attached Strorage)と呼ばれているネットワーク接続型のストレージが気になり始めました。
先日の広島旅行の途中、行き帰りの新幹線の中が暇だったこともあり、NASについての情報収集をいろいろと行い、翌日の朝にはこちらのNASキットを注文してしまいました。
購入したのはASUSTOR製のDRIVESTOR 2 Liteという製品で、型番はAS1102TLです。Amazonで24,720円でした。広島に向かう時点では25,900円でしたので若干安くなったようです。
今回は直接外箱にAmazonの送り状ラベルが貼られ、蓋や手提げハンドル部分はAmazonのテープで塞がれて送付されてきました。注文した当日に届くのは有り難いことではありますが、パソコンのパーツと同じようなものですので、もう少し気を使って欲しい感じもします。
とりあえず外観上は特に問題等もありませんでしたので、ハードディスクの取り付けや設定などの作業を進めることにしました。
今回購入したDRIVESTOR 2 Liteというモデルは、昨年の11月に発売された製品で、それ以前から販売されていた製品の仕様を一部見直したものになります。
こちらの写真はフロントパネルになります。市販のNASキットの中では最安値のクラスになりますので、ハードディスクが取り外し出来るタイプではなく電源等のLEDやUSB端子があるだけです。
製品名にLiteとあるようにネットワーク接続が2.5ギガビットから1.0ギガビットにスペックダウンしているのですが、CPUはRealtek RTD1296 1.4GHzだったものがRealtek RTD1619B 1.7GHzに変更されており、回線の通信速度を取るかCPUの処理速度を取るかという選択かと思います。
『たぬきおやじ』の自宅では、一部に2.5ギガビットの回線があるものの、それ以外は全て1.0ギガビット仕様ですので、DRIVESTOR 2 Liteの方を購入することにしました。
こちらがリアパネルになります。右上にあるのが電源ボタン、中段がUSB端子、一番下がLAN端子です。排気用のファンもリアパネルに設置されており、吸気口は底面の前方にあります。
ケースのカバーは上下にある2本のネジで固定されており、手で緩めることが出来ますので工具などは不要となっています。
こちらは付属品になります。電源の他にハードディスクを取り付けるネジやLANケーブルが入っていました。説明書は各モデル共通のもので、簡単なイラストが書かれているだけです。
ちなみにこのASUSTORというメーカーについてこれまで認識がなかったのですが、マザーボードやパソコンなどを製造、販売しているASUSの子会社とのことで、日本での読み方はアサスターになるそうです。
こちらがケースのカバーを取り外した状態です。内部にある基盤は小さなマザーボードという感じで、その上に3.5インチのハードディスクを2台取り付けます。
付属のネジはケースのカバーと同じものですので、ハードディスクの取り付け作業にも工具は不要となっています。
使用するハードディスクがこちらになります。以前、8台目の自作パソコンで使用していたものが捨てられずに保管してあり、とりあえず試験運用ということで使ってみることにしたものです。
販売開始が2012年とかなり古い製品ですし、長年の使用に不安があって交換したものではありますが、今回は重要なデータの保存が目的ではありませんので壊れたら交換する予定です。
キットと言っても作業内容はハードディスクを差し込んでネジで固定するだけです。組み立て作業に工具は不要と書きましたが、使用中に緩まないように念のためドライバーで締め付けました。
購入時点では設置場所まで考えていなかったため、取り急ぎスピーカースタンドの脚の上に置いてみました。サイズ的にサブウーファーとの隙間に上手く収まっています。
続いてはNASの電源を入れて設定作業を進めて行きます。こちらの画像はネットワークに接続されているNASを見つけるためのコントロールセンターというアプリになります。
当初は何度試してみても接続されたNASを見つけることが出来なかったのですが、パソコンにインストールされているセキュリティソフトがブロックしていることが分かり、それを解除することで無事に接続することが出来ました。
尚、DHCPサーバーが割り振ったIPアドレスが分かっている場合は、ブラウザから設定画面を直接表示させることが可能です。
最初はADM(ASUSTOR Data Master)と呼ばれるNAS専用OSのアップデートと初期化から始めます。ハードディスクの初期化が終わればクイックガイドに従って各種設定に入ります。
質問に答えて行くだけで自動的に必要な設定が行われるため初心者にとっては非常に分かりやすいと思います。
こちらがNASの設定変更や必要なアプリの追加、使用状態のモニターなどを行うための画面です。多くのアイコンが並んでいて最初は戸惑いましたが、使っている間に何となく分かってくる感じでした。
尚、現時点ではメディアサーバーとして使用するためのアプリのみインストールしてあります。
先ほどの写真では、スピーカースタンドの脚とサブウーファーとの隙間にNASを設置していたのですが、ハードディスクや冷却ファンの振動音がスピーカースタンドの脚の部分で増強される感じで気になりましたので、いろいろと場所を変えながら確認を行い、現時点ではサブウーファーの上に載せてあります。
NASのケースにはゴム脚が付いているのですが、どうしても床面に振動を伝えてしまうようですので、その対策として厚めのクッションテープを貼り付けてみました。これで気にならないレベルにはなりましたので、しばらくこれで様子をみたいと思います。
今回このNASを設置したことで、リビングや寝室、2階の各部屋でも保存した写真や動画がいつでも観られるようになりました。また、保存した音楽をネットワークプレーヤーやテレビでも聴くことが出来ますので、これから活用方法をいろいろと考えて行きたいと思います。